あれこれ書いているうちにもうここからは最近のお話です。同年代で既婚の方は皆さんもそうだと思いますが、ここ15年位、家族の為にと寝る間を惜しんで仕事を頑張ってきました。
休日も年に10日あるかないかを何年もずーとこなしてきたのです。ストレスも相当で3年くらい前から精神的に参っており憂鬱な日々が続いたりしていました。自分らしさを取り戻すために趣味を復活しようと思いました。プラモデルなどを作ってみましたが限界でした。やはり1/24ではなく1/1が欲しい!と思うようになりました。
ストレス解消が目的ですから普通でなく刺激的なクルマでないとなりません。まず候補に挙がったのはポルシェ911です。しかし高いっ!空冷は964などそこそこのモノは800万前後します。これはリセールを考えれば買えるかもしれませんが事故ったらおしまいです。
そこで近所のディーラーにホンダS660が置いてあったので試乗に行きました。担当者に「好きなように乗ってきてくださいっ」ってキーを渡されエンジンをかけた瞬間。「この音、アクティだ、うわー最悪。このクルマは買うことはないわ~。」と思い「音がアクティだ。(軽トラ)」と担当者に言ってしまったくらいです。
そして乗り出しました。一人だったのでエンジン回せます。「遅いっ!6000回転で頭打ちだ。」「ウルサイっ!」が感想です。コーナーリングはしばらくストリームばかりだったので怖くて速い速度で侵入出来ないのでわかりませんでした。しかし回した時のギュイーンって音だけが頭に残りました。「マフラー替えれば、なかなかいいかも?」その日はそのまま返しました。見積もりが250万くらいだったかな?
やはりスポーツカー?スポーティーカー?は楽しいな~と思い空いた時間を探してはいろいろなクルマの試乗に行きました。次は買えそうなポルシェといえばそうです。997ボクスターの2.7リットルです。千葉県野田市にある、おもしろレンタカーで借りてみました。
なんかデカイぞ。ストリームで行ったのに乗りこんだ瞬間えらくデカく感じる。「取り回しが大変」が第一印象です。昼食でお店のレストランの駐車場に入れようとしても時間が掛かりとっても大変です。数10キロ走ってエンジンも回しブレーキもガツンと踏みそこそこ速いけどなんかもうちょっと刺激がないのか?ポルシェの言うエンジンはブレーキを超えないなのでしょうか?それとも個体がよくなかったのでしょうか。
そして次に借りたのがマツダのNDロードスター1500ATです。今回は営業さんも一緒でした。乗り込んだ瞬間違和感があります。「なんだこの感覚?」それを自分なりに分析すると包み込まれている感はあるのですが開放感が足りないのです。あっそうか思ったのはドアが高くて開放感がイマイチなのです。
「肘が乗せにくい。」古い人間には横が迫ってくるのは違和感なのです。走ってみるといたって普通の乗用車、そう997ボクスターを小さくした感じです。噴け上がりの音も良いのですが昔の4AGのような刺激が足りない。これでも燃費を考えた現代のクルマの中では優秀なはずです。しばらく経ってからロードスターのマニュアルも10分位ですが乗ってみました。期待していたのですがやはり根本的には同じ感じでした。回すというよりフラットトルクで安定志向という感じでしょうか。でも安定感と安心感は素晴らしかったです。
次に乗ったのが写真のBMWのクーペです。グレードは覚えてません。とにかく速いです。これが「駆け抜ける喜びか。」昔同僚のBMW320時代はエンジンゴロゴロ言ってましたがずいぶんと静かな感じになりました。担当者も「直線番長」と言ってました。感想は速いクラウン。アリストとでも言うのでしょうか?
20年位前、自分は生活に余裕がなく夜中に代行運転をしてました。沢山のクルマに乗りましたがその時、特にすごいクルマだと思ったのがセルシオです。セルシオの取り回しがよくしたのがクラウン(出た順番は逆ですが)で速いのがアリストというイメージでした。自分的には現代のクルマに乗るとどの車に乗っても昔のクラウンのイメージなのです。すごく優秀なのだけど刺激がないとでもいうのでしょうか。最近のクルマも同じで時代を感じました。
そんなわけでしばらく時間が経ちカーセンサーHPを眺めていました。実はこの1年前までグーを知らなかったのです。30年前からもっぱらカーセンサーを愛読書としていた私にはグーの発行部数?HPの観覧数?が伸びているのを知らなかったのです。そして時間が過ぎストレスは最高潮でした。(笑) 「もう 買うっきゃない。」
そして今一度試乗してみようと思いS660をおもしろレンタカーに行き借りてみました。写真のβです。
「やっぱりオモロイっ」この車を一言で表すと「刺激」です。他のクルマにはない「刺激」があるのです。昔のクルマのように目をつぶっていても何に乗っているかがスグわかる車なのです。そういうクルマって最近は無くなってきたと思います。S660は個性や欠点むき出しで昔と同じなのです。 絶妙なデザイン 吹け上がるやかましさ コーナーでのドキドキ感 低い視線 本田宗一郎の精神を乗せて社員が一団となって作った五感にとても刺激的なクルマなのです。
また他のディーラーでパドルATもモデューロMTも乗ってみました。モデューロはしっとりしていますが価格の差ほどの価値がわかりませんでした。ATかMTはすごく悩みました。現代のスポーツカーはほとんどATだからです。
それはMTのメリットがあまり無いからなのでしょう。自分S660のATかMTを乗り比べたのですが何故かマニュアルが楽しく感じたのです。
「その理由はなんだろう?」と数ケ月間ずーと考えてました。この答えが出ないと購入に踏み切れません。結論が出ました。
結局遅い車は暇なのです。営業車のレックスもミラも暇でした。エンジンを回しすぎると白煙吹きます。そこで知恵を使いながら創意工夫をしていかに上手に走らせるかが楽しかったのかなあと思います。楽しさは絶対的な速さではないのだと。
そうS660は遅いです。ですから同じように時間をもてあそんでしまうのです。その余った時間をカチカチと創意工夫をしていることが楽しいのだと感じました。現代のスーパーカーはきっとマニュアルでは忙しすぎてしまうでしょう。ATならやはりカスタムデータでしょうか。
もう迷いはなくなってました。そして数ケ月経って手に入れた走行距離7000キロの中古のホ ン ダ S ロ ク ロ ク マ ル αMTです。
まず買って感じた事、狭い 狭すぎる 荷物が乗らない あちこちに身体がぶつかる 誰も乗ってくれない です。
11に続く
(コメント 感想お願いします 必ずお返事します)
Posted at 2020/09/25 10:10:43 | |
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