StP / STANDARTPLAST StP ACCENT 6  

StPの吸音/断熱シート。トランクの下に配置されるエンジンルームのフードが結構な熱を持って室内に伝わるため、断熱を主目的にStP Aeroの上に貼付しました。

施工後、断熱材表面は温もり程度、その上に敷くトランクのフロアカーペット表面はエンジン停止まで熱を感じられなくなり、エンジン室からの熱が大幅に改善。
https://minkara.carview.co.jp/smart/userid/3128114/car/2804111/5932084/note.aspx

また、Accentに市販遮熱シートとアルミ箔テープを貼付し、前後2面ガラスルーフのサンシェードを自作。頭上の熱気も改善。
https://minkara.carview.co.jp/smart/userid/3128114/car/2804111/5938924/note.aspx

上記の結果、猛暑日でもしばらく冷房全開にすれば少し寒気を感じるほどに。昨年の夏と比べ大幅に快適性が向上しました(なおリア3面とルーフは今年断熱フィルムも貼付したので、その効果も含みます)。


ところでこの製品、デッドニング目的ではドアや天面などの鋼板側に貼付するよう紹介されていますが、断熱重視で貼るのであれば、熱源側の鋼板に貼るのでなく、内張側に貼って鋼板との間に少しでも隙間を持たせて、優れた熱伝導率を持つ空気層をもたせる方が効果があるかと思います。それにより、強い日差しで熱くなった鋼板やガラスからの熱伝導を回避します。(これは断熱材全般に言えるかと思います)

ちなみに、自作サンシェードもルーフに接触する箇所(縁の部分)は少し熱を持ち、浮いた箇所(縁以外)は全く熱を感じないという、熱力の教科書に使えそうな分かりやすい結果でした。

同じ理由でエンジンフード上の断熱も上に荷物を置いた場合、荷物の重みで断熱材→フロアカーペット→荷物と密着して熱伝導してしまうため、残念ながら荷物は次第に温まります。

なお、accentに限らず、断熱材の効果は熱伝導率を下げること、つまり熱の伝わりを遅くすることなので※、炎天下に長時間晒されれば徐々に熱が侵入し、次第に断熱材がない時と同じ状態になります。ただ冷房の効きの観点で言えば、熱が入ってくるスピードが遅くなる分、冷房負荷が低減するのでより速く冷えて効きが良くなるワケです。(※熱伝導率の単位はW/m·K、W=J/sであり、時間当たりに移動する熱量を意味するので)


この製品の主目的、デッドニング(吸音)効果はイマイチ良くわかりません…。音の評価って難しいのですが静粛性向上の観点では、当方使用の範囲ではAeroの制振効果が支配的のような気がします。