
前回のブログでは
OpenDRC-DA(デジタル入力アナログ出力)のホーム用DSPを入手したけど、なんか違った(これじゃない感)
デジタル入出力基板だけ追加購入して入出力仕様を変えられそう
…というところでした。
3週間経過して、やっとOpenDRC-DI(デジタル入力デジタル出力)への変更が完了できました。
特に急ぐものでもなかったので成り行きに任せていましたが、なんやかんやで時間がかかっちゃったなという感じです。
○デジタル入出力基板DIGI-FPの購入自体はさほどトラブルなし
日本の代理店にはないので、本家サイトで購入。
送料の選択肢が一つしかないのでFedExを選んでおきましたが、別途メールが来て、「あなたの住所に送るには追加費用を払ってもらう必要がある。もしくは日数がかかるけど追加費用なしで別の方法で発送もできる。どっちがいい?」
とのことでしたので、後者でお願いしました。
送料30ドルだったので円安もありけっこうかかるなという印象でした(買うなら一度に色々まとめたほうがいいと思います)。
4-5日くらいで届いたと思います。
結局ほかにもいくつか購入して300ドルくらいをminiDSP社に支払い、到着時に関税?2000円強を別途支払いました。
○内部の電源ハーネスが別途必要になった
OpenDRC-DAではパネルのDCジャックから一度DA基板に電源が入り、さらにメイン基板に電源が渡るようになっていました。
OpenDRC-DIではパネルのDCジャックから直接メイン基板に接続するようになってました。
そのためのハーネスがない…
日常的に自作してる人だったり、メーカーの設計部門・生産部門に近いところで働いていると簡単にどうにかできる程度のものなんですが、よく見かけるコネクタではあるものの通販で購入しようにも種類がありすぎてどれなのか皆目見当がつかなかったりします…
DA版のハーネスを切ってつなげれば作れるのですが、そうするといつかまたDA版で使いたいときにハーネスがなくて困りそう。
○数年ぶりに梅澤無線電機へ行く
札幌には狸小路というレトロな商店街がありまして、西の外れの方に電子部品屋さんがございます。
自分が10代のころにはすでにありました(ギターマガジンの記事を見て、ここで部品買ってエフェクター作りました。パッシブのハイパスフィルターと一石のアンプを組み合わせただけの簡単なものです)。
たぶん札幌では電子部品を売っている店舗が、もうここしかないと思います。
10月に店舗縮小されたらしく、スペースが1/3くらいになってしまっていました。
数年前に一時期通ったときはラズパイがらみとか置いてましたが…
電源ハーネスのDCジャックは2.1mmのよくあるものとわかりましたが、在庫全て売り切れ(もしかしたらもう入荷しないのかも知れない…)。
基板側はJSTのVHというものでした。同じ形のハウジングと、同じ列に並んでいたコンタクトを買いました。
現状のお店に置いている部品を把握したくて、全部見ました。安売りのACアダプタとか、別用途のためのDCDC(車内のB+から固定12Vを得る)とか買い込みました。
○DCジャックを通販で購入
札幌唯一の電子部品屋になければもう通販しかないと思い、マルツに注文しました。
(東急ハンズはもしかしたらあるかも知れないけど、こちらもだいぶ前に札幌店は移転縮小)
(盲点はホームセンター、たぶんパネルに開ける穴のサイズが違うと思うけど、DCジャック自体は2.1mmタイプのものがあった)
○DCジャックが届き、ハーネス作成…?
いざVHのコンタクトをかしめてみたら、ハウジングに合わない。
別のコネクタ用のを間違って買ってしまったらしい。
もう一度梅澤無線に行ったらあるかも知れないしないかも知れないが、いずれにしても年末休暇に入ってしまった。
○モノタロウにVHコンタクト発注
電子部品の通販は何か所かあるのでどこでもいいのだけど、早くほしい。
でも、そろそろどこも年末休暇に入っている。
モノタロウで在庫を見ると当日出荷のマークがついている。よしここだ。
○モノタロウからの受注メール
発送は年明け営業開始から順次行いますとのこと。えぇー…
○ハーネス作成。完成
というわけで3週間かかったのでした。

これだけのことに…

無事動作しました。
厳密に一生懸命聴き比べたりはしてないですけど、「明らかに機器を通すと音が劣化するね」みたいな印象はなかったので、交換してよかったと思います。
◎おまけ:最近の自分の調整方法
REW、rePhase、miniDSPなどで測定・調整を楽しんでる層は世界中にいるらしく(たぶん。みな英語でやり取りしているが、名前とか、文章が英語ネイティブじゃないのかな?みたいな感じを受けることがあるので)、ユーザー同士のノウハウ共有がネットにたくさんあります。
たくさんあるリンクの一部を一生懸命読んで実践してみたり、みん友さんのアドバイスや記事を参考にさせてもらっていて、最近はこんな感じでやってます。
・REWと測定マイクで測定。
ホームだと特にリスニングポイントをあまり厳密に決めてないので、何か所かで測定して平均を取る。
・REWでパラメトリックEQ(IIR)を自動生成させる
フラットを目指してもいいし、自分の好みのターゲット(ハウスカーブ)に合わせさせてもよい。
ここではいったん振幅周波数特性の補正だけ考える。
REWの作ってくれたフィルター係数をminiDSPに設定する。
・PEQを効かせた状態でもう一度測定
測定せずとも、rePhaseとREWを使って畳み込みで結果を得ることもできる。
それもやってみたけれど、自分がきちんと理解しきれていなくてどこかミスっている可能性もありそうなので、とりあえず実測してみる。
ディップはだいたいどうしようもないけれど、全体的な振幅特性についてはバランスが取れていい感じになっている
測定により位相特性がわかる。もともとのシステムに位相歪みがあり、PEQ(IIR)による位相変化も生じている。
・rePhaseに測定結果を読み込み、位相補正を試みる(FIR)
振幅をいじらず位相だけ変化させることを考える。
REWでminimum phaseを生成(?)すると、minimum phaseと実際のphaseの差分=excess phaseというものが得られる。excess phaseを出力し、これをrePhaseで読み込み、これがフラットになるようなフィルターをかけるようにする(と、いいらしい)。
現在は無料のrePhaseでやっていて、別のソフトを使えば変わってくるのかも知れないけれど、なんとなく制限がある感じがする(例:位相変化量がプラマイ180°とか)。
日本語の記事何か所かで100Hz以下は触らないほうがいいと読んだので、従っている。たぶんサンプリング周波数とタップ数によってコントロールできる周波数は変わってきそうだけど。
rePhaseでバイナリファイルを書き出して、これをminiDSPで読み込むことができる。
・完成
この方法のいいところは、FIR(位相補正)だけのON/OFFを簡単に聴き比べられるところ。
自分はまだあんまりよくわからない…。
ピュアオーディオ的なシステムは持ち合わせていません。
ホームシアター的な2.1オーディオとか、PC用アクティブスピーカー(パッシブラジエータータイプ、バスレフタイプ)で試していますが、いずれも低域で数10ms程度遅れが発生していて、FIR(数1000タップ)では補正しきれなさそうな感触。
カーオーディオいじって慣れてきたこともあり、ユニットごとにタイムアライメントかけられるほうが自分の好みの音に近づけそう。
FOSTEXの小さいサブウーファーとか買ったら楽しめるのかなぁ…