
DIAG コネクターに K-Line が出ているかどうかを試してみて惨敗だった RV125 EFi ですが、まだまだ諦めていません。
どうやらISO規格で信号を出すようになったのは、125iからのようでEFiでは独自プロトコルのようですから、一般的なOBD-IIインターフェースでコントロールするのは無理なようですが、まだやってみることはありそうです。
とりあえず、ECUに残っているエラーコードを消去するのと、アイドルCO調整をしないとなりませんが、これはもう専用のOBDリーダーを使うしか無いので、いつものバイク屋さんにお願いしました。
専用リーダーを使えば作業としては簡単で、接続してコンソールを見ながら数値を調整するだけです。
アイドルCO調整は±127の範囲で数値を調整できるのですが、コンソールの表示は CO potentiometer となっているので、ミクスチャマップテーブルを弄るのではなくソフトウェアでハードウェアのポテンショメータの値を変えているのでしょうか。
基準は「0」なのですが、ミクスチャが濃い目でカブリ気味なので「-10」にしてもらいました。
バイク屋さんの意見は、「0」の方がアイドリングが安定しているので、「0」で正しいのではないかということでしたが、カブルのが嫌なので「-10」にしてもらったのです。
しかし、実際に走ってみると、中高速でのパワーが落ちてしまいました。
例えば、タンデムで長い急坂をフルスロットルで登ってみると、到達速度が10〜15km/hくらい落ちてしまうのです。
しかも、冷間時の始動は相変わらずカブリ気味です。
慌ててバイク屋さんに行って、「0」に戻して貰いました。
冷えているときにカブリ気味であっても、この状態がRV125EFiの標準状態ではないか、というのがバイク屋さんの意見でした。
というわけで、一通り試してこの状態が「普通」なのだと理解することにしました。
でも、納得したわけではありません。
冷えているときの始動性が悪く、暖まるまではカブリ気味でエンストしやすく、カブってエンストしたら再始動が非常に難しくなるのはいただけません。
それに燃費が20%以上も悪くなってしまったのでは、なんとかしたくなります。
という訳で、エンジン温度センサーの信号を外部から変えてミクスチャーを変える方法を検討しました。
ポテンショメーターの値を変更してアイドルCOを調整しているのならば、内部処理はかなりアナログでやってるということでしょうから、ソフトウェア的にマッピングテーブルをいじれなくても、ハードをいじって処理を変えられると考えられます。
写真のようにセンサーの代わりに抵抗を入れてみて、抵抗値とミクスチャの変化を試しました。
詳しくは後日、整備手帳にまとめるつもりですが、エンジン温度センサーの信号を実際よりも高温側に振るとミクスチャーは薄くなります。
その反対も出来るので、可変抵抗などでセンサー信号を加工すると、濃いめにしたり薄めにしたりミクスチャーを変えられるのを確認しました。
エンジン温度が10°Cを下回るような時は、正常なセンサーの値よりも半分程度の値にした方が始動がスムーズです。
暖気完了後、中高速ではセンサーの正常値を入力した方がパワーが出ますが、燃費は悪くなります。
センサーの出力値をいじってエコノミーモードとパワーモードを切り替えられれば、その時の気分で運転モードを変えられそうです。
基礎的な測定値は得られたので、次は回路を組んで取り付けてみようと思います。
来年のお楽しみですね。(^_^)
さて、今年も残り僅かになりました。
お読みくださった皆様、ありがとうございました。
来年も宜しくお願いします。
どうぞ、佳いお年をお迎えください。
Posted at 2010/12/30 20:16:38 | |
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SYM RV125 EFI | 日記