
エンジン温度センサーを修理した SYM RV125 EFi ですが、故障はなくなったものの冷間時の始動がコツを要するようになったり、全域でガスが濃いめになって燃費が悪化(24〜25km/L)したりで、どうにもまだ納得のいく状態ではありません。
一度、診断用の装置をつないでエンジン調整をしたいところですが、そのために専用装置のあるバイク屋さんに頼むのはなんだか面白くありません。
ここまで自分でやったので最後まで自分でやってみたいものです。
そこで、診断用コネクターについて、インターネットでいろいろと調べてみました。
そして解ってきたのは、スクーターとはいえ自動車の国際規格に準拠しているらしいということでした。
欧米で販売する自動車には、法律で定められたエンジン診断情報のコネクターが必ず装着されるようになっていて、日本でも遅ればせながら対応を始めているようです。
他の国のメーカーも欧米に輸出するためには、その定めに従っているようで、ヨーロッパではJOYRIDEの名称で販売しているRV125も、どうやらヨーロッパでの規格に合わせた信号をコネクターに出しているらしいのです。
さらに、SYMのスクーターで排気量125ccのEFIの物は、どうやらエンジン周りには共通の部品を使用しているようで、ECUの故障診断情報は共通になっているようです。
診断用コネクターには、ISO9141-2で定められたK-Lineという信号線が出ているようです。
コネクターは3極ですが、両端の2極は電源ラインで接地と12Vです。
中央がK-Lineの信号線であるようです。
ここまでは、どうやら判ったので、インターフェースと診断装置を揃えればアイドルCO調整ができそうです。
アイドルCO調整をしてみないと、今のガスが濃すぎる状態を修正するにも出発点が見えないので、これはどうしても必要なようです。
また、ECUが保存しているエラー情報も消去しなければなりませんが、これも診断装置をつながないとできないようです。
(もっとも、最近の車種では、メインキーとアクセル操作によってエラーコードを消去できるようになっているものもあるようです。この場合は、2極のテストコネクターがもう一つ別に着いているらしいです。)
そんな訳で、インターフェースを手配してみました。
PCのUSBに接続するタイプを選びましたが、他にもBluetoothやWiFiでリンクするタイプもあるのですね。
専用の診断リーダーにしなかったのは、いずれiPhoneを接続したいと思ったからです。
iPhoneやAndroidには、OBD-IIの仕様で運転状況を表示するアプリがたくさん出ているのも、調べてみて判りました。
ただ、iPhoneの場合には接続するハードウェアに選択肢があまりなくて、インターフェースがAndroidに比べると高価な物ばかりで、SYMに繋がるのかどうか保証がないのでは踏み切れませんでした。
PCのUSBに接続するタイプで試してみて、うまくいくようであれば、そのあとで iPhone に接続できるように改造するか自作するかを検討したいと思います。
うまくいけばエンジン回転数や温度を表示したりデーターロガーとして利用したりもできるし、iPhoneに充電できる電源接続をすることになるので、ナビとして使うにも今までの電源線を廃止できる可能性もあります。
...と、夢は広がりますが、さてどうなることやら...
Posted at 2010/12/15 20:36:25 | |
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SYM RV125 EFI | 日記