
ガイガーカウンターのクリック音をiPhoneのマイク入力に繋いで、カウントさせたり、平均を計算したり、放射線当量に変換したりという事を狙っているわけですが、ちょっと問題が出てしまいました。
先日、試運転のことを書きましたが、iPhoneでも世代の違う物に繋ぎかえると、カウント数がどうも一定しないのです。
いろいろ悩んだ挙句にわかったのは、マイク入力にコネクターを差し込んでも、内部マイクをキャンセルできていない場合があるということ。
そのため、周囲の雑音を拾ってカウント数が上がってしまうようです。
手元には、3Gと3GSのiPhoneがあり、家族が持ってる4もあるので、繋ぎ替えてみると全部が異なる入力特性を持っているらしく、オシロスコープで見る信号波形がどれも違っています。
これは困ったと悩んでいたら、虎の子のオシロが煙を出してご臨終となってしまいました。トホホ。。。
たぶん、フライバックトランスが逝ったのでしょう。画面には一点がモヤっと光りますが、掃引しません。
もう何十年使っていたものか、中古で買った上に長いこと使ってきたので、ほぼ骨董品ですが、それだけに愛着のある機械で、ホントにガックリ来ました。
Tektronix 465B という機種だったのですが、手に入れた当時は100MHzが測れるのに感激したものでした。
今では100Mhzなんて珍しくもないですが。。。
愛着があるからナントカ直そうか、でもフライバックを探そうにも、テクトロのフライバックが安価に手に入るものなのかどうか。。。
迷いましたが、いずれにしても早いところ放射線測定を確実にしなければ、なんだか身の回りが眼に見えない内にエライ事になっているみたいで心配でなりません。
ここは、趣味の工作よりも、確実に完成させるほうが優先ということで、オシロを買うことにしました。
と言っても、いつもの通り予算がないので、また中古狙いですが。。。(^_^;)
今度は、ディジタルのストレージも付いたのを見つけてゲットしました。
Tektronix 2440です。ハイ、やっぱり年代物です。(^^ゞ
さっそく、マイク入力の信号波形を見てみました。(写真)
上の方がGM管信号からのアンプの出力で、下の方がCRで組んだインターフェースを通してiPhoneの入力側の波形を見ています。
iPhoneのマイク入力の仕様が正確には分からないのですが、これはどうも公開されていないらしい。
どうやったら、内部マイクを確実にキャンセルできるのか、ネット検索をしながら頭を捻りました。
どうやらiPhoneは、マイク入力が0Vに近いと内部マイクをキャンセルしないらしいです。
写真のように2Vに近い辺りで 10mv pp くらいのオーディオ信号で良いみたいです。
1Vppになると、どうも大きすぎるようです。
しかし、ガイガーカウンター用のアプリは、プラス側にスレッショルドを持っていて、マイナスエッジは見ていないようです。
それなのに、GM管側の出力はマイナス側に元気良く振れる割には、プラス側の振れは小さい・・・
いろいろ試行錯誤しながら、とりあえず3種類(3世代)のiPhoneで共通して認識できるようにはなりました。
写真の波形は、最終的にたどり着いた時の物です。
同じ事で悩んでいる人がいたら、参考になると良いのですけれど。
GM管周りの回路が違うと、また出力波形も違うでしょうから、同じにはならないかも知れないですが。。。
Posted at 2011/08/18 21:50:26 | |
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放射線測定 | 日記