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猫仙人の愛車 [ダイハツ ムーヴカスタム]

整備手帳

作業日:0001年1月1日

タービンの交換(ムーヴ、L600S)

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

上級

作業時間 12時間以内
1
もう2年以上前のことなのだけれど、タービンを交換したので記録しておく。
簡単な作業とは言えないので、基本的には「よい子はマネしないでください。」的なことなんだけど、この型(年式)のクルマだと、乗り続けるにはタービン交換が必要になることも、そろそろ多いのではないかと思うので、参考までにということで…

ある日、いつものように国道を走り、信号で止まった。信号が変わって走り出したら妙にパワーがないのに気がついた。
異音など故障原因の手がかりになるような異常は特に感じなかった。
ただパワーがない。加速も悪い。周りの流れと一緒になって走るのは、とりあえず何とかなるのだけど、上り坂や加速したいときにはまどろっこしい感じだ。
1気筒だけ死んじゃったのか? とか、EFIが故障してガソリンが十分に出ないのか? とか考えてみたけど、ターボの故障というのは経験が無くて思いつかなかった。

整備工場に持って行ったら、タービンが焼き付いて回らなくなっていると教えてくれた。
ターボへのオイル供給パイプやリターンパイプが詰まっているケースも多いので一緒に換えた方が良いということだった。
修理費用もおおよそ教えて貰ったのだが、交換用のターボが高価でリビルト品を使っても10万円台半ばくらいになりそうという話だった。

すでに9万6千キロ走っている車だったので、修理については悩んでしまった。
故障のない状態で査定して貰っても、修理費用ほどの値段はつかないはずだし、買い換えることは考えていなかったし…

修理そのものは、基本的にターボをユニット丸ごと換えるだけだから、自分でもできそうに思えた。交換後にエンジン調整が必要ではないのだから、手持ちの工具でなんとかなりそうだ。
要は部品を安く集められるかどうかだ。

ターボの中古品を探したら、4万弱で入手できた。オイルパイプとガスケット類、それからいくつかの錆びて痩せた取り付けボルトは新品に交換すべくディーラーの整備工場に頼んで購入できた。

注意:エンジン周りの整備は、簡単なように見えても、間違えば重大な結果に繋がる危険があります。ご自身での修理を検討される場合には、起こりうる事態について、予見したり対処したりするだけの知識と経験を有する方が、御自身の責任の下でおこなってください。
2
これが焼き付いたタービン。外から見ただけでは焼き付きは判らないですよね。
高温になる場所のボルトは、錆が進行していて痩せて脆かったり、固着していたりで取り外しには注意が必要だ。

こういうときは、スナップオンのソケットレンチが適しているが、残念ながら持っていないので普通のソケットやメガネレンチで注意深く作業するが、ボルトの六角頭をなめてしまうケースもやはりあった。このため、危なそうなボルトについては予備の新品を用意しておいた方が良い。でも、高温部のボルトは材質が特殊なので見た目の割に高いんだよね…
3
写真は、上が焼き付いたターボユニットで、下が交換のために入手した中古のもの。
ようやく取り外せたので記念写真といったところだ。背景が美しくないけど、作業の合間で余裕がなかったのだ。

その他、取り外しで意外に苦労したのは、IN側のオイルパイプだった。
ターボの後段になる排気チャンバーとエンジン本体の間を通っているのだが、ちょうど手の入らない場所に取り付けボルトがあるのだ。
チャンバーを外せば簡単そうだが、その場合にはチャンバー周りのガスケット類を新品に交換しないとならない…。
でも、これ以上購入部品を増やしたくないんだな、予算に限度があるし…、すでに用意した部品の購入総額は7万円を越えていたし。

もし、小型のラチェットがあれば、なんとか外せると思う。
だが、そんな気の利いた工具は残念ながら持ち合わせていないので、買いに走ろうかどうか暫く悩んだ。1万円くらいはしそうだな…

ゆっくり休憩しながら悩み抜き、ラジエーターを外せばそのスペースから細いメガネを差し込んで作業できそうなので、その方法で行くことにした。
だが、これがなかなか大変な作業になってしまった。
4
ラジエーターにはトルコンのオイルクーラーも付いていて、冷却水ホース以外にもトルコンオイルのチューブを外さなければならなかった。
ラジエーターユニットを引き出そうとすると、あちこちに当たるので、いろいろとネジをゆるめてパーツの位置をずらすという面倒な作業が増えてしまった。

ああでもない、こうでもないと、ずいぶん道草を食ってしまったが、なんとかオイルパイプを交換できた。
でも、この作業に迷ったせいで4時間は余分にかかってしまった気がする。

写真は、ターボを外したところ。オイルパイプが外せなくて悩んでいるときに撮ったので、まだオイルパイプが付いている。
実はこの辺で作業に疲れてきて、写真があまり残っていない。
なので、ラジエーターとかパイプがどのように外されたのかは、残念ながらお見せできない。(^_^;)

サービスマニュアルがあれば正しい手順が判るところだが、残念ながら私には判らない。
とりあえず言えることは、手の平に入るような小型のラチェットがあれば、この4時間を5分くらいに短縮できるだろうということだ。この差は大きいよ。
5
写真は、入手した中古のタービンを取り付けたところ。
OUT側のオイルパイプは、導通を確認して内部を洗浄するだけにし、交換はしなかった。

朝から始めたのだが、余計な手間を食ってしまったこともあり、もう辺りは真っ暗だ。この写真は自然光では撮れなくて、上からライトを当てているのが、なんだか懐かしい。

あとは、外した部品を元のように取り付ける。とはいっても、この状態から1時間以上はかかったかな。
エンジンオイルとフィルターも交換する。

そして、忘れていけないのは、オイルが確実にターボに回っているのを確認すること。
点火プラグの配線を外して、セルを回してもエンジンがかからないようにする。
IN側のオイルパイプをターボに固定するネジをゆるめて、オイルが漏れるようにしておく。
この状態で数秒セルを回すと、ゆるめた箇所からオイルが漏れだしてくる。
これで、エンジンオイルがターボユニットに回っていることを確認してから、オイルパイプの固定ネジを確実に締める。

また、取り付けが全て完了したところで、点火プラグの配線を外した状態でセルを数十秒回して、オイルを各部に行き渡らせる。
その後、点火プラグの配線を取り付ける。

おそらくプロの整備士ならば、朝始めれば夕方には完了していなくてはならない作業だろうと思う。
だが、この例の場合は延べ13時間を要した(途中の4時間の道草がなければ9時間かな)。
作業を終えて、エンジンが問題なく回ったときには、心底ホッとしたものだ。
手順書がなくて工具もプロのような機能的な物がないとなれば、時間がかかるのは仕方のないことではあるよなぁ。
まぁ、機械に触ること自体が楽しい性分だから、貴重な体験ができたのが吉という事にしておこう。

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