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2024年05月19日 イイね!

稚内から関東 マイカーで帰るルートの比較

稚内から関東 マイカーで帰るルートの比較みなさんこんばんは。
爽やかを通り越してちょっと熱い日が続く2024年の晩春、いかがお過ごしでしょうか。

今年の夏は北海道の離島、具体的には礼文島と利尻島に行こうと思っていまして、ここ最近その計画を練っています。どうやって行くか?もちろんマイカーです!

さて、行きは高揚感と体力でどんな行き方をしても乗り切れるので基本は最安かつ最短のルートをとるのですが、帰りは疲労と睡眠不足でかなりシビアにルートを選ばないといけません。
実は北海道へクルマで行くとき(と帰るとき)のルートって意外といっぱいあるんですよね。どれが安くてどれが楽でどれが早いのか、調べるのって面倒…。という方に、今回自分のために調べた結果を見える化しました!


私が関東在住なので、今回の見える化の対象は以下の9ルートです。
東京を基準に遠回りにならない全ての航路をチェックしています。

①津軽海峡フェリー 函館~大間
②津軽海峡フェリー 函館~青森
③津軽海峡フェリー 室蘭~青森
④シルバーフェリー 苫小牧西~八戸
⑤新日本海フェリー 苫小牧東~秋田
⑥太平洋フェリー 苫小牧西~仙台
⑦新日本海フェリー 苫小牧東~新潟
⑧新日本海フェリー 小樽~新潟
⑨さんふらわあ 苫小牧西~大洗


※https://illustimage.comの日本地図をお借りして編集しました。


今回の見積もりにあたっての仕様はこちらです。
1.2名での旅程とする。
2.自動車ルートはNAVITIMEで検索したものとする。
3.目的地は東京駅八重洲中央口とする。
4.基本的には利尻島からのフェリー入航時刻を基準に出発時刻を決める。
5.稚内港からオトンルイ風力発電所を経由(景色見たいので!)する以外は最短ルートとする。
6.フェリー料金は各社の定める最高値の期間とする。
7.フェリー乗船時間7時間以上を船中1泊と定義し、その場合の客室は基本的にバス・トイレ付個室とする。
8.6:00~23:59を走行可能時間と定義し、それ以外の時間(0:00~5:59)は宿泊=フェリー乗船orフェリー乗船前泊を必須とするが、7で述べた基準を適用した船中1泊後はこの限りではない。
9.前泊する場合の宿泊費は1名あたり\8,000と仮定する。
10.フェリー出航2時間前にはフェリーターミナルに到着しているものとする。
11.フェリー入航時刻+15分でフェリーターミナル出発とする。
12.2024年5月18日時点のデータで算定を行うものとする。




それでは比較の結果はこちらです。
寒色系:北海道 暖色系:本州 緑系:フェリー
という感じで色分けしています。

まずはタイムテーブルから。
直帰した場合の時間で組んでいます。①②は稚内港の出発時刻をハートランドフェリーの1便前にすると、函館の前泊の際に2~3時間ほど観光する余裕が作れますね。また、③④のタイムパフォーマンスがなかなかであることが分かります。

※FT=フェリーターミナル


走行距離を棒グラフにすると。
走行距離は疲労を表す尺度になりますね。最大最小で3倍弱もの開きがあります。



所要時間ではこんな感じ。稚内出発を基準。
マイカーで20時間を切るのは至難の業のようですね。なお、最短の③津軽海峡フェリー室蘭航路と、フェリー航行距離の最も長い⑨さんふらわあでも10時間も違いません。意外と船も速いのですね。⑧には稚内前泊分が含まれていないので、実際にはもっと長いです。



最後に気になる費用です。
①~④のパフォーマンスが光ります。ただしこれらはどれも走行距離1000km超えで、特に③④は睡眠時間も短めと修羅の道です。まあ基本的にフェリー乗船時間が長いほど高くつくものと思っていいですね。




簡潔にまとめると
費用の少なさ ⇐⇒ 所要時間の長さ and/or 疲労の多さ
だいたいこのトレードオフの関係になっているということです。

安いけど長い
安いけど大変
楽ちんだけど長い・高い
こんな感じですかね。みなさんの好みに合ったものをお探しください。



個人が作ったものですので誤りがあったらご容赦くださいませ。
それではみなさん良い旅を。

Posted at 2024/05/19 18:40:26 | コメント(3) | トラックバック(0) | その他 | 旅行/地域
2022年07月02日 イイね!

カカオの人工授粉と花の構造

カカオの人工授粉と花の構造久しぶりに一般家庭におけるカカオ栽培に関する内容を書きますので、興味のある方のみ読み進めてください。



今年も3月の終わりくらいから新芽展開と発蕾があり、蕾の方はGWに前後して少しずつ開花してきました。今年は実生5年目。樹勢は十分に充実していると思いますので、今シーズンは結実を目指すことにしました。

さてここでカカオの花についてのおさらいですが、日本ではあまりなじみのない幹から直接出てくる幹生花とよばれるものです。また、自然状態では自家受粉をほぼしない小さな虫媒花で、現地ではヌカカを媒介としているそうです。結果率は1%程度しかなく、ほとんどの花は実を結ばずに落ちていきます。


ということで、室内栽培のカカオの受粉には人間の手が必要だ!
と思ってこいつを調達してきました。



受粉作業にはこれしかないだろうってことで筆です!これで開花したカカオの花をわしゃわしゃして、受粉されるようにしてみました。でも結果率が低いせいなのか何度やっても全然結実しないんですねこれが…。で、おかしいなと思って花をわしゃわしゃした後の筆を見てみると、花粉が全く見当たらないのです。
なんでだろ、と思いまして花の構造を色々見てみたのですが、カカオの花はかなり特殊な構造をしていることが分かりました。


カカオの花の構造

ではここで詳しく解説します。
通常の状態、花びらを除去した状態、子房だけ残した状態を比べました。





ご覧のように葯が花びらに包まれるような構造になっており、同じく柱頭も仮雄蕊に囲まれているので、筆でわしゃわしゃしたくらいでは全然受粉しないことが分かりました。よって写真内で花を分解したように花びらを除去して葯を露出させ、そこから採取した花粉を直接柱頭にくっつける形で受粉作業をしないといけません。

肝心の受粉作業ですが、約2か月にわたって調査と試行錯誤を繰り返した結果、以下のようになりました。


受粉作業を行う時間

受粉作業に最も適しているのが、おおよそで日の出から正午までの時間です。カカオの花は夕方に開き始めて翌朝には満開になること、加えて佐藤・坂口(1967)によれば花粉の発芽(花粉管の伸長)率は13時くらいまでが高い数値を示すことから、人工授粉に最適な時間は朝から正午過ぎまでということになります。
また、Youtubeに上がっている「COCOA HAND POLLINATION」の中でも受粉作業は早朝が良いと述べられていることから、これは間違いなさそうです。
ちなみに開花後2~3日すると受粉できていない花は落ちていきますので、受粉が成功したかどうかは作業翌々日くらいには分かることになります。


具体的な受粉作業のやり方

まず花粉を取るための花を用意します。次に受粉作業の対象となる花の仮雄蕊をちぎって柱頭を露出させます。花粉を取るための花の花びらをちぎって葯を露出させ、先端についている花粉(直径0.5㎜くらいの塊になっています)を指の腹と腹の間に優しく挟むようにして指に取ります。その花粉をそっと柱頭に接触させれば、うまく花粉が柱頭にくっつきます。これで終わりです。
ちなみに産地のカカオ農園ではピンセットを用いて受粉作業を行っていましたので、柱頭に花粉がつけば何を使っても良いかと思います。また、「COCOA HAND POLLINATION」によれば、花粉を取るための花は特定のエリアに区切られた中にある健康な花を用意する(≒受粉作業を行う樹とは別の、いわば受粉樹のような樹のこと?)とのことですが、我が家には1本しかないので同じ樹の別の花で受粉させています。農園の方法で人工授粉させると、動画を見た限りでは自然受粉の5倍~10倍くらいの結実量が見られるようです。

ちなみに「COCOA HAND POLLINATION」によるとガーナにはカカオの受粉を専門に行うPollinatorというスタッフがいるみたいですね。収穫量すなわち収入を劇的にアップさせるのと同時に、若者の雇用にも役立っているとか。

私が受粉させた状態
分かりやすく撮るために樹から切り離しています。





この方法にたどり着いたのが6月下旬のことです。
こういう書き方をするからには…、なんとか1つだけですが結実に成功しました!

私の人工受粉法の変遷としては
① 筆でわしゃわしゃ
  → 結実せず
② 花びらと仮雄蕊を剥いて柱頭に花粉をつける(同じ花どうしで受粉)
  → 結実せず
③ ②の方法で受粉作業を朝から午前中に絞る
  → 結実せず
④ ③の方法で同じ樹の別の花の花粉をつける
  → 結実!
といった感じです。5月GWくらいから本格的に受粉作業を始めてようやく実を結ばせることが出来ました。日本語の文献がほとんどなく手探り状態からの出発でしたが、今になって思えばさっさと「cocoa,pollination」でググって英語の資料を探しとくべきでした。今の時代、英語嫌いはやっぱり良くないですね。

カカオの幼果
子房の肥大のせいなのか雄蕊や花びらは自然に落ちていきました。



実の生長は追って載せていきたいと思います。関東の気候ならば生長が期待できるのは9月末ごろまでです。無事に成熟までいってくれればよいのですが…。

このページが趣味レベルでのカカオ結実を目指す方の参考となれば良いなと思っております。


以上



参考文献
・佐藤 啓一、阪ロ ナミ(1967),「カカオの温室栽培に関する研究」
・Eagle The Agency「COCOA HAND POLLINATION」
https://www.youtube.com/watch?v=lXe-xptz2Nk(2022年6月28日閲覧)
・Ministry of Agriculture Land And Fisheries「Hand Pollination of Cocoa」
https://www.youtube.com/watch?v=Y0b_73zWWuY(2022年6月29日閲覧)



これまでのカカオ栽培に関するブログ
・一般家庭でのカカオ栽培における土と肥料についての考察


Posted at 2022/07/03 00:38:22 | コメント(2) | トラックバック(0) | その他 | 趣味
2021年10月17日 イイね!

隠れアウディグッズ

隠れアウディグッズ皆さんはご存知でしょうか。ごく一部の方には有名?であったプリズマレーシング。Audi Team DreamDriveとして、RS3 LMSを駆って普通にS耐に出てました。


出展:Team DreamDrive




プリズマレーシングの活動は2018年度で終了したようですが、ここにきてプリズマレーシングverのイリヤのフィギュアが案内されてます。たぶんアウディジャパンはもう何も絡んでないであろう、隠れアウディグッズです。


出展:東京フィギュア


予約期限は10月末だそうです。さてどうしましょ。RS3乗りとしてはぜひ欲しいけど、3万弱はちょっとお高いなぁ。

Posted at 2021/10/17 12:53:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | その他 | 趣味
2021年08月13日 イイね!

一般家庭でのカカオ栽培における土と肥料についての考察

一般家庭でのカカオ栽培における土と肥料についての考察数か月前のカカオの発蕾に感動して、ちゃんと育てて結実と収穫に結び付けるにはどうすべきか、色々ググりまくって少しですが勉強してみました。(以下、園芸に興味がない方が読むと物凄くつまらないであろう内容が延々と続きますので、そのような方はスルーしてください)


調べれば調べるほど分かってくるのが、カカオというのは誰しもが知っているとても身近な作物なのに、こと栽培に関しては遠い異国の話となってしまって全くと言っていいほど日本語のページや文献が出てこないということです。
チョコレートメーカーや洋菓子店など概要みたいなものだけ書いてくれているページもあるにはあるのですが、栽培についての具体的な情報は無くあまり参考になりません。同じ身近な熱帯果樹であるバナナとかマンゴーに比べて大きな違いです。

これはカカオの経済栽培が日本国内では殆どされていないことが大きな理由だと思います。ただし、私が確認できたものでは石垣島、沖縄、小笠原諸島で経済栽培が始まりつつあります。また、石川県加賀市でも温泉排熱を利用した産学官連携のプロジェクトが発足しており、日本におけるカカオの商業栽培はようやく黎明期を迎えようとしている状況です。

そんなわけでまだ一般人の趣味レベルまで踏み込んだサイトや文献はなさそうなので、その先陣を切る形でこのブログにまとめていければと思います。





さて、カカオに関する文献は日本語のものこそないものの、英語で著述されたものは数多くあります。ふと思いついた「Theobroma cacao」「soil」「pH」で検索しただけでもたくさん出てきました。
それをいくつか当たっていく中で信頼性が高そうなページを見つけました。それが「国際ココア機関(ICCO)」です。コートジボワールのアビジャン?に本部があり、日本のチョコレート・ココア協会も加盟しているようなので、(大変失礼な言い方ですが)まともな団体っぽいです。

この協会のホームページにGrowing Cocoaというコーナーがあり、ちょうど気候や土壌に関する記述があったので訳してみました。


Ⅰ.カカオ栽培に適した気候

温度
年間平均最高気温 30 – 32ºC
年間平均最低気温 18 – 21ºC

雨量
カカオの収穫量に最も影響を与える要素である。カカオは水分の欠乏に対して非常に敏感な植物のため、年間を通して潤沢に供給されていることが望ましい。年間雨量1500㎜~2000㎜が一般的に推奨される。月間降雨量100㎜以下の乾季があっても良いが、それは3か月以内に収まることが推奨される。

湿度
昼間:100%近くに達することもしばしば
夜間:70-80%

遮光
カカオの幼木や若木は直射日光に弱く、陽光を遮る”シェードツリー”が欠かせない。カカオの故郷であるアマゾンの熱帯雨林では、その木々に陽光が遮られてちょうど良いシェードツリーになっている。


Ⅱ.カカオ栽培に適した土壌

物理的側面
カカオの根を充実させるためには、深さ1.5mまでの土壌が粗目の粒子で適度な栄養素を含んだ状態でなければならない。また、排水性を確保するため不浸透性の物質(粘土のことか?)はあまり含まれていない方が良い。
カカオは短い期間であれば水に浸ったような状態にも耐えられるが、基本的には余分な水分はすぐに排出されるべきである。一方でカカオは水の欠乏にも弱い。よってカカオを育てるための土は、良好な保水性と良好な排水性を両立させたものでなければならない。

化学的側面
許容されるpHは5.0-7.5で、pH4.0以下やpH8.0以上は禁忌される。どちらかと言えば酸性で、栄養素が十分に含まれている土が良い。また、地表から深さ15cmまでの間は、3.5%の有機物質が含まれていることが望ましい。
カカオ栽培の土壌には適正なイオンバランスも必要不可欠で、塩基飽和度が最低でも35%に達していなければならない。それ以下である場合、栄養障害が発生する可能性が高い。また、窒素とリンのバランスはN/P=1.5が推奨される。





お次はちょっと別の視点からも考えます。

Ⅲ.土壌改良の比較実験

論文検索サイト?のJ-GLOBALに「ココア植物(Theobroma cacao L.)の果実発育に対する土壌耕うんとアーバスキュラー菌根菌接種の有効性」という論文の概要が載っているのを見つけました。
私、ここ数年できのこ狩りをやるようになったのですが、きのこの勉強をちまちまやっているなかで菌根菌という植物と共生するきのこの存在を知りました。もしかしたら菌根菌がカカオ栽培のヒントになるかも、と思って検索してみたら見事にヒットしたのです。

菌根菌(アーバスキュラー菌根菌は一部の菌根菌をまとめた総称)は植物の根に感染して生活の場や栄養分を提供してもらう代わりに、宿主が根から主にリンを吸収するのを助けるという共生関係にあります。例えばマツタケはアカマツと共生する菌根菌の一種です。

話を戻しまして、この論文によれば以下3つの条件によって、

①耕うんの有無
 ⇒ 有りと無しの2パターン
②カカオの葉を枝を用いた有機マルチの有無
 ⇒ 有りと無しの2パターン
③アーバスキュラー菌根菌接種の有無
 ⇒ 無し、接種量7.5g、同15.0g、同22.5gの4パターン

合計16パターンで対照実験が行われています。結果としては、耕うん有り・有機マルチあり・菌根菌22.5g接種が最もカカオの収穫量が多かったそうです。

なお、私は農業に関しては全くの素人なので、耕うん、有機マルチの目的についても調べてみました。

一般的に耕うんに期待される利点
・通気性の向上
・保水性の向上
・排水性の向上
・保温性の向上
・有機物の取り込み

これらはICCOに記述があった、カカオ栽培に適した土壌:物理的側面で挙げられていた内容にほぼ合致します。ただし一般家庭でのカカオ栽培は鉢植えでの栽培となると思いますので、そうなると耕うんは無理でしょう。用土の選定の際に吟味するしかありません。

一般的に有機マルチに期待される利点
・土の流出の防止
・雨天時の土の跳ね返り防止による病気の抑制
・有機マルチそのものの分解による栄養素供給
・土壌内の温度と湿度の安定

有機マルチはカカオの鉢植えでは不要と思います。カカオは直射日光と風に弱いので、基本的に室内栽培になるからです。むしろ通気性が下がって根腐れの可能性が高まりそうで怖いです。栄養素は追肥でカバーです。


となると家庭での栽培においては、用土の選定と菌根菌の添加、有機物の供給と菌根菌を活かすための肥料の選定の3つが重要になってくるでしょう。





Ⅳ.結論:一般家庭でのカカオ栽培における土と肥料の選定

土を選ぶ
保水性・排水性がともに良好で、ある程度の有機物を含んだ土が良いとのことなので、無難に観葉植物の土になるでしょう。私は根腐れの防止のために排水性と通気性を高めようと思って、プロトリーフの「室内向け観葉・多肉の土」にさらに大粒の赤玉土を混ぜています。ちなみにこの土には腐葉土が含まれていません。本当は入ったものが良かったのですが、あいにく店頭に在庫が無かったためです。今のところ順調に生育しているので、そう大きな問題はなさそうです。
ただ、もし今後自分で配合するならば、赤玉土3(大粒~中粒)・鹿沼土3(中粒~小粒)・パーライト2(小粒)・腐葉土2くらいな感じで、排水性を重視したうえでpH6.0を目安に作ると思います。

また、私はまだ試していませんが、菌根菌が入った添加剤が売られているようなので、土づくりの際に添加してみるのも良さそうです。ただし、市販の添加剤に入っている菌根菌がカカオに適合するかは分かりません。


肥料を選ぶ
まず第一に、カカオの培養土には粗目の団粒構造が適していること、3.5%の有機物が要求されていることから、土壌中の微生物や菌類のエサになる有機肥料が必須ということになります。
続いて、有機肥料のうち菜種油かすが含まれているものが良いと思われます。菜種油そのものにはアーバスキュラー菌根菌の増殖に効果のあるパルミトレイン酸(亀岡・筒井・齋藤・菊池・半田・江澤・林・川口・秋山(2019))が0.2%含有されていることから、菜種油かすにも同様に含まれているであろうと推測します。よって、菜種油かすは菌根菌を充実させるためには欠かせない肥料である可能性が高いです。

NPKの配合については、ICCOのページにもあったようにN/P=1.5に近い窒素が多めのものにすべきと思われます。ただし、ICCOのページでは菌根菌がリンの供給を行うことについての言及はありませんでしたので、菌根菌の添加を行った場合にこの比率がどう変化するかは分かりません。

ちなみに以前のブログでも述べた通り、私は東商の「花と野菜のぼかし肥料」を規定量与えています。複数の有機素材から成るぼかし肥料で、その中には菜種油かすも含まれています。3大栄養素の配合比率はN:4・P:3・K:2です。この肥料に変えてから、新梢・新葉の展開が頻繁に行われるようになりました。化成肥料を与えていた昨年に比べ葉の色も良さそうで、蕾もたくさん付いています。
ただし、赤玉土と鹿沼土がリンを吸着しているはずなので、N/P=1.5より高い数値になっているかもしれません。リン酸肥料の追肥については、先にも述べたように菌根菌を添加する場合には本当に必要なのかどうか、今のところは何とも言えません。


以上





参考文献
・International Cocoa Organization「Growing Cocoa」
 https://www.icco.org/growing-cocoa/(2021年8月14日閲覧)
・亀岡 啓、筒井 一歩、齋藤 勝晴、菊池 裕介、半田 佳宏、江澤 辰広、林 英雄、川口 正代司、秋山 康紀(2019),「脂肪酸によるAM菌の非共生的胞子形成の誘導」
・カネダ株式会社「油脂の脂肪酸組成表」
 https://www.kaneda.co.jp/jigyou/oils_composition.html(2021年8月13日閲覧)
・Nasaruddin & Syaiful S A & M Farid BDR & Ridwan I & Mantja K & Utami W(2020),"Effectiveness of soil tillage and Arbuscular Mycorrhizal (AM) fungi inoculation on fruit development of the cocoa plant (Theobroma cacao L.)",IOP Conference Series: Earth and Environmental Science,Vol.486,No.1

※トップ画像はWikipedia:カカオのページのパブリックドメインのものを使用





あとがき
私が土と肥料を選定したのはこの考察を書くだいぶ前のことですが、当時の知識の中でよく考えて買い物しましたので、結果的には割と正解に近いものを選べたと思っています。

来年の結実に向け、菌根菌を添加してみたいと思います。リン酸肥料を控えなければならないようなので、秋になってからになると思います。また、可能であれば各種条件で生育状況の対照実験をしてみたいところです。


22/7/3追記
カカオの人工授粉について書きました。
カカオの人工授粉と花の構造

Posted at 2021/08/14 15:06:50 | コメント(1) | トラックバック(0) | その他 | 趣味
2021年08月08日 イイね!

カカオの蕾と花

カカオの蕾と花夏休みですが、また緊急事態宣言が出てしまったので大人しく引きこもっています。
もうオリンピック観戦とdアニメストア鑑賞と料理くらいしかやることがありません。

ということで時間を持て余していますので、以前のブログでもご紹介したカカオの栽培記録を残しておきたいと思います。

その2021年3月21日の記録では初めての発蕾を記載しましたが、その蕾が開花したのは1か月以上もたった5月9日のことでした。しかも3つくらいあった蕾のうち咲いたのは1つだけ。もちろん結実はしなかったです。


しかしその後、気温の上昇と植え替えと肥料の効果なのか、6月以降どんどん蕾が出てきては咲いて(そして枯れて)、今ではほぼ毎日花が咲いています。

ただやっぱり結果率は低いみたいで、ぜんぜん結実しません。室内管理で媒介してくれる虫がいないから当然かもしれませんが。

カカオの蕾


カカオの花


たくさん付いてます



結実しても数か月は成長させないといけないみたいですから、今年の結実は諦めて樹勢の充実に努めることにしましょう。


以下栽培記録

2021年5月31日:植え替えを行う
7号鉢から9号鉢位のプラ鉢へ。用土は「室内観葉植物用の土」というもの。能動的に選んだわけではなく、近所の園芸店だとカカオに合いそうな用土でちょうど良い容量の在庫がこれしかなかったため。

以降の管理方法は、肥料を東商の「花と野菜のぼかし肥料」に変えて頻度を1か月に1回にした以外は以前のブログに準ずる。

追記:カカオ栽培における土と肥料の選定についての考察を行いました。
一般家庭でのカカオ栽培における土と肥料についての考察


2021年6月5日:新芽が展開してきた
植え替えは無事に済んだようで、もともとあった新芽がようやく伸びてきた。カカオは剪定しないと分岐しないものだと思っていたが、この時は勝手に分岐してくれた。もともとあった2つの頂芽から3つと5つに分岐。


今年の新葉もかなり大きい。


肥料を変えたおかげか、昨年より葉の色が良い気がする。



2021年7月3日:更なる新芽の展開
去年の新芽の展開は1回だけだったが、今年は1回目の展開が一通り済んでからも断続的に展開がある。


Posted at 2021/08/08 14:29:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | その他 | 趣味

プロフィール

「@danslemidiさん、素敵な写真ですねえ。5~6月の緑はほんとうに綺麗で癒されます。日々の中に散りばめられたちょっとした瞬間を大事にしていきたいですね。」
何シテル?   05/26 15:23
地方の県道や広域農道を寄り道しながらのんびり走るのが好きです。以前は山道を走り回るのが好きでしたが、最近ようやく落ち着いた走りを好むようになってきました(笑) ...
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