荷物をたくさん詰めて運べる日産・ナバラは、世界各国で展開した小型商用車だった

9代目の日産・ダットサントラックは、1986年にナバラという名前でオーストラリアに広まった。輸出はしばらくするとヨーロッパやアジアにも広がり、研鑽を続けたおかげで荷台は拡張されエンジンは強靭になり、エクステリアは迫力があってたくましいものへと進展した。だからナバラを一言で説明すると、日本ではなく海外で思いっきり役立ってもらうため、磨きをかけることを怠ってないことが伺える。
D21型系は、オーストラリアで販売を開始してエンジンもたくましい能力を発揮した
ナバラの誕生は1986年にさかのぼり、その頃の展開はオーストラリア市場のみで行われた。シングルキャブ、キングキャブ、ダブルキャブの3種類のボディを推し測り、エンジンはディーゼルもある直列4気筒が搭載された。全長は海外市場で求められる5ⅿにも達し、エクステリアは剛性や耐久性にもこだわっていて、全体的に評価してみると、ピックアップトラックの要望にもきちんと応えられたことが伝わる。
エクステリアやエンジンなど全ての印象をがらりと変えて、D22型系が登場した。

1997年になると、ナバラは前回と同じシングルキャブ、キングキャブ、ダブルキャブの3種類と、ガソリン及びディーゼルを揃えた直列4気筒エンジンをそのまま受け継いで、D22型に進展した。エクステリアは前期だとフロント部分が迫力あるものに変わり、後期だとクロスオーバーSUVのような風貌になって、エンジンは新たにV型6気筒が加わったことが主な特徴だ。さらに2002年になるとヘッドランプ、フロントグリル、フロントバンパーなどが新しくなり、2015年にはオーストラリアでの展開を終了した。しかしそれでもこのモデルは、南アフリカで販売、活躍が続いている。
丁寧な磨きがかかったD40型系は、現在でも南アフリカで販売を継続している

2005年に誕生したナバラ・D40型は、スペイン及びタイで製造され、オーストラリアや北米にも輸出している。こちらはD22型に比べるとサイズが一回り大きくなり、ヨーロッパの道路事情に合わせた左ハンドル仕様も登場した。COBBYによると、これほどの磨きをかけたことは史上初のことで、北米市場ではフロンティアという名前で展開しているが、D40型の販売はD22型と並行しており、現代でも休むことなく行われている。
日産ナバラってどんな車?エクステリアやスペックまとめ
今までよりも強靭な形状に整ったD23型系は、今までの中で真骨頂を極められるように設計した

とうとう2014年にD23型に突入した時は、NP300ナバラという正式名称に変わった。発表はタイのバンコクで行われ、ライバル車はいすゞ・D-MAXやマツダ・BT-50、トヨタ・ハイラックスとなる。エンジンは今までよりもはるかに向上した直列4気筒のガソリンまたはディーゼルで、トランスミッションは6速マニュアル、7速オートマチックに進化して、生産はタイ、メキシコ、スペイン、アルゼンチン、中国に任せられ、展開は180国に浸透した。
日本国内では、ナバラをベースとしたSUV・テラノで展開している
これだけの迫力を持つピックアップトラック・ナバラ及びダットサントラックは、主に日本国外の海外で活躍しているが、実はそれをベースとしたSUVが日本で活躍している。その名は日産・テラノと言い、エクステリアは強靭でたくましい印象に満ちあふれていて、エンジンは直列4気筒、ターボ、V型6気筒だったが、しばらくするとVG30i型ガソリンエンジンが新たに加わり、電子制御式4速オートマチックも組み合わせた。やっぱりこれだけ構造が充実していると、勇ましい走りが可能となる。
肩を並べる姉妹車は、ヨーロッパ製の外車・ルノー・アラスカンとメルセデスベンツ・Xクラスだった
今主流になっているナバラの姉妹車は、フランスのルノーが手掛けるアラスカンとドイツのベンツが手掛けるXクラスが当てはまる。これらはどちらもピックアップトラックを留めていて、生産を他国に構えた工場に任せ、力強いエクステリアと高い馬力を発揮できるエンジンが搭載されている。ヨーロッパの外車が姉妹車になっているなんて、滅多にないので、ナバラはよっぽど世界に認められるように努力してきたということが伝わってくる。
ナバラのシャシー及びプラットフォームは、パスファインダー、エクステラ、テラと共有している
自動車を構成する上で欠かせない、シャシー及びプラットフォームは頑丈なフレーム構造を保っていて、それには日産の最高技術が惜しむことなくつぎ込まれている。そして用途はナバラだけにとどまらず、同じく日産で製造するパスファインダー、エクステラ、テラにも用いている。どの車も迫力あるエクステリア、プラットフォームとエンジン、サスペンション、トランスミッションが見事に融合していて、どこまでも突き進むような勇ましい走りを見せつけてくれる。
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日産 | 日記
Posted at
2019/07/17 14:02:27