
アウトランダー2019年式GF8Wに乗り始めて、4年目になる。ガソリン代の節約のために、2WDが基本駆動となるAWC-ECOモードを標準にして運転していたが、雨天時の滑りやすい道路面でやや不安を感じたため、久しぶりに4WDが基本駆動のNORMALモ-ドにして一般道路を60km/hで走行してみた。すると、明らかにハンドリングの応答が変わり、車の挙動が安定した。特にカーブでは、ハンドルの操作もアクセルワークもあまり意識しないで、美しく曲がっていくのだ。当たり前のことだが、1.6tの車重をカーブの遠心力で外側に揺らさないようにするには、速度を落とし,ハンドルの舵角をなめらかに切っていく必要がある。しかし、NORMALモ-ドでは、その運転操作をあまり意識せずに、車がハンドルを切った方向へと素直に曲がっていくのだ。いわゆるSーAWCのコンピュータ制御によるアクティブヨーコントロールがしっかりと作動する。この効き具合が、NORMALモ-ドでは素早く顕著に行われるのだ。時速40km/hぐらいでは、遠心力はそこまで発生しないのでわかりにくいが、それでも車を安定させるべく、S-AWCが作動していることが実感できた。この4年間、ずっとAWC-ECOモードで乗ってきた私は、なんともったいないことをしていたのだろうか? 確かに、AWC-ECOモードの方が、燃費が3%ほど向上しているが、そんなコストダウンよりも、日常での使い勝手がいい方を選ぶのが賢いに決まっている。
結論、
「高速道路ではAWC-ECOモードを使用すると、大きく燃費向上が期待できて良い」
「一般道では緊急回避の事故を想定し、NORMALモ-ドを使用すると良い」
一般道では、対向車線をはみ出しての正面衝突や子どもの飛び出しや荒れた路面が多い。そのときに、S-AWCでフル制御できていれば、回避できる可能性が高い。2019年式は、AFD(アクティブフロントデフ)を装備した最後の年式車なので、エンジンからのトルク駆動が供給されている加速時でも、ブレーキをかけている減速時でも、アクティブヨーコントロールが機能するように設計されている。新型のアウトランダーでは、エクリプスクロスと同様に、4輪ブレーキ制御によるトルクベクタリング方式でヨーコントロールしているので、減速時でのヨーコントロールは大きく作動するが、エンジンのトルクが上がっているときでは、その効果が十分ではない。つまり、カーブの手前においてスローインするときとカーブの出口においてファーストアウトするときまで、リニアにアクティブヨーコントロールできるのは、私の2019年式AFD装備車だけなのだ。あくまで、私個人の見解だが、濡れた路面で60km/hの速度で左右へ切り返すワインディングロードでは、NORMALモ-ドのS-AWCは、絶大な威力を発揮することをお伝えしたい。安心して走れるというアウトランダー2019年式AFD装備のS-AWCの素晴らしさに、4年目にして気がつかされた次第である。
Posted at 2023/06/11 23:49:58 | |
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