
2020型のアウトランダーのS-AWCは,『2019型よりもコーナーリング性能が向上しており,エクリプスクロスに搭載されたもの』になっているそうです。それに伴い,デバイスとしてAFD(アクティブフロントデフ)が廃止されているようです。この辺りのデバイスの違いについては,実物を見てみないことにはわからないので,どなたか2020型に乗っている方にレポートしていただきたいです。それで,気になったのがAFDが廃止されているということは,前輪左右のトルク配分を変化させることはできないので,ブレーキによって左右のトルク配分を変える(アクティブトルクベクタリング)しかできないことになります。つまり,過剰なトルク(運動エネルギー)を左右のブレーキ(熱エネルギー)によってトルク量を変化させ,車体全体のヨーモーメント(角運動)をコントロールするという事になります。2019型アウトランダーに搭載されたS-AWCのデバイスを2019型エクリプスクロスに搭載されたS-AWCに載せ替えたモノが,2020型アウトランダーのS-AWCだということで間違いなさそうです。すると,AFDのデバイスが無くなった分だけ軽くなるはずだと思ってカタログ値で比べてみると,
2019型アウトランダー 1570kg
2020型アウトランダー 1590kg +20kg(重くなっている!)
なぜか重くなっているのです。すると,考えられるのは,アウトランダーよりもエクリプスクロスのブレーキデバイス群が重くなっている可能性があるという事です。もしも,ボディ剛性等で20kgも重くするとしたら,これはマイナーチェンジとは言えませんので,何らかのスモールデバイスを変更したと考えて,パワーランバーサポートシートとセカンドシート変更とミツビシパワーサウンドシステムが新規追加されたことによる重量増だとしても+20kgは説明が付かないのです。2020型のユーザーは,この辺のデバイスで何が重量増の原因か教えていただきたいです。そして,内部極秘資料を見てみると,2019型のアウトランダーの良い点は,3秒間の加速時にのみトラクション性能が良く,5秒間までは車速が速いという事でした。コーナーリング性能・トラクション性能共に,2019型アウトランダーは2020型アウトランダーに負けているという事がわかりました。(2019型オーナーとしては悲しいけど)問題は,なぜAFDが廃止されているのに+20kgの原因ですね。マイナーチェンジする度に軽くなっていったアウトランダーが,初めて重くなったのですから。
まとめ
2020型アウトランダーのS-AWCは,ソフトウェアの見直しとエクリプスクロスに搭載されているシステムを移植したもの。総合性能は,2020型の方が優れている。ただし,悪路走破性やEPS(電動パワーステアリング)協調制御がある2019型アウトランダーの長所が失われている可能性がある。
Posted at 2019/11/03 19:22:00 | |
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S-AWC | 日記