一つは既に紹介したESPオフである。これはもう露骨にクルマの動きが軽くなる。同じ山道をEPSオンとオフで走る機会があったのだが、オフの時は助手席の方から「この道ってこんなにワインディングだっけ?」という質問が漏れた。それは道が違うのではなくてクルマが違ってしまったのである。
どっちがクルマとしてマトモな動きになるかというと、ESPオフの方である。山道に入ったらぜひオフにして運転してみて欲しい。こんなに動きの軽い車だったのかと驚く事請け合いだ。また、フロントの動きが鈍いのは重いディーゼルエンジンのせいではなく、ほとんどESPのせいだったことにも気づくだろう。
ただし車重が1.9tもあるぶん、いったん滑り始めると止まらないだろうから、その辺はくれぐれも慎重に。第一そこまで飛ばさなくてもEPSオフの楽しさは十二分に味わえるし、誰にでもすぐ分かる。
将来的にはESPはもう少し洗練されたものになっていく気がする。わざわざオフにせずとも自然な動きを実現できるようになるだろう。それよりもダイムラーを褒めてあげたいのは、EPSに頼りきらずにあくまでノーマル状態の足をきちんと作っている事だ。国産のハイテク車だと、EPSそのものはもう少しクレバーに作るだろうが、オフにした瞬間メロメロのヘロヘロになりそうな気がする。(そもそもオフにする機能がないかもしれない。)
もう一つは、掲示板には昔書いたのだが、高速道路で一定時間高回転キープすることである。これをやると自動学習プログラムが元気モードの方に移行し、一般道に降りてからも簡単に4000タッチするハッスルカーになる。普段大人しい運転ばかりしていると際限なく「大人しいモード」になってしまい、どよーんと鈍重なクルマになってしまうので、たまにはこんな風にリフレッシュしても良い。
方法は、法定速度でいいからギヤを落として行う。トップギヤで走れる状況なのに敢えてローギヤで長時間走ることで、コンピューターが「このドライバーは高回転好きなのだ」と判断するようだ。
どちらの方法も「鈍重」「真面目」「環境重視」といったEクラスCDIのイメージを大きく覆すだろう。
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2008/08/17 11:04:25