2007年10月07日
前車は1993年製だったので、私のクルマ生活感は90年代前半で停止している。例えば盗難防止警報装置だ。前車にはこんなものは付いていなかったので、鍵の閉じ込みにはほとんど注意を払う必要が無かった。ところが今のクルマは、JAFを呼んでもドアロック解除できないらしい。一部の腕っこきの鍵屋さんはそれでも開けられると豪語しているが、少なくともヤナセではスペアキーが無ければサイドガラスを破るしかないと言っている。
どうやら鍵の閉じ込みはワゴンで多発しているようだ。まずリモコンキーでゲートを開けるとする。しかし不幸な事に、この時はまだ警報装置は解除されていないらしい。荷物を取る為にキーをいったんラゲッジに置いて、うっかりそのままクローザースイッチを押してしまう。すると自動ロックがかかってしまい、車外に締め出されるというわけである。
もう一つディーラーから注意されたのは、立体駐車場でのESPの振る舞いだ。ターンテーブルなどでESPがアラート表示をする事があるらしい。そうなっても大丈夫ですから、故障じゃないですからと念を押された。おそらく、そういう些細なことでいちいち客から呼び出されるのに辟易しているのであろう。
あと少々間が抜けていると感じたのは、ライトやスモールに関してはつけっぱなしの警報装置が鳴るのに、フォグに関しては鳴らないという事だった。オーナーならお分かりだろうが、このクルマのフォグは独立スイッチではないので、力の入れ加減で意図せずオンになる(ライトスイッチを引っ張ってしまう)事も十分考えられる。さらに悪いことに、エンジンを切ったあとしばらくフォグが点灯するのがデフォルト設定になっているので、フォグ切り忘れと気付かずにクルマを離れてしまっても全然おかしくないのである。これをロケーションライト機能とかいうらしいが、そういうコワザがかえって話をややこしくしている部分があるわけだ。
最もコワザ関係もまんざら悪いものではない。アンビエントライトといって、夜間に室内灯をうっすら灯す機能があるのだが、これが家族に好評だ。残念ながら都会の夜に運転席からではほとんど見えないレベルではあるが、真夜中の山中ではたいそう雰囲気が良いであろうと、今からそんなシチュエーションを楽しみにしている。他にも足元を照らすフロアライトや、ステアリング舵角に合わせて角度が付くフロントライトなど、何やら夜が楽しいクルマになっている。前車で悩まされたドアミラーからの反射も、他にも防眩機能ですこぶる快適だ。
さて、さらに納車説明は続く。ベンツは伝統的に、ドアロックをしていても車内からならドアノブ一発で開いてしまうのだそうだ。子供がうっかりドアを開くのを防止する為にはチャイルドロックを使って欲しいとの事だったが、私の頭にはそれとは別の心配が浮かんでいた。
私は山歩きが趣味なので、山中の駐車場で車中泊をする事が多い。で、こういう車だからやはり盗難防止装置をかけてから寝たい。それで翌朝、寝ぼけ眼でいきなりドアを開くと、実際開いてしまい、静かな山中に警報装置が鳴り響いてしまうというわけだ。
ワゴンの車中泊と言えばリヤシートを倒して荷室で寝るのがベストである。しかしここにまた注意点があった。リヤシート座面を起こすと、フロントシートバックと当たり易くなるが、手動であればつっかえる感覚が即座にわかるのでたいした問題ではない。ところがパワーシートだとフロントシートとリヤシートが当たってもわからない。そのままフロントシートを下げ続ければ荷物を破損しないかとか、リヤシートのヘッドレストがリヤシート座面の裏を突き破らないか等の心配もある。
幸いな事に、このクルマはリヤシート座面の取り外しが出来るので、シート破損に関して言えばこうしておけば心配は無いだろう。少々面倒だが仕方が無い。
とまあ、あれこれ快適装備が増えるに従ってかえって気を使わなけばならない箇所も増えてくるのであった。
Posted at 2007/10/07 12:11:58 | |
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