2010年09月08日
さて我がCDIは一回目の車検を終え、1.6万kmの走行距離となった。
距離が距離なので、目立ったトラブルは無い。ただ一回だけ、スロットルバルブの不調でエンジンが吹けなくなる事があった。ゆっくりなら普通に走るのだけど、アクセル全開にしてもフル加速しなくなったのである。
ちなみに通常ディーゼルにスロットルバルブは無い。ディーゼルは空気を常に目いっぱい吸い込み、出力調節は燃料噴射のみで行うので、空気弁は必要無いのだ。ただエンジンブレーキ強化や吸気音低減の目的で、補助的にスロットルバルブが付く事もあるらしい。CDIもそうした機構なのだろう。
その他はクランクポジションセンサーのリコール修理が一度あっただけ。かなり奥まった所にあって苦労したとメカニックがぼやいていた。もし自費で修理するとなると工賃が高かったかもしれない。
そうした明らかな故障とは別の、いわゆる「ヤレ」についてだが、足回りは既に1万km経過あたりから劣化が感じられていた。それは加速減速時の前後姿勢変化が大きくなってきたのですぐそれと分かった。ダンパーの劣化である。ダンパーの劣化は乗り心地にも現れるが、それはなかなか体感しにくく、目に見えて分かるのは前後姿勢変化なのである。
それから排気音の低周波が大きくなってきた。アイドリング時や低回転時など、ボディや体に伝わって来る低周波が大きくなっている。一応見てもらったが、排気系のゆるみや損傷は無かったと言う。おそらく目に見えないレベルで排気系の継ぎ目が劣化してきているのではないかと思っている。
もっともこちらも欧州車は長いので、低周波の排気音は全く気にならない。そもそもベンツだろうがプジョーだろうが欧州車というのはもともとそういう乗り物だったし、むしろそこに快感を感じていた欧州車ファンも少なくかったのだ。
ということで新車時からわずか一万キロで劣化が感じられてしまうという、車を長く乗りたい人には嬉しくない報告となってしまったが、しかしクルマというのは案外ここからが面白かったりする。各性能の絶対評価は落ちてきているのに、クルマとの馴染みというか一体感はますます深まっていくものなのだ。もちろん劣化が過ぎれば不快感が高まる。そこでまたパーツ交換してリフレッシュすると、ますます一体感が深まっていくという構図だ。そんな理屈通りにいかないところがあるからこそクルマは面白い。
Posted at 2010/09/08 09:21:32 | |
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