W211ワゴンの使い勝手を写真なども交えつつ紹介してきたが、なんとW124や210で同じような紹介をしている記事を発見した。211からベンツに入ってきた私のような新参者としてはとてもありがたい記事だ。
車のみがき屋 なんでも日記
上記がトップページである。具体的な記事は下記の通り。
Eクラスワゴンの魅力(W124)
ベンツワゴンの最大の魅力 (W210)
W211ワゴンで便利だと思っていたほとんどの機能が、なんとW123から連綿と続く伝統であったことを知り、とても嬉しくなってしまった。伝統への一体感は、新しい技術の享受と同じぐらい気持ちの良いものだ。
しかしそれと同時に、受け継がれてきた大切な伝統のいくつかが、211でバッサリ落とされてしまった事も知った。210と211はルックス的には似ているが、ことワゴンの伝統に限って言えば、210は124の仲間である。隔絶は211から始まっている。
211からは例えば、外したヘッドレストを収納するスペースが無くされたり、また後席中央のヘッドレストが取り外せなくなったりしている。だがそれはまあ不問の事としたい。外したヘッドレスト二つぐらい玄関に置いておいても苦情は来ないし、中央ヘッドレストはもし外れたとしてもたいして荷室の容量アップにはならないからだ。(リアシートを倒した時、そこはフロアトンネルなので、もともと荷物は積めない。)
ただ一つ非常に残念なのは、倒したリアシートバックの水平を保つ金具が省かれてしまった事である。これについては上記リンクを参照して欲しいのだけども、W210までのEクラスワゴンには、倒したリアシートを常に水平に保つ為の固定金具があった。この方式だと、倒したリアシートの上に1kgの荷物が乗ろうと30kgの荷物が乗ろうと、いつも同じ傾斜(=水平)を保てる。しかし211ワゴンや他メーカーのワゴンは、ほとんどリアバックシートのアンコで支えているようなものなので、荷物の重さによって簡単に傾斜が変わってしまう。
前回から主張している通り、Eクラスワゴンは「リアシートを倒してナンボ」のワゴンである。リアシート固定の金具の存在は、この説を十分すぎるぐらいに裏付けてくれた。もちろん、この金具が無いからといって211が使えないワゴンというわけではない。しかしこういうアイデンティティに直接関わるような伝統は、そうやすやすと捨てないで欲しかった。
下記に211の金具の写真を掲載しておく。
W211ワゴンの座面取り付け金具
Posted at 2008/09/26 21:30:13 | |
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