2008年10月18日
ベススライムさんに「雑誌の試乗記みたい」と言われて気付いたのだが、雑誌でなかなか書かれない事を自分で意図的に書いている、というのはあるかもしれない。ESPのことをシツコク書き続けているのもそうで、これだけ激変するものをどうしてクルマ雑誌が批評しないのか、それが不思議だからというのもある。
もう一つジャーナリズムが積極的に取り上げるべきと思う問題は、アヴァンギャルドのことだ。アヴァンギャルドというのはメーカー謹製シャコタン仕様みたいなものなのが、これがちょっと乗り心地が悪い程度の話ではすまされない時がある。ある一定の条件が揃うと、まるで洗面器をひっくり返したようにホイールがバタついてしまうのだ。私はかつてその様子を、13年落ちの中古プジョーにも劣ると書いた。残念ながら今だにそれは訂正する必要を感じない。
そのようなバタつきはシャコタンの代償として当然と捉える人もいるかもしれないが、問題は販売の主流がソレで占められしまっているという事だ。CDIなどは比較的大人しいオーナーが多いと思われるにもかかわらず、そんなモデルでさえもアヴァンギャルドしか用意されていないのである。限定モデルとして普通のエレガンスが導入されていた時期があるが、それでは順番が逆であろう。
確かにアヴァンギャルドは見た目が良く、それが売れるからそれを主流にするというのは商売のあり方としては仕方が無い。だからこそ第三者的な立場のジャーナリズムに期待したいのであるが…。
Posted at 2008/10/18 22:11:41 | |
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2008年10月14日
重たくてダルい211を少し軽快かつニュートラルな動きにするコワザとして紹介してきたESPオフ。これまでは峠道に限ってオフにしてきたが、試しに高速で200km程度の距離を試してみた。
するとこれがキクキク。このクルマ本来のパワステのしっとり感が出てきて、まるで手で直接前輪を掴んでいるかのようである。スピードを上げていっても不安にならないどころか、ますます前輪の接地感が増してくるかのようだ。ここまで来てはじめて高級車としてFRにこだわる価値を「実感」できた。
具体的に何が違うのかと言うと、直立から切り初めの感触だと思う。ESPオンだと軽く操舵した時にクルマが何かを考えこんでいるような、通常のアソビとも異なる不気味な不感帯が存在する。それがオフにすると適度な機械的遊びを伴ったニュートラルな反応になる。切り初めがニュートラルだからクルマが軽く感じるし、高速道路での微妙な修正舵も快適になるのではないか。
結局のところ、「安定感」というのもただやみくもにまっすぐ走っていれば良いという事ではなく、クルマがきちんと言うことを聞くという「信頼感」のようなものが安定感につながるのだろう。
Posted at 2008/10/14 19:55:35 | |
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