
キャデラックCTSに試乗。2-dayキャンペーンに当選したので、2日間じっくり乗る事が出来た。
とはいえ一日というか半日はクルマ取りに行ってマニュアル読むのに費やす。今のクルマは機能が色々あるので、ちゃんと乗ろうと思うとなかなか大変だ。
初めて経験する機能だと電子式パーキングブレーキというものがあって、まあサイドブレーキがスイッチ一つでオンオフできるだけで、正直2日間乗っても存在意義が理解できなかった。なんといっても動作がタルすぎる。カチっとやってから少し間を追いてウィイインとなるのを待ってなきゃいけない。目的は単に省スペース化にすぎないのではないだろうか。
CTSそのものはミッドサイズのスポーティーセダン。恐ろしいほど欧州車風というかドイツ車風。特にペダルレイアウトはベンツから乗り換えると満足いくクルマが少ないのだが、CTSに関しては何の不満も出なかった。ベンツと同様、シームレスにABペダルの踏み替えができる。ハンドルの重さやペダルの固さに関しては明らかにベンツより重め。どっちがドイツ車か分からないぐらい。
スポーツセダンなので室内はタイトな印象。ただこれまたシートが欧州車風に中央に寄っているので、ドアとの隙間があって狭苦しくはない。同じタイトでもアメ車風の密室感ではなく、あくまで欧州車的なタイトさ。
そんな欧州車みたいなアメ車だったら最初から欧州車買うよと言われそうだが、これがなかなか、そんな一言で見向きもしないのはもったいないほどのデキ。なんといってもこのエクステリアは写真で見るより凄かった。特にウェッジの効いたリヤが圧巻。ウェッジシェイプといってもなぜかリヤで遠慮しちゃって尻すぼみになっているクルマが多い中、CTSは力強い直線が最後部まで続く。ルーフの曲線もむしろボールドな直線ラインを強調しているかのようだ。駐車場に納めて眺めてみると、とにかく迫力がある。そのせいかどうか知らないが、路上では211よりむしろ「高待遇」を受ける事が多かった気がした。まあフロントマスクもえらい迫力あるし…。
体格も高級感もEクラスや5シリーズ並みで、存在感はむしろそれ以上。強固なボディに優等生的なドライバビリティ。それでいて値段はCクラスや3シリーズ並みというお買い得グルマなのだから、「ミディアムのアメ車なんかイラネ」と一蹴するのはあまりにももったいない。
ただ乗り味の判断はペンディング。試乗車がたった数百キロというおろしたての新車だったせいか、どうにも各部の動きが渋く、評価対象にはできないと感じた。試乗車の将来を考えて大人しく乗り、軽くナラシっぽいことをしてディーラーに返却した。
Posted at 2010/06/10 10:51:54 | |
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