2012年02月29日
久しぶりのマイカーネタ。結構私はワゴンをワゴンっぽく使うので、リヤシートを畳んで荷室を拡大する機会が良くある。そうでなくともコンテナにアクセスする為にはいったんシートバックを倒さなければならない。
で、何時の頃からか、右側のリヤシートバックの戻りが非常に悪くなっていた。なかなか「カチッ」と嵌ってくれないのだ。で、しばらく悪戦苦闘しているとやっとカチっと戻ってくれる、これはいつかディーラーに見てもらって修理してもらわないと思っていた。
そんな折、前回の記事つながりで沢村慎太郎のメールマガジンを読んだ。沢村は、国産車のリヤシートリクライニングについて、リクライニング状態でダミーを使ったクラッシュテストを行っていない事に激怒していた。
それつながりでふと思い出した。うちの211にも、僅か二段階調整ではあるけども、リヤシートのリクライニング機構が備わっていたのだ。ひょっとして右側シートの戻りが悪かったのは、左側シートのみ「起きた方」の設定になっていて、そいつが邪魔して右側シートの戻りが悪くなっているのではないだろうか。
さっそく現車で確認してみると、やはり思った通りだった。ただし正確には左側シート自体が邪魔していたわけではなく、左側シートに装着されたラゲッジネットケースがつっかえ棒となって、右側シートが戻るのを邪魔していたのだ。なのでこのケースを付けている限り、右側だけ寝かすという設定は出来ないことになる。逆に右側だけ起こす設定はOKで、その際は右側シートとケースとの間に少し隙間ができるだけだ。
リクライニングの設定方法は、シートバックを畳んでいる状態でもう一度解除レバーを引くと「起きた」側に設定される。解除レバーを引かないでそのままドスンと戻すと、今度は「寝た」設定になる。つまり、普通に操作している限り「寝た」状態がデフォルトになり、「起きた」状態がオプションとなる。だが操作している間についうっかり解除レバーを触ってしまうと、意図せずして「起きた」設定になってしまうわけだ。
Posted at 2012/02/29 08:11:04 | |
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2012年02月24日
なんとなく買ってみて驚いた。通常この手の本は一般層向けの新車販促本だと思うのだが、沢村慎太朗と森慶太によるマニアック談義全開。森の言う「さわやかにタックイン」というジョークも、かつてのフルトレ世代のプジョーを知らないと意味が分からないだろう。その他の分析もマニアックなものが多く、対談では微妙に話のかみ合っていない所が余計に二人の存在感を高めていたりする。もはや「RCZ&3008読本」というより「沢村と森の言いたい放題・プジョー編」みたいな感じだ。
少し調べてみるとどうやらこの二人、オートカーという雑誌を根城にやりたい放題やっている様子。久しぶりにクルマ雑誌を漁ってみたい気になった。
それはそうと本題(のはず)のRCZと3008。どうやら二人の評価はRCZより3008らしい。沢村は、最後はアンダーとなるRCZより、追い込んでニュートラルとなる3008の方に感銘を受けた様子。森は単純に乗り味が3008の方が「濃い」という。森が言う「濃い」という語彙は、ガイシャがガイシャらしくある様子を指しており、素直に褒め言葉と解釈して良いように思う。
しかしRCZというのはプジョーファンに取ってはある種の「夢のクルマ」である。なんとなれば、こんなに低くてこんなにワイドな車を未だかつてプジョーがリリースした事は無かったからである。これまでずっと背が高くて重心の高い車しか持っておらず、にもかかわらず「実用車にそこまで必要?」と言いたくなるような絶品なハンドリングを提供し続けて来たプジョーである。もしRCZのようなロー&ワイドなボディを得たのなら、これはもうとんでもなく素晴らしいクルマが出来るに違いないと思っていた。
が、期待に反してむしろ高い評価を得たのは3008。もしかしてプジョーは、背の高いクルマのハンドリングを一級に仕上げるのには慣れていても、ロー&ワイドのクルマを仕上げる事には慣れていないのだろうか。
もちろんRCZが悪いと言っているのではない。今でも十分良いクルマと思っているが、プジョーがこのディメンジョンを得たのであれば、もっとできて当然という気がするのだ。まあしかし記事を読むとRCZの開発期間は2年と短かったとの事。この先細かなアップデートでさらに上質な乗り味とハンドリングを達成する可能性は十分あると思う。
ちなみに私はAT版に試乗した事がある。その時の感想は森の指摘しているのと同じく、「余裕のある走り」だった。つまり運動性能として有利なディメンジョンをすべてスポーツ方向へ振るのではなく、普通に走っている時の上質な乗り味を実現する方向に使われている気がした。
RCZのあとに例えば308SWに乗ると、こちらの方がむしろ緊張感があってスポーティーな印象さえ受ける。それは背が高くて屋根の重いクルマを俊敏に曲げようとした結果、ある種類の余裕が無くなってしまったということなのだろうと思っている。
Posted at 2012/02/24 12:11:57 | |
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