電装制御システム

キャンカーの電装制御システムを作成しました。
まずは、メインとなるＰＬＣ部
オムロンのCP2Eシリーズを使用
車両は12V、PLCは24Vなので、DC/DCで電圧を24にあげて作動させています。
各種信号はもちろんですが、メインとサブバッテリーの電圧だけでなく、ソーラーパネルの電圧や車速パルスも取り込んでいます。

こちらは、AC制御部
オムロンのコンタクタ使っています。
回路的には、エアコンとそれ以外の2系統制御です。
一般的な切替器は、インバータ使用していても外部AC入ると強制的に切り替わるものがほとんどですが、PLCからの指示で、インバータのままにしたり、逆にインバータは使用させないなどのコントロールができるようにしてあります。

今回は合わせて走行充電器もＣＴＥＫからレノジーのＤＣＤＣ６０Ａに交換。
こちらにした理由は、1)メインとの接続を接点で確実に制御できる。2)CTEKでは14.4Vまでは最大20Aしかだめだが、こちらは60AまでOK。3)電圧上限やバッテリーの種類がディップスイッチで選択可能。4)メインからの持ち出し多いときも、接点信号で最大電流を半分にできる。　等々です。
なお、結構熱持つことはわかっているので、床からは10mm浮かして取り付け、更にエンジン始動中は、FANで冷却します。

また、主配線も、バッテリーメータのマイナス端子に何本もつなぐのではなく。そこからは太い配線（今回60sq使用）1本で持ってきて、バスバーで分岐という形をとっています。
今回は、マイナス側だけですが、次回バッテリーをリチウムにするときにプラス側も同様の処理を行います。

でこれらの状態を表示するタッチパネルディスプレイは、ドア上に設置

じゃあ、画面のご紹介
4画面を一つにしていますが、左上がメイン画面で、主にAC出力の優先設定等を行います。クレソンには発電機は積んでいませんが、発電機を搭載し外部ACと同時に使用しても、どの負荷にどのACを使うかなどが自在に選択できます。
右上は、走行/ソーラー充電の状態表示画面。走行充電も単純に繋ぐのではなく、常にメインバッテリーの電圧もモニタしながら、メインから過剰に流さないように、充電連流を切り替えたり一時停止したりと制御します。
ソーラーについては、普段はサブバッテリーを充電していますが、長い間乗らないときにメインが上がるのを防ぐため、午前11時の時点でメインバッテリーが12.5V未満だと2時間だけ、ソーラーの充電先をメインに切り替えます。
で、左下は、AC充電状態表示です。
こちらも、外部ACつないだら単純に充電器を動かすのではなく、負荷使用中は、フロート電圧に固定するとか、昼間ソーラーで十分な充電が確保できるときは、あえて充電器止めたりなど、状況を判断して制御します。
右下は、電圧ログで、おおよそ過去24時間分のバッテリー電圧を6秒ごとのサンプリングデータにて表示します。

こちらは主に管理画面になります。
上2つは、イベントとアラームの履歴画面です。イベントは、約３０種類の制御状態の変化を記録します。アラームはその中でも、主にバッテリー電圧の極端な低下などをブザー付きで警告するようにしてあります。
下２つは主にシステム管理画面で、走行充電の電流制限レベルや、充電電圧上限、バッテリーやソーラーパネルの電圧読み取り補正値などをセットできます。