今乗っているスイフトは、今年の12月22日に総走行距離約7万キロ、納車から4年を迎えたので、これまでの思い出を綴ろうと思う。
今乗っているスイフトは2017年12月5日に中古で購入し、同年12月22日に納車された。2011年に免許を取って以来、ずっとAT車にしか乗ってこなかったところ(実家の車を借りて乗っていた)、就職を機にマイカーが欲しくなり、それならMT車をということで安い物件を探していた。いくら安くとも軽のバンではちょっとなあ…と思っていたところに10年落ちで3万キロの低走行、即決できる低価格の個体を発見し、エイヤー!で購入した。
納車後、10キロほどの道のりを5回くらいはエンストしながら家まで帰った。なにしろMT車は6年ぶりである。出庫時、半クラが上手くできず、派手に空ぶかしをしてしまって車屋のお兄さんの顔を引きつらせたのを覚えている。写真は、納車後無事に駐車場までたどり着いた記念である。よく無事に帰れたものだと自分でも思う。
納車されてからは特に当てもなくドライブに明け暮れた。
写真は2018年4月15日に、滋賀県長浜市にある余呉湖の畔で撮ったものである。余呉湖は琵琶湖ほど有名ではないが、釣りをする方には有名だそうだ。私には釣りの趣味はないのだが、静かな湖を眺めるのは心が落ち着く。
この頃はまだMTに慣れていないこともあり、運転する度に楽しさと緊張が入り混じった。そして、目的地についてホッとする感覚が癖になるのである。
2018年11月25日、小学校以来の旧友と2台体制でドライブに行った。福井県小浜市のエンゼルラインである。元有料道路であるが、現在はレインボーラインの方が知名度が高いため、混雑しにくい。紅葉シーズンには貴重な穴場である。
彼とはかねてより2台体制でのドライブを楽しんでいたが、マイカーで行ったのはこれが初めてである。事前に決めるのは殆ど目的地だけで、気分でご飯を食べたり車を並べて写真を撮ったりする。SNSで話題の場所に連んで行くだけの友達が沢山居るのも悪くないと思うが、こういった地味なところに気がねなく行ける数少ない友人こそ、真に大切にすべきであると思う。
同年、別の友達と、富山と長野に旅行した。初めての長距離運転で、MTを運転できる人が居なかったので疲れても交代してもらえず辛かったのを覚えている(笑)
2019年は本当に多くの場所に行った。
近場では高野山地区、伊吹山、琵琶湖一周など。自宅から概ね200キロ以上離れた遠い場所では広島、長野、山梨など。MTにもすっかり慣れて、大阪から長野の諏訪まで下道で行ったのは調子に乗り過ぎたと思う。左足が筋肉痛になった。
広島に行った際に見た瀬戸内の海は独特の風情があり好きになった。どこを切り取っても美しい。
*ちょうどこの頃ホイールを純正の鉄チンからアルミに交換し、嬉しさのあまり愛車の写真を多く撮るようになったと同時に、愛着も湧いてきた。ボディーも納車から地道に磨いたためか、艶がある。
2019年後半にはフロントリップとリアバンパースポイラーを装着し、外観のイメージは現在の状態に近くなった。フロントは社外、リアはヤフオクで落札した純正品である。
2代目スイフトはシンプルなデザインなので、少しの変更で印象がかなり変わる。また、赤の車に黒のパーツというのは間違いがないようだ。
2020年の2月には柿本改のマフラー、GTbox Rev.を装着。リアバンパースポイラーを装着し純正マフラーが貧弱に見えたため、砲弾型のものを選んだ。
リフトアップせず、車の下に潜って30分ほどで交換完了した。
乾いた高音と響く低音が出るようになり、またレスポンスも良くなったことにより運転が楽しくなった。
*ヤンキーの車のような音にも聞こえるらしく、車間が開く効果もある。
マフラーを交換してすっかり気を良くした私は、勢い余ってアールズのスーパーROMを導入。8万円ほど掛かったがピークパワーで6馬力アップ、低速トルクやレスポンスも向上し、効果は絶大だった。
2020年8月14日、
鈴鹿のサーキットクルーズに参加。高速走行のイベントではないが、憧れの国際サーキットをマイカーで走れる夢のイベントだった。鈴鹿サーキットはレース観戦で何度も訪れているし、グランツーリスモ(ゲーム)でも何百周、いやそれ以上していると思うが、実車でサーキットを走ったのはこの時が初めてだ。
2020年9月21日、美浜サーキットのフリー走行に飛び入り。サーキットクルーズに参加して、全開走行欲を抑えられなくなったのだ(笑)
非力な車であるが、コーナーは思った以上に付いていくことができた。小気味よいという言葉にふさわしいハンドリングである。
直線は遅いので、タイムは伸びない。ベストは54秒台だった。ほぼノーマルのスイフトなら頑張っているほうだと思いたい。
足回りがすべてノーマルのため、タイヤのショルダーがすぐに削れてしまい、著しくタイヤ寿命が短かった。サーキットを走るなら、最低でもキャンバーは少し付けた方がよいと思った。
力いっぱい体を踏ん張りながらブレーキングし、コーナーを曲がるのはまさにスポーツという感覚で楽しかったし(シートが悪いだけだが)、車の限界を知ることができたのも良い経験となった。
全開走行が祟ったのか、低回転で息継ぎの症状が出るようになってしまった。
点火系のリフレッシュ、吸気系のクリーンアップ、インジェクタークリーニング(添加剤にて)で落ち着いた。最もクリティカルだったのが、インジェクターである。長年溜まった汚れが急な全開走行によって拡散し、インジェクターを詰まらせたと思われる。試行錯誤の末、この結論が出るまでには1年近く掛かった。最近、燃焼室の洗浄を行ったことにより、更に調子が良くなった。
*チューンドROMを入れていることによって点火時期やバルブタイミングが変わっていることもあり、ややエンジンコンディションが調子にシビアに出る傾向はあるようだ。おそらく、ノーマルのROMではこのような症状は出ない。
コロナ禍で人混みには行けないので、ドライブ趣味に拍車がかかった。
写真は沼津港の大型水門「びゅうお」と山梨県身延町の集落である。
気づけば東海~関東甲信越にばかり赴いている。
…この一年後、本当に関東圏に引っ越すことになるとは思いもよらなかったが。
3年前と同じところ(福井県小浜市のエンゼルライン)で写真を撮る。
車を眺めながら、この車は3年間事故や大きな故障もなく、津々浦々連れて行ってくれたな…と感慨深く思ったのだった。
2021年6月、フロントリップを純正品に交換した。これで、現在の仕様となった。純正というだけあって、まとまりはとても良い。
社外品は思いのほか装着位置が低く、何度も擦るうちに歪んでチリが合わなくなってしまった。
フロントカウルなどの未塗装樹脂の塗装も合わせて実施しているので、古ぼけた感じはない。
2021年7月、横浜に引っ越す。
大阪の勤め先が業績不振になったことを機に、転職をした為である。半年前には関西を離れることなど全く想像していなかった。引っ越してすぐに、運輸支局にて住所変更をした。ナンバーが変わって、本当に他府県の住民になったことを実感した。
2021年8月1日、伊豆スカイライン。
オリンピックの混雑対策で無料開放されていた。この日は晴天で、スイフトの赤が青空に映える。横浜から2,3時間走ればこのようなジオスポットを訪れることができる。雄大な景色が、走りながら浴びる熱い風が、慣れない職場・慣れない土地で疲弊した心を回復させてくれた。
2021年8月11日。弾丸帰省で友人と淡路島ドライブ。
友人は同年春頃に三菱 iからスイフトスポーツに乗り換えていた。
*スイフトスポーツか、実用重視のミニバンの二択で悩んでいたところ、前者を買うように煽ったのは何を隠そう私である(笑)
2021年12月12日に総走行距離7万キロを達成した。納車時が3万キロ弱だったので、4年で4万キロ走行したことになる。年間走行距離自体は大したことないが、思い出の詰まった車である。
↓の写真は2021年11月3日、奥多摩湖で撮影したものだ。
本当に、青空の似合う車である。軽快な走行感で乗っていて楽しいし、無駄のないデザインで、飽きの来ない車だ。愛嬌があり、シャープ過ぎないほっこりした顔も好きである。つい写真を撮りたくなるような、親しみの持てる車と言える。
そんなスイフトの世話になるのも、実はあと僅かである。モンスタースポーツのコンプリート仕様のスイフトスポーツ(ZC33S)を契約しており、納車日が決まり次第、とある友人に譲る予定となっている。今のところ納車日は未定だが、2022年3月までには納車される見込みである。
とても愛着があり手放したくない気持ちもあるのだが、元気の良いガソリン車を存分に乗りこなせるのも、この先それほど長くないことを考え、スイフトスポーツの購入に至った。
今のスイフトを売却しても、二束三文にしかならない上に解体されて部品取りになるのが関の山である。そうなっては可哀そうだ。そう考えていたところ、信頼のおける友人に乗ってもらえることになり、とてもありがたい。(さすがに、友人がこのスイフトを降りる時には廃車になるか、東南アジア行きだろうが…)
今年も本人、車とも無事に過ごせてよかった。スイフト、私のところに来てくれてありがとう。
来年も良い年になりますように。
今年も残すところあと僅かとなりました。みんカラの皆様もよいお年をお迎えください。