
リチウム電池に載せ替えて2ヶ月になります。現在まで大変快調に走っています。
この間いろいろテストしてきた結果や気づいた点などをまとめてみました。
なお以下は、中古で買った私のリチウム電池についての試験結果であり、もっと状態の良い電池ならば性能はもっと良くなると思われますので、その点ご留意ください。
1)走行性能:

上図は最新の走行試験のデータで、●は停車時の電圧、▲は電力計モニタの残容量です(横軸は走行距離[km]、左縦軸は電圧[V]、右縦軸は残容量[%]を示しています)。
現状ではフル充電で約55kmまでは走れました。鉛電池と大差ないけど、多少はマシかな、といったところです。
電力計モニタの記録データからは、リチウム電池は鉛電池と比べて走行時の電圧低下が少なく、電圧がずっと安定していることが判りました。
ただし停車時電圧が75V以下くらいまで下がってくると、以降は電圧が急速に低下していきます。急坂上りや急加速などで60~80Aの電流を流し続けるとあっという間に電圧が60V以下になり、コムスの制御回路がシャットダウンして走れなくなるので要注意です(走行試験中に自宅数km手前で電欠になったことがありました)。
2)リチウム電池本体の性能:

充・放電試験を行った結果、この電池の容量は大体3700kWh、48Ah前後ということが判りました。
リーフ中期バッテリモジュール10個を直列にすると定格は75V、5000Wh、65Ahなので、このバッテリは新品の75%程度に容量低下していると言えます。
ヤフオクで購入したこの電池は、少なくとも全くのハズレ品ではなかったことは判りました。
ただ、この状態からあとどれくらい実用的に走れるものなのかは、現状では判りません。せめて2~3年は保ってほしいものですが……。
3)充電方法について:

コムスの車載充電器(鉛電池用)で充電した場合と、外部充電器(リチウム電池対応)で充電した場合とで、それぞれの電圧・電流の変化を上図に示します。
車載充電器でリチウム電池を充電する場合は、充電電圧がリチウムの上限電圧(1セルあたり4.2V→モジュール10直列で84V)を超えないように注意しなければなりません。
これは、車載充電器は鉛電池用の充電パターンで働くので最終的には追い込み充電で90V以上まで高くなるため、放置するとリチウム電池を壊してしまうからです。
なので、Mr.オフグリッドさんのように上限電圧を超えると充電電源を遮断する保護回路を付けるか、または、にゃんこRさんのようにタイマースイッチを付けて、程よいところで電源を切るようにする必要があります。
私も車載充電器を使う場合はタイマースイッチを用いました。
リチウム対応の外部充電器で充電する場合は、リチウムに最適な定電流・定電圧の充電パターンで100%充電することができます。
ただ、私が買った充電器は定格3000Wとありながら電圧を84Vに設定すると電流は7.5Aで頭打ちになってしまい、充電時間は車載充電器より長くかかりました(充電器の電源をAC200Vにつなげばもっと流せるでしょう)。
外部充電した場合、コムスのメータパネル残量目盛には全く積算されないので、目盛は常に「残量1」となり、起動時は毎回5連警報音が鳴ることになります。
以上、リチウム化以降の報告です。
詳細については追って整備手帳にアップしますので、興味のある方はそちらもご覧ください。
Posted at 2024/04/27 22:22:25 | |
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