2020年09月10日
プジョーの国内販売台数について(2)
前回のブログ内容の続きということで、参考までに日本におけるプジョー車の過去50数年の販売台数状況です。
JAIAの輸入車データに年度別ブランド別の国内販売台数推移の一覧表があります。最も古いデータは1966年(昭和41年)ですので54年前。全て羅列すると大変ですので、5~10年単位で販売台数の推移をまとめてみました 。
※年度はカレンダーイヤー(1~12月)でカウントされています。
■1960年代(1966~70年)累計販売台数53台
・この時代は204と404の2車種体制の販売
・1970年にようやく504が導入開始される
※ちなみに1950年代には僅かだが203の輸入実績あり
■1970年代(1971~80年)累計販売台数541台
・1974~76年の3年間は輸入実績ゼロ。
→ 1977年に輸入再開
・70年代後半のラインナップは504・505・604の3車種体制
■1980年代(1981~90年)累計販売台数14,305台
・1986年に日本に導入された205が大ヒットし牽引
・翌年には早くも全車種の年間販売台数が1,000台突破
・以降バブル景気を背景に急激な販売増
・1990年には年間販売台数5,000台突破
■1990年代(1991~00年)累計販売台数51,366台
・90年代前半は販売減(2,000~3,000台/年)
→ バブル終焉や05世代の販売終了の影響
・90年代後半は306がヒット
・2000年に全車種の年間販売台数が10,000台突破
→ この年206が6,500台の販売を記録
■2000年代(2001~10年)累計販売台数100,981台
・2000年代前半も206が販売を牽引
・2001年から導入開始の307も好調
・2003年には年間最高記録の15,330台を販売
・2004年以降206・307の販売低下に伴い徐々に台数減少
→ 206は2008年日本国内の販売終了
■2010年代(2011~19年)累計販売台数65,524台
・2015年頃までは年間6,000台前後で推移
・2016年以降SUV(2008・3008・5008)が好調
・208、308といった「08世代」も販売を牽引
・2019年には販売台数が10,000台の大台達成(13年振り)
こうしてみるとプジョーの国内販売の歴史は、80年代の205、90年代から00年代にかけては206・306・307と、その時々を代表するモデルが起爆剤となって人気を浸透させてきたことがわかります。
そしてポスト206不在で約10年ほど低迷していましたが、ここ数年はようやく復調傾向にあります。復調の要因は過去のような特定モデルが牽引しているのではなく、小型車からSUVまで万遍なく売れているようです。
今年2020年1-8月はコロナ影響もあり他輸入車同様プジョーについても販売台数は落ち込んでいます(2020年1-8月累計 5,611台/前年同月比 78.7%)
輸入車全体でも77.9%ですから、現状は如何ともしがたいと思います。先般販売開始された新型208や、今後導入予定の3008や2008といったSUV系のマイナーチェンジ・フルモデルチェンジがどう推移していくのか? 最近は広告宣伝にも資本投下を積極的に行っているのが、208のTVCMの露出頻度をみていてもよくわかります。プジョーは攻めてますね。
過去50数年間に国内で販売されたプジョー車は、上記合計で232,770台となります。このうち廃車や輸出されずに何台くらい日本国内に残っているのでしょうか?残存(保有)台数についてまた別の機会に触れてみたいと思います。
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Posted at
2020/09/10 08:27:21
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