さて、新しく導入したNikon D800の描写はどうなのか。
今回は14-24mmF2.8Gとの組み合わせをメインに試し撮り。
14-24mmF2.8GはD800にするならば最初に買おうと決めていたレンズ。
超がつくほどの広角レンズでありながら、周辺の解像感もすばらしく、まさにD800とは相性も抜群のレンズではないだろうか。
重量が1,000gもあり、フードは固定でフィルターも付けられないある意味特殊なレンズで、その前眼部はフィッシュアイのような張り出した球状である。
ナノクリスタルコートを1面にほどこしてはいるものの、固定レンズフードが浅く、また張り出したレンズ形状であるために、強い光源に向けて撮影すると有害光が入り込むので注意が必要。
ただ、そんな有害光なんてどうでも良いと思わせるほどの解像感を持ち合わせており、風景撮影には
これ以上は無いのではと。
まだ月が沈む前の朝の海岸

大きな岩にへばりつくようにカメラを構えて撮影。
場所は以前、星空も撮影した房総半島の海岸だが、時間帯は夜明け寸前に変更。
なぜなら独りでは
怖いから寂しいから。
こちらは別のレンズで撮影(VR MICRO-NIKKOR 105mmF2.8G)

完全に太陽が顔を出さないまま「おいしい」時間は過ぎてしまった・・・
広角レンズならではの構図

なるべく手前に被写体を配置すると、奥行き感が出せる。
スローシャッターで雲の動きも。
砂浜の貝殻の描写(VR MICRO-NIKKOR 105mmF2.8G)

貝殻表面の付着物描写、砂粒の解像感が素晴らしい。
14-24mmは奥行き、立体感を描写できるレンズ
まるでその場に居て肉眼で見ているかのよう
今回は砂浜に三脚を立てて、リモートコードを使用。
まだ陽が昇る前はボタン操作にとまどいながらの撮影で苦労した。
そして描写はご覧の通り。とても解像感が高く、上手く高画素を使ったカメラだと思う。
最初のレンズを撮った写真ではISO6400を使用したが、とても綺麗であり、少しでも光がある場合は積極的に高感度も使えると思った。
これでもっと明るい場所で、14-24mmを使えれば納得出来る写真が撮れるだろう。
一方、改善してもらいたい部分としては「操作性」と「液晶」である。
右手の指先ひとつで各種設定変更(特に感度と露出補正)が出来るキヤノンに慣れていると、左の指も同時に使わないとならないのでとまどってしまった。この点はレスポンス含めてサクサク撮れるのはキヤノンである。慣れでも解決出来ない部分なのかも。(ボタンカスタマイズ出来るのかな??)
そして液晶は精細感にやや欠く部分があり、撮影後の画像でピントチェックがしにくい。撮った写真をPCで開くと、とても解像感に優れた写真であるのに、液晶モニターとのギャップが大きい。また、ライブビューを使っての拡大表示にも精細さがなく、シビアなピント合わせが難しいと感じられた。
キヤノンは1DXに限らず、5DMarkⅢも液晶モニターの精細さは一歩上を行き、特にライブビュー時の拡大表示は素晴らしい。
これらが改善されると使いやすくなるのではないかと思う。せっかくの高画質、解像を持ち合わせているのだから。もしかすると、5DMarkⅢとの価格の差はここにあるのかも知れないが・・・。
最後はやや辛口になったが、三脚を使い、じっくりと風景を撮る場合において、D800は5Dシリーズ、1DXよりも上であるとも感じた。ただ単に画素数の多いカメラではなく、高感度にも優れた圧倒的な描写力を持ち合わせたカメラでもある。
レンズ選択にも悩みが増える・・・
Posted at 2012/11/05 00:22:44 | |
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