apr走行会から6日経った日曜日、週2度目の富士スピードウェイへ。
タイヤもそのままZⅢを履いてて、サーキット走行仕様になっていますが走るのはクルマではありません。
「富士マラソンフェスタ2024」に参加してまいりました。生身の人間が富士スピードウェイ本コースを走行します!
エントリー可能な種目は
・コース1周
・コース2周
・ハーフマラソン
の3つ。
MR-Sとのタイム比較のために、コース1周か2周のどちらかに参加するか迷いましたが、9割8分心に決めていた通りにハーフマラソンに参加。
ハーフの場合も、コース周回タイムを計測してくれるようです。
メインストレートのスタートラインとコントロールラインの中間辺りがマラソンのスタートラインとして設定されており、1周目は300Rの1つ目の縁石付近に設置されている折り返しポイントで折り返し・ヘアピンアウト側の退出路を抜けて一気に勾配を登りストレートへ戻る3.5kmコース。その後に1周4,563mの富士スピードウェイを4周します。
スタート15分前になるとスタート地点への整列が始まります。
開催場所の特性か、KeePer CERUMOのウェアやau TOM'Sのウェア、RedBullのウェアなどモータースポーツ関係のウェア着ている人が多かったです。(自分もPETRONAS TOM'SのTシャツ)
昨年出場したベジタブルマラソンでは完走タイム目安ごとに整列位置が異なるのですが、このマラソンでは先に並んだもの勝ちという感じでした。
コースのイン側は日影・アウト側は陽が当たるということでほとんどの人が外側へ並ぼうとして混んでいたので、空いたイン側へ。
やや冷えますが、今年はスタート前にちょっとだけウォームアップを行ったので、身体は冷え切ることはなさそうだしいいかなと。
10:30になり、ハーフマラソンの部がスタート。
普段は一人で走っているので、大会の際の一斉スタートはやっぱり圧倒されるというか慣れないですね(笑)
ただ、昨年経験しているので今年は周りに飲まれずマイペース!を意識して走行を開始。
人によってレースメイクが全然違うので、同じ程度のゴールタイムの人でも
・スタートで飛ばして徐々にタイムが落ちていく人
・一定ペースで走り切る人
・後半にかけてペースを上げてくる人
というようにバラバラですし、全然遅いゴールタイムの人でも「スタートはめちゃくちゃ飛ばす」という人もいるのでスタート直後は順位が目まぐるしく変わる大混戦です。
抜いたり抜かれたりを繰り返しながら、1コーナー(TGRコーナー)へアプローチ。
クルマの走行ラインとは全く違って、全員インベタで進入していきます。すごい違和感...
クリップから緩い下り勾配が始まり、2コーナーからは一気に下りになります。
ペースキープで行く人もいましたが、自分は勾配を利用し一気に駆け下りていく走りで。普段平地で走る際、最大速度と平均速度はほぼ同じになるのですが今回は最大18.4km/h・平均12.4km/hと6km/hも差がある状態に。
コカ・コーラコーナー手前で1kmになるのですが、通過タイムが04:15と自分の中では超ハイペース。最初の1kmは5分ペースくらいでと考えていたのに、全然ペースコントロールできてないですね。
コカ・コーラコーナーから100Rは、ほぼクルマのラインと同じ。100R立ち上がりからヘアピン(ADVANコーナー)は若干の上り勾配で、ペースがやや落ちます。
ヘアピンはインをキープ、300Rの1つ目の縁石にかけてゆっくりコースの右側へと移動していきます。ヘアピン立ち上がりで2kmとなり、04:32/kmのペースで通過。高低差がそこまでない区間だったので、ペース的には悪くないペースです。
300R1つ目の縁石を過ぎたところで、180°の折り返しポイント。コース目いっぱい左へ寄り、滑らかなUの字ラインで速度を落とさず・膝にも負荷をかけずにターン。
ヘアピンアウト側の退出路を抜け、メインストレートまで一気に駆け上ります。
おそらく一番勾配がキツイ区間です。ヘアピンの駐車場(P6・7)にクルマ停めて、第5トンネルくぐってパドックやグランドスタンド方面に行ったことある人ならわかると思いますがあの坂です。
勾配の途中で3kmポイント、04:33/kmのペースで通過。普段の6km走や30分間走と同じくらいのペースで、狙い通りです。
メインストレートに戻る際、パドックから出てくるクルマ・コース1周/2周の部でゴールする周回の人と交差する形になりますが、ハーフマラソン走者が優先で交通整理されるためペース乱れず助かりました。
スタートラインのマットを踏んで通過し、計測器の反応する音を聞きながらショートカット1周目が完了。ここからはレーシングコースを4周です。
やはり勾配区間の疲労が脚にのしかかり、「あと4周もするのか」「このショートカットコースキツイわ、最後の1周で来てくれた方がよかった気がする」「エントリーするのコース2周の部、いや1周の部でよかったかも」「歩かずにゴールできる気しないな」などとネガティブな感情になりながらストレートを走っていきます。
セクター2辺りまでは内容重複のため、ダンロップコーナー手前辺りまで飛ばします。(1km進むごとのペースも書いてましたが、これ書いていると20個書かなきゃいけないので)
1周目では折り返しポイントとなっていた場所が給水ポイントとなっており、御殿場南高校の野球部の方達がボランティアで対応してくれています。
応援の声かけ、ハイタッチやグータッチにとても力をもらえました!
まだ6km程度の走行なので、給水はいらないかなと思っていたのですが非常にのどが渇いてしまっていたので給水。給水時にペースは落としたくないので、そのままのペースで走りながら飲むのですが思うように飲めません。
紙コップの口をつぶして入りやすいようにし、1口か2口飲める程度なので毎周給水しました。水分不足すると脚を攣るリスクが上がるので、水分補給大事です。
ダンロップコーナーへアプローチすると、第13コーナーへと続く上り勾配が目に入ります。
ペースが落ちる落ちる... GT×DTM交流戦で、H.コバライネン選手が大ジャンプした縁石辺りの勾配が結構しんどい。
第13コーナーを曲がると逆バンクとなっており勾配が一瞬落ち着きますが、GRスープラコーナーにかけてはまた上り。ここも一息ついた後だからか、かなりきつく感じます。
そして最終のPanasonic オートモーティブコーナーへ。ここはapr走行会にて路面に穴がある箇所を見つけていたコーナーでしたが、コース中央部分だったので完全に走路外。全く気にする必要ありませんでした。
1.5kmのホームストレートへ。ほぼ平坦・TGRコーナーに近づくと緩い下り坂となるので、先が長く見えるものの気持ち的には全然楽です。
これでやっと本コース1周。「あと3周か~」「やっぱセクター3キツイわ、どんどんタイム落ちそう」「2周の部だったらもうそろそろゴールしてんだよなぁ...」など相変わらずネガティブな感情。
スタートから8km程を走り、ある程度の距離となったため周囲を走る人はほぼ同じペースの人たちになってきて順位変動は少なくなります。
歩いている人や超ゆっくりな人に出くわしますが、最初飛ばしすぎて落ちた人・負傷等でスローダウンした人なのか周回遅れになる人なのか区別がつきません。
自分の場合は一定ペースを意識しつつも後半タイムは落ちていく走り方なのですが、後半にかけてペースを上げていく走り方の人もいて(フルマラソン走る人の、ハーフでの調整なんかは基本この走りらしい)、ちょくちょく抜かれていきます。
息が上がっていっぱいいっぱいの状態で走っていると、抜かれて離されていく展開は精神的にダメージ来るのですが、呼吸は全然乱れないペースで走っているので「みんな速いな~」「めちゃくちゃ足音鳴らして走ってるけど、膝に負担かからないんだろうか」など達観した気持ちになっているので問題なし。
本コースの2周目は、8~12kmポイントを通過する周回のためなかなかに苦しいタイミングです。普段は6kmや30分間走なので、「いつもなら走り終えているはずなのにまだ走る」というのと、「まだ残り距離が半分近くある」というタイミングなのでメンタルの部分の苦しさが一番あるタイミングかなと思ってます。
そこまでペースダウンした印象はなかったのですが、LAPタイムが40秒近く落ちてました。1kmスプリットのタイムで見ると、10~12km通過地点(ちょうどこの周が該当)で5:00/kmを超えてました。身体に違和感はそんななかったので、やはりメンタル部分かなと。
そうそう、この周回のGRスープラコーナーにてラップダウンにされました。
「トップは1周先を行ってるのか...」「トップでもまだゴール周回じゃないのに、自分は+1周あるのか...」とショック受けましたね。
歴代優勝タイムと、自分のベストタイム・コース1周の距離を考えると周回遅れになるのは当然でわかっていたことですが、なんかショックですね。
本コース3周目もLAPタイムは2周目とほぼ同じ。
スタートから1時間を超える&距離も15km程を走るタイミングとなるので、だいぶ慣れの部分が出てくるのと、いよいよFINAL LAPというところで気持ち的にかなり楽になるタイミングです。脚や膝に痛みが出てきやすいタイミングではあるので、それだけが気がかり。
本コース4周目(FINAL LAP)は「この景色は見納めになるから目に焼き付けるぞ!」という思いで走りました。余裕あればスマホでコーナーごとの写真を撮りながら走りたかったのですが、そんな余裕はないのと、給水時のスポーツドリンクがかかって右手がべたべたで、その手でスマホを触りたくないのでそのまま走りました。
周回が進む(時間が経過する)につれてコース内各所で歩く人が増えてきて、特にこの周のセクター3の上りはほぼ歩いている人という状況でした。
絶対歩かずに走り切りたかったので、ダンロップコーナーへ気合入れてアプローチ。アニメ「オーバーテイク!」の『がんばれぇぇぇ!』のシーンが頭に浮かびます。(最終回のほうね、第1話じゃないよ。)
疲れで気持ちに足がついて行かないような状況ではあったのですが、着々と足を進めていき最終のPanasonicオートモーティブコーナーへ。
立ち上がると平坦になり、ラスト1kmを切りました。ゴールラインはピットロード内となるので、コース右端へ。ピットロードへのエントリーに近づいたタイミングで、腿裏が攣りそうになりスパートがかけられず、むしろスローダウン。
後ろからスパートかけてデッドヒートを繰り広げている2人組にぶち抜かれました。2020年のGT最終戦みたい。
無事にゴールし、ゴール後も脚も攣ることはなかったです。
帰りの運転辛くなるから攣らなくて良かった。
ゴールの際、ゼッケンNo.の末尾が「5」の人は飛び賞ということで、賞品をもらえました!
中身は揚げ饅頭とおかき。富士山の天然水は参加者全員がもらえます。
こちらが完走証明書です。
グロスタイムというのはレース開始の時間からゴールまでの時間、ネットタイムはスタートラインを超えてからゴールするまでの時間です。
スタート地点の整列位置によって、ネットタイムは大きく変わります。
自分はスタートから5秒で通過しているのですが、後ろの方に並んだ人は10秒以上経ってから通過という人もいますので、ネットタイムが実質的な走行タイムですね。(正式記録はグロスタイムになります)
各周回のタイムは通過時間のタイムなので、LAPタイムがこれだとぱっと見でわからないです。
こちらがLAPタイムの記録と、ゴールタイムの記録。
1周目というのは3.5kmショートカットコースのことですので、本記事で書いた本コース1周目とは異なります。距離が短いのと、最初の走行区間なのでもちろん周回タイムが一番早いです。
30歳代男子の部では32位(93人中)、総合順位は143位(607人中)となりました。
昨年出たベジタブルマラソンもそうだったのですが、年代が若い方がタイムは早いってわけではないんですよね。
男子・女子ともに、40代・50代の方が、20代や30代よりも早いタイムってパターン多いです。経験でカバーできる競技であることが改めて感じられますね。今後も継続して精進していこう。
【完走した感想】
昨年のベジタブルマラソンに続き2回目のハーフマラソン大会参加でした。
平坦なコースだった昨年と違い、アップダウンのあるコースということでペースコントロールが非常に難しかったです。大会前に練習で勾配区間を走ってみたりしましたが、ここまでの勾配はなかったのであまり練習にはなっていなかったかなと思います。
コースの性格が異なりすぎて昨年のタイムを更新するのは無理でしたが、これだけの勾配がありながら1分遅れのタイムで走り切れたのは確実に去年より速く走れていると思うので、引き続きタイムアップを目指そうと思います。
来年は鈴鹿サーキットを走りたいです。