
先月12月に届いた3Dプリンター。
Qidi Techや竹工房のP1なども検討してましたが、やや高い。
ですがメジャーなだけあってサポートやアフターパーツの入手性はとても良い為、メカはちょっと苦手。なかたはそちらを選択した方が良いと思います。
が。
メジャーなのって嫌いなんだ。
思えばSunhokeyの3DプリンターだってEnder3のパチもンだったし、何とかなりましたのでこちらで良かったと思います。
何より竹工房より安い。(Qidi Techとは比べないでくれ)
3Dプリンター更新に当たって、思ったことが下記点。
・Y-Axis Carriage(ベッド)が前後する構造は、高速化や精度上で不利に感じた。
・リニアシャフト+リニアB/Gの組み合わせは、現状普及している3Dプリンターのリニアシャフト径では中央付近で撓んでいる様に見える。
⇒選択肢としてはリニアガイド仕様が選定対象。
・FirmwareはMarinよりKlipperの方が良さそう。
と言うか触りたい。
この条件と価格面を考えるとTwoTree Sk1が良さげ。と考えました。
逆に欠点としては外側のエンクロージャーが別売りな点と、マイナーな為パーツが少ない。
TwoTree自体は以前より3Dプリンターの部品を製造販売している所です。
丁寧な梱包やイイカゲンな部品作りをしていない点も(当たり前なんだけど)良いトコロ。
さて、ウチに届いたパッケージングは3Dprinter本体+エンクロージャーですが、3Dプリンター自体は組立と言う所はほどんど有りません。
ディスプレイ、足を付ける位。後は電源の220V115VのセレクトS/Wを確認してキャリブレーションをすれば使える状態です。
エンクロージャーの取付自体もガンプラを作るスキルが有れば問題無いと思います。日本語では有りませんがカラー印刷された説明書が付いてるし。
(日本語説明書クレクレおじさん憤死)
ですのでエンクロージャー組立時と少し部品構成を確認した点などを下記に挙げていきます。

エンクロージャーを使用しない方には「??」となるハーネス。
こちらはエンクロージャー用の排気、吸気ファン(放熱も)用のケーブルです。
2PinですのでVr制御。

排気ファンは8cmファンで、フィルター付き。Maxで回すと結構ウルサイ。
と言うかね。
SK1買うなら絶対Optionのエンクロージャーも同時購入した方が良い。
吸気ファンは造形品の冷却も兼ねたシロッコファンが付いてます。
MainboardはTwoTreeオリジナルですが、恐らくMKSのOEM品。
モータードライバーはTMC2209*5CH
Z-AXIS 3軸、X,Y-AXIS 各1軸、Extruderが1軸駆動。
Z-AXISが3軸で制御している点もこのPrinterのイイトコロ。(Bambooも)

Z-AXISのステッパーモーターはよく見かけるヤツ。
1Step1.8degですので特別良い物ではないです。
0.9degのモノに換えるともっと良いのか?等、妄想が捗る。

電源は350w電源。型番で調べてもHitしないのが中華製品有る有る。
電源の「E」ナンバーを調べてみると製造メーカーは分かりました。
「Dongguan Chengliang Intelligent Technology Co., Ltd」
CHENG LIANG製らしい。もう少しメジャー&容量UPでMEAN WELL付近に換装しても良さそうです。
因みに底面に40mmファンが3つ有りますが、コイツらがかなりウルサイです。

次、Extruder付近。
使用ベルトはゲイツの2GT。ヲッ良いメーカーのベルト使ってる。
この中にフィラメントセンサー、ステッパーモーター類が入ってる。(MCUも)
で、ノズル、スロート、ヒーター類はBambooLabのX1,P1辺りのモノと互換が有る様。だからモレックスコネクタ(XH)仕様、X1用のノズルキットを補修部品としてアリエクで注文を入れておきました。
カンタンに組立、内部確認を終わった後はキャリブレーション関係。

BootするとTwotreeのBootロゴから始まる。カコイイ。
順序はどうでも良いですが、まずはノズルとベッドとのクリアランスのキャリブレーションをします。

コピー用紙(約0.02mm)を使ってキャリブレーションをする「いつものヤツ」
いつも親指+人差し指で摘まんで「シルシルシル」と若干の抵抗が有る位のCLで補正を掛けています。
因みにデフォは近接センサーの検知値の4mmです。
つぎ、Shaper calibrate。

コレ、3Dプリンター本体、XY Carriageの振動補正も考慮してくれるとても良い機能。3Dプリンターを設置する作業台の振動、平滑度なども影響するハズですので、移動等をしたらその都度行った方が良いです。
細かい所まで追求すると家屋、地盤まで関係するンぢゃないか?(言い過ぎ)

ベッドの平面補正もトーゼン。
マシンセッティングなどが終わったらテストプリントしてみます。

造形するモノはエンクロージャーを組み立てる時に気になった「強化ガラスのダンチ」を修正するスペーサーと、DC-ACコンバーター用のAC100V用プラグのスペーサー。

素材はPETG黒、230℃、速度60mm/sで造形してみました。
8分ってハエエな。ヲイ。
スライスソフトはCura。
プレビューファイル作成パッチ等は別に不要ですので未導入。
マシンセッティングは3Dプリンター添付のUSBメモリー(Web上からもDL出来る)に入ってます。*英語ムリムリおぢさんここでも爆死
でけた。
サイコーやん。

つぎ、サイドスポイラー用のガーニッシュを造形してみます。
ここで気がつきましたが、
付属のビルドプレートはテクスチャ仕様のみで、裏面は平滑なビルドプレートでは無いと言う事。
ツルっとした方が塗装などの後処理を行う点で作業性が良い為、別途ビルドプレートを用意した方が良いです。
今回は止む無く裏面の鉄板上にPitのりを塗ってパワープレイしました。

全然くっ付かない為失敗すると思いましたが、何とか造形完了。
ベッドが少し冷えた瞬間に剥がれました。アブネエ。

でもこれ、凄くない??
以前の3Dプリンターで大体8時間かかっていた造形品が約5時間。
温度設定等を詰めて、更にラピッドABSやASA等の素材を使用すれば速度も造形品質も両立できそうです。