
写真は東名高速道路を走っていた国鉄ハイウェイバスです。
静岡に住んでいる頃、何回か乗車したことがありました。
国鉄型式 748形旅客自動車
車名・シャシ型式 日産ディーゼル K-RA60S
車体製造 富士重工
この748形は、日産ディーゼルでは少数派のV型エンジンを採用。
2サイクルUD V型8気筒で、小排気量9.9リッターでありながら出力340psを実現しました。
UDエンジンは掃気のため、機械式のスーパーチャージャーが必要となるため、748形のみ過給器を装備しました。
のちに騒音・排ガス規制のため、4サイクルV型10気筒 350psのRD10型エンジンに変更しています。
当時、東名の国鉄ハイウェイバスには、この日産ディーゼルの他に、
三菱ふそう 744形 K-MS504R が42両働いており、三菱ふそうのほうが両数は多かったようです
(このとき日産ディーゼルは29両)。
また、三菱ふそうは東名高速線開業時より多くの両数が採用されていて、1969年に約60両、1974年に約40両、1979年に42両が配属されています。
しかし、どちらも富士重工製の車体のため、ちょっと見には見分けがつきませんでした(笑)。
ちなみに、日産ディーゼル、三菱ふそうのほかに日野といすゞもありました。
1969年の開業時に、日野は49両(国鉄型式:747形 シャシ: RA900P) 、いすゞは2両(741形 BH50P)を国鉄に納入しています。
しかし、日野は国鉄からの厳しい注文に採算性の観点から製造継続の価値なしと判断し、1975年に撤退。
一方いすゞは、ブレーキパッドの問題を解決することが出来ず不採用を喰らい、この2両の納入以後、国鉄高速線への導入はされていません。
現在国鉄から引き継いでJR系のバス会社が運行していますが、このような国鉄(JR)専用型式は存在せず、国産4社の市販車が高速線に採用されています。
当時から比べると市販車の性能が格段にアップしているということになるのでしょう。
しかし、この国鉄専用型式の開発・製造がその後の市販車の性能アップに貢献していることはまぎれもない事実だと思います。
Posted at 2010/03/29 23:23:48 | |
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