2009年06月12日
一般投票ではなく、旅行会社社員などいわば「旅のプロフェショナル」が選ぶ「にっぽんの温泉100選」が、毎年、週刊観光経済新聞で発表されます。観光経済新聞社主催で、審査員は、日本旅行業協会や国際観光旅館連盟など名だたる9団体。さらに「総合ランキング」「雰囲気ランキング」「知名度ランキング」というように、テーマごとにカテゴリ分けされているのも興味をそそります。2006年度の1位は「草津」、2位は「由布院」、3位は「登別」でした。1987年にはじまり、すでに今回(2006年)で第20回。20年の間には、結構、順位の入れ替えがあり、時代の流れを感じるとともに、それぞれの温泉地の努力や、新たな温泉の人気の秘密なども垣間見えて面白いものです。詳しい内容は観光経済新聞のホームページでご覧になれます。
ダイバーに愛される海底温泉があった!
火山国日本ですから、地上に見えているものだけでなく、海底にも火山があるというのは想像に難くありません。でも、広い海の底「なんとなく、あるんだろうなあ」という程度で、簡単にお目にかかれるようなイメージはありませんでした。
ところが、沖縄県石垣島・竹富島の海底には、ダイバーのおすすめスポットになっている海底温泉が湧いています。すり鉢上になった海底から、ぽこぽこと湯が沸いており、沖縄といえども長く海の中にいれば冷えてきますので、この海底温泉近くに潜ると、温かい海水(湯?)で体も温もり、気持ちよいとか?でも、くれぐれも長湯にはご注意くださいね。
足湯カフェ、足湯居酒屋続々
今ではすっかり温泉地の定番となった「足湯」。無料の立ち寄り所や、駅やバス停の近くなどに設置されていることが多く、気軽に利用されているようです。
足湯に浸かって何もせずボーっとしているのも一興ですが、ちょっと退屈だな?と思い立った人がいたのでしょうか?全国に「足湯カフェ」や「足湯居酒屋」といったものが出現しはじめています。屋外の足湯をオープンエアのカフェのようにして飲み物を運んでくれるものから、屋内にわざわざ掘りごたつのように準備された本格的なものまでさまざま。ゆったりとした気分でおいしいコーヒーや紅茶をいただくというのも悪くありませんね。
ですが、温まって血行がよくなるので、アルコール類の酔いは早くなりますから、気をつけて利用しましょう。
Posted at 2009/06/12 21:31:08 | |
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2009年06月12日
温泉宿の長い長い廊下にはわけがある
温泉宿でいざ浴場へと思うと、長い長い廊下を歩き、さらに渡り廊下を渡って階段を降り、という経験はありませんか?なんでもっと客室の近くに作ってくれないの?と思われた方もあるはずです。実は温泉は、渓谷近く、河原などに源泉が湧いていることが多いのです。しかし宿の客室や玄関などを河原に建てるわけにもいきませんから、平地になった部分にこうした施設を建て、そこから河原の源泉近くに作った入浴施設へ移動する、という方法を多くの温泉宿がとっていました。
いまでは汲み上げ技術も向上し、各部屋に露天風呂つき、などという宿もありますが、こうした事情がわかると、長い長い廊下も温泉を楽しむ条件の一つと思えてきますね。
混浴今昔物語
そもそも昔は温泉では「混浴」という概念がありませんでした。今でいう「野湯」、自噴で自然にできた温泉、つまり自然からの授かりものをそのまま利用していたので、混浴のほうが当然であったわけです。この習慣は銭湯が広く一般化した江戸時代まで続きました。しかし湯屋(銭湯)が庶民の社交場の役割を果たし、垢すりや髪すきのサービスなども出てくると、風紀の乱れる店も現れ、1791年に松平定信が混浴禁止令を出したのです。
現代でも、各地方自治体の条例で混浴を禁じているところがあります。東京都は原則水着をつけての混浴、三重県では12歳以上、兵庫県では6歳以上の混浴が禁止されています。
岩盤浴昨今
ここのところ急激に人気を上げてきた「岩盤浴」。主要な駅前には必ずと言っていいほど看板を目にします。天然のものでは秋田の玉川温泉が有名。火山活動で温められた岩盤の上にゴザを敷いて体を横たえ、温泉の成分とともに温熱効果が期待されています。
町中のものは玉川温泉のように火山熱や温泉成分を利用しているわけではないので、サウナのように発汗作用を高め、新陳代謝をうながすことが主だった目的のようですが、手軽に温泉なみの「温まり」を実感できることで人気を博しているようです。しかしその分、本来の温泉のように効果・効能や泉質が明示されているとは限りません。体に疾患のある場合や、水分の補給などには各自が充分注意して利用しましょう。
Posted at 2009/06/12 18:50:56 | |
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2009年06月12日
温泉の宿泊利用人員が多い県は?
日帰り温泉、立ち寄り温泉もいいけれど、時間さえ許せばせめて一泊でもしてゆっくりと温泉を満喫したいのが人情ですね。さて、環境省がまとめた統計(平成17年3月末現在)で県別に見てみると、年間の宿泊利用人員が多いのはダントツで北海道、なんと 1,270 万人以上。次いで静岡が 1,230 万人。長野、大分、栃木、群馬・・と続きます。やはり由緒ある大型温泉地を抱えている県がトップを占めています。最低は予想通り東京都の 21 万人。埼玉、大坂など首都圏は全般に弱いですが、東京のお隣の神奈川県はなんと 600 万人強と大健闘。これは、かの名湯「箱根」を抱えているためでしょう。
海の幸、山の幸、温泉の幸?
温泉の利用は湯治や入浴だけに限りません。その湯や地熱を使って全国各地で、さまざまな養殖が行われています。すっぽん、あわび、えび、うなぎなどの高級食材から、ヤマメ、イワナなど渓流魚も。珍しいところではテラピア、チョウザメ、モズクガニなど。なお、テラピアは、温泉で養殖されていることから「泉鯛(イズミダイ)」という名称で、真鯛の代用品として扱われることもあるそうです。
温泉でぬくぬくと育つなんてちょっと魚がうらやましい?
アルプスの少女ハイジに登場する温泉
「アルプスの少女ハイジ」。テレビでも有名な作品ですが、原作は 1880 年に書かれたものですから中高年以上の方でも幼い頃、絵本をご覧になったことがあるのでは?
さてそのハイジの友人にクララという足の不自由な少女が登場します。最後には、クララはハイジやペーターたちの励ましで歩けるようになるのですが、このクララが物語のなかで、「バート・ラガッツ」という温泉へ療養のために訪れます。この「バート・ラガッツ」温泉は実在の温泉地。ハイジの村からたった 3 キロほどの場所にあり、その景色は「これぞアルプス!」と言える絶景。日本でも「絶景の温泉」が話題になりますが、このアルプスの山懐の温泉で「世界の絶景」を堪能するのも悪くありませんね。
Posted at 2009/06/12 11:52:40 | |
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2009年06月12日
登別は白く濁った川?
北海道ではアイヌ語を語源とした地名が多いのはご存知のとおりですね。有名な温泉地、登別も実はアイヌ語がその由来とされています。
アイヌ語の「ヌプルペッ」は白く濁った川・色の濃い川という意味。それが転じて「登別」となりました。登別温泉の、白く濁った湯の様子が目に浮かんできませんか?
昔は川が白く濁るほど、湯量が豊かであったことを彷彿とさせます。
余談ですが、知床の秘湯「カムイワッカの湯滝」のカムイワッカはアイヌ語で「神の水」の意味。表現力が豊かで、その光景が目に浮かぶような素晴らしい命名。アイヌ語に脱帽!です。
入湯税ってなに?
温泉地にいくとよく目にする「入湯税」。お風呂に入るのに税金がかかるの?と思われた方も多いはず。入湯税(にゅうとうぜい)とは、鉱泉浴場が所在する市町村が、環境衛生施設、鉱泉源の保護管理施設、消防施設その他消防活動に必要な施設の整備や観光の振興に要する費用に充てることを目的として、鉱泉浴場における入湯に対し、入湯客に課す税金(間接税)のことを指しています。(地方税法 701条)。標準税率は1人1日当たり150円とされています。鉱泉浴場の経営者などが、市町村により特別徴収義務者に指定され、納税者、すなわち入湯客から税額を徴収することになります。一般的には入浴料に含まれています。一般公衆浴場(銭湯)や共同湯は免除されます。
ちなみに、日本では納税額の計算では100円未満を切り捨てとする措置がされていますが、入湯税だけは100円未満についても納税が義務付けられています。
火星に温泉があるかも?
2004年、米航空宇宙局は無人火星探査機オポチュニティーの着陸地点に、かつては大量の水が存在していたと発表しました。
顕微鏡カメラやX線分光計などの計器で探査機の周辺の岩石の構造や性質などを分析した結果ですが、水が存在した時期については不明です。また火星の岩石には、無機硫酸塩が高濃度で含まれていることもわかっています。硫酸塩とは塩の「にがり」に含まれる物質です。これらのことから、この地帯は,酸性の池か温泉のような状態ではなかったかと予測されています。将来、人類が火星に行けるようになったら、火星での温泉浴が楽しめることになるかもしれませんね。
Posted at 2009/06/12 09:16:19 | |
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2009年06月11日
AP通信の記者が、『Facebook』の自分のページに当たり障りなく見えるコメントを投稿し、それが原因で懲戒処分を受けた。労働組合は激怒し、倫理規定を明確にするよう経営側に要求している。同時に記者たちにも、誰をFacebook上の「友達」に加えるかに気を付けるよう呼び掛けている。
労組のトップKevin Keane氏は6月第1週、組合員に通達を出した。「この2カ月で、Facebookにかかわる問題が6件ほど起きている。従業員が、正確に言えばおそらく"友達"になっている上司が、問題の種となり得ることを経営者に報告している。友達に加える相手には注意しなければならない」
騒動のきっかけを作ったのは、フィラデルフィアの記者Richard Richtmyer氏だ。同氏は5月下旬、Facebookのプロフィールに、一見害のないコメントを投稿し。その内容は新聞社、米McClatchy社の経営陣に対する批判で、同社は2006年にサンノゼのKnight Ridder社を買収してから、株価が急落していた。[Knight Ridder社は、SanJose MercuryやMiami Heraldなどの大手新聞社を抱える業界2位だったが、2006年、業界8位のMcClatchy社に買収された]
「混乱を起こした人物は職を失うか、小さな部署に追いやられるべきだ。しかし、そうはなっていない」と、Richtmyer氏は5月28日に投稿した。
実生活でこのコメントを口にしていたら、フィラデルフィアのジャーナリストたちが集まるバーのむさ苦しい空気に溶け込むだけだっただろう。しかしRichtmyer氏は、AP通信の同僚51人ほどをFacebookの友達にしており、何人かは上司にあたる存在だった。Richtmyer氏によると、そのうち1人が「スパイ」だったという。(AP通信がニュースを配信する新聞社は数え切れないほどあるが、McClathy社もその1つだ。)
同氏は経営陣から大目玉を食らい、経歴に戒告処分が付け加えられた。戒告処分は[解雇対象として考査される場合などに]不利になるものだ、と労働組合のKeanes氏は指摘する。
AP通信の広報担当者は、TwitterやFacebookへ参加する場合も、AP通信の倫理規定に沿わなければならないと説明した。同社の倫理規定とは、APの偏らない報道姿勢に関する評判を記者は傷つけてはならず、議論のある公共的問題についての個人的な意見は、いかなる形でも公にしてはならない、というものだ。
米国のAP記者約1000人が加盟する労働組合News Media Guildは、AP通信の倫理規定は、Facebookのような「セミ・パブリック」な場に関して曖昧だと批判している。今回問題になったRichtmyer氏の発言のようなコメントは、デフォルトのプライバシー設定で、限られた人数の「友達」にのみ読めるようになっているからだ。News Media GuildはAPに対し、規定をより詳しくすることを求め、Richtmyer氏の処分取り消しを要求している。
SNSでの発言を理由にした処分は、最近頻発している。今年3月には、『Philadelphia Eagles』[アメリカン・フットボール・チーム]のスタジアム職員が解雇された。同チームがスター選手のトレードで「ぐずぐずしている」と、Facebookに投稿した後のことだ。
2月には、ニューヨーク州ハリソンの警官3人が、Facebookで市長に失礼なコメントを投稿したという理由で停職となっている。
ノースカロライナ州では2008年11月、「生徒たちが嫌い」とFacebookで発言した教師が停職処分を受けた。
ニュージャージー州では、レストランの従業員2人が元上司を訴えている。『MySpace』で経営者への不満を漏らしたという理由で解雇されたためだ。この上司が別の従業員になりすましてログオンしたことが、訴訟の争点となっている。
AP通信の一件も含め、これらのケースで問題を引き起こしているのは、扱いにくい社会的、政治的な礼儀だ。その礼儀とは、実生活で友人関係になくても、上司から友達に加えてほしいと頼まれたら応じざるを得ないことだ。
しかし、アメリカン大学のWendy Seltzer氏(言論の自由を専門とする法律家)によると、民間の労働者は、オンライン、オフラインにかかわらず、自身の発言によって解雇や懲戒処分になることをほぼ避けられないという。
「『Twitter』やFacebookのページに何かを投稿し、雇用者の耳にその情報が入れば、それだけで解雇の可能性がある。電子通信は永続性があるため、その分、上司のところまで届きやすい」
連邦職員は、言論による解雇に関して、民間に比べれば言論の自由条項による保護があるが、その場合も条件があるという。
[米国の大企業308社を対象に2007年に行なわれた調査によると、過去12カ月以内に、電子メール関連の規定違反で従業員を解雇したとの回答は27.3%。SNS関連で解雇した企業は5%、ブログを理由で解雇した企業は9.1%に上った。ブログによる解雇についての日本語版過去記事はこちら]
Posted at 2009/06/11 22:58:26 | |
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