2009年06月13日
「外湯」体験で温泉地の歴史を知ろう
温泉地に行くとよく「外湯」といわれる共同浴場におめにかかります。地元で管理されていることが多く、旅館内の「内湯」に比べると、素朴な設備で見劣りがしてしまうことも多いのですが、実は、この「外湯」の存在は、その温泉地の歴史を表してもいるのです。
現在のようにボーリング(掘削)技術が発達していない昔は、温泉は「自噴」といって、自然に湧いているものに頼るしかありません。限られた湧出量を大切に使うには、温泉は「外湯」つまり共同の湯を使う取り決めをして、各旅館では宿泊だけをするといった入浴方法が、一般的だったのです。掘削技術が発達し各旅館に温泉が引けるようになった今でも、「外湯」の存在は、その温泉地が地元として、大地の恵みの温泉を大切にし、引き継いできた証ともいえます。旅館の豪華な大浴場も温泉旅行の楽しみですが、温泉地の歴史を感じつつ、外湯も楽しんでみるのもまた一興です。
温泉の入浴では上がり湯はNG?
銭湯では、あるいはおうちのお風呂でも、出るときには「上がり湯」をかけるのが一般的ですね。体の汚れを洗い流し、湯船につかり体を温め、そして最後に上がり湯をかけてさっぱりとする、これが私たちの日常のお風呂の入り方。
でも、温泉では「上がり湯」をかけることをオススメしていないところが多いのです。
それは、温泉に含まれている成分が肌につくことで、よりその効果を高めている、という理由から。せっかくの成分を上がり湯で流してしまっては、効果も半減・・・ということです。普段の入浴で上がり湯に慣れてしまっている身には、ちょっと忘れ物をしたような気分ですが、温泉に行ったら、せっかくの温泉成分を満喫するためにも「上がり湯について」の注意書きを必ず読んでくださいね。(温泉の成分が濃い場合は上がり湯を勧めている場合もあります)
国内旅行だけどハワイ旅行
火山活動が活発なハワイ諸島、ご期待どおり、温泉も沢山あります。
でも、日本の国内でも「ハワイ」温泉が楽しめるのをご存知ですか?
鳥取県の山陰本線沿線倉吉駅近くにあるのは、その名もズバリ「ハワイ(羽合)温泉」。
泉質はナトリウム・カルシウム‐塩化物・硫酸塩泉、東郷湖のほとりにある小さな温泉ですが、開湯は1800年代半ばと歴史のある情緒ある温泉地です。
お金と時間をかけて「ハワイ」まで行かなくても、国内で立派な「ハワイの温泉」が楽しめます。おみやげも「ハワイに行ったよ~」なんて面白いものがみつかりそうですね。
温泉でグッピーが第2のブラックバスに??
最も身近な熱帯魚のひとつ「グッピー」。愛らしいその姿は、昨今の熱帯魚ブーム以前から
よく目にすることがありました。
もともと外来種のグッピーですが、温泉が混ざり込んだ水温の高い川で、たくさん繁殖をしているのが見つかっています。
本来、熱帯魚ですから日本の気候では野生で生きられないはず・・・なのが、温泉のおかげ?で、川に捨てられたものが繁殖してしまったようです。最近では在来種を脅かす存在として対策が講じられています。まさに第2のブラックバスのような存在。
北のほうの川では「雪景色なのにグッピーが泳いでいる」という不思議な光景も見られるとか?
Posted at 2009/06/13 11:20:58 | |
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2009年06月13日
温泉の熱を発電に利用?
最近では風力発電や太陽光発電、バイオで走る自動車など、さまざまなエネルギーが研究されていますが、温泉熱を利用する、というのもそのテーマのひとつになっています。
実は鳥取県や草津温泉など、自治体や温泉地がすでに研究を進めています。
その多くは高温な温泉と、地下水などの冷たい水の「温度差」を利用して、電気を起こす、という試みです。現在では、企業レベルでの開発もすすみ、これらのプラントを提供する専門の会社も存在しています。とくに湧出量が豊富でかけながしをしている温泉などの2次使用として注目されています。そのうち、灯りや冷暖房など、すべてのエネルギーに温泉熱を利用した温泉施設ができるかもしれませんね。
「源泉」とはそもそも?
さて昨今は「源泉かけながしの湯」という表現が流行っていますが、そもそも源泉とは、地中から水や湯が湧き出ているその場所を示します。
そのイメージから温泉でも「源泉」といえば、自然湧出、すなわち、岩などの間から自然に熱い湯が沸いていると思いがちですね。しかし温泉の場合は、人為的に地中に管を入れてやり、水圧で温泉が湧いてくる「掘削自噴」、さらにポンプで汲み上げる「掘削動力揚湯」も「源泉」と呼ばれています。
ちなみに「源泉」とはものごとの「みなもと」としての意味もあるので、お給料からあらかじめ税金分などを引かれる「源泉徴収」という言葉もそこからきています。
アイスランドは「アイス」でも暖かい?
アイスランドといえばその名の通り、北欧の厳寒の国を想像しますが、実はメキシコ暖流のおかげで冬でも日本の東北程度の気温を保っているのです。
そしてこの国は、世界有数の火山国としても知られています。発電はもとより、都市の暖房など大半が地熱を利用した給湯で行われています。
もちろん温泉の数も豊富で、その広さは世界一レベルといわれる「ブルーラグーン」温泉など、個性的な温泉もいっぱい。市内のあちらこちらにも温水を利用したプールがあり、まさしく温泉天国?な暖かい国なのです。
Posted at 2009/06/13 09:05:27 | |
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2009年06月12日
2件プロが選んだみたいですね~
東京都 つるつる温泉
東京都の奥座敷ともいわれる静かな山里に位置します。
泉質 アルカリ性単純温泉
効能 神経痛、筋肉痛、関節痛など
温泉なんでもベスト10「泉質が特徴的な温泉」で1位。
該当記事はこちら 温泉なんでもベスト10「泉質が特徴的な温泉」
2東京都 麻布黒美水温泉
外国人や芸能人が闊歩する麻布十番に鎮座。庶民のお風呂としても親しまれている。
泉質 ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉
効能 神経痛、関節痛、筋肉痛など。
メカニズム体験記で訪問。
2004年12月の「1番」投稿(2004年12月10日)内で「麻布黒美水温泉」について触れています。
竹の湯は結構濃い湯で、近くの金春温泉や五色湯が廃業し貴重なものとなりました。しかし玉菊湯は健在だと思います。
Posted at 2009/06/12 23:25:42 | |
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2009年06月12日
温泉マークは国土地理院も使用
お馴染みの温泉マーク。そのいわれは、諸説ありますが、温泉施設ののれんや看板で使われる庶民的な印象がありますよね。
しかし、このマーク、国土地理院の地図でも立派にその形で「温泉」を表現しているのです。実はJIS規格やUnicodeでも、詳細が規定されている立派なマーク。
ちなみに、湯気を表す3本線は当初は直線だったのですが、2002年にS字の形(私たちが見慣れた形ですね)に変更されています。
さまざまな温泉地案内も発行されていますが、国土地理院の地図で秘湯を探してみるというのもオツなものかもしれません。
真冬にしか入浴できない温泉
北海道・東北など北の名湯は、雪による冬季の道路封鎖などで、冬場は行けない場所も多くありますが、この温泉は逆。なんと真冬にしか入ることができません。
なぜならば、然別湖コタンの凍結した湖上に作られる「氷上露天風呂」だからです。
然別湖温泉から源泉を引いてきているので湯温は十分熱いのですが、なにせ、風呂だけでなく脱衣所も氷の上。氷点下の世界ですから、覚悟して行ってくださいね。
しかし、温泉で温まりながら見る一面の銀世界は開放感いっぱいで格別とのこと。冬になると温泉マニアにとっては「北」方面は寂しくなりますが、今年はマークしてみては?
石油が混ざった温泉がある?
北海道にある「豊富温泉」は、そもそも大正期に石油の掘削を行っていたところ、沸き出でたという温泉。ですから、湯色もわずかに黄色っぽく濁り、石油の匂いも残っています。
地元では「油風呂」とも呼ばれていますが、れっきとしたナトリウム塩化物泉の温泉には湯治目的の利用者や宿泊者も多いようです。
ただ、独特の匂いや感触から、源泉をそのまま使用したものと、一般客用にはろ過や加水された湯も用意されています。
源泉の醍醐味を味わったあとで、一般用でサラリと流してみる、というような入浴法もいいかもしれませんね。
Posted at 2009/06/12 23:23:42 | |
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2009年06月12日
温泉の少ない県は
温泉大国日本で温泉の少ない県は、2007年4月現在では、1位沖縄県、2位埼玉県、3位鳥取県となっています。
日本地図を思い浮かべて考えてみると、いずれも大きな火山帯から少しずれた位置の県であることがわかります。やはり火山活動と温泉は切っても切れない仲?埼玉県のお隣、東京がワースト3に入っていないのが不思議ですが、東京では昔から「黒湯」といわれる湯が沸き、銭湯のカタチで多く供給されていることから、大都市の割には、意外と温泉が多いのです。しかし埼玉県に隣接する群馬県には「草津」など著名な温泉地がたくさんあり、県境を越えるだけで大きな差がでていることに驚かされます。
温泉寺ってたくさんあるの?
昔の人にとって、地面から熱い湯が湧き出ることは驚きであり、またありがたいことであったのでしょう。そのため、その「湯」、つまり温泉に感謝をしたり、尊いものとして崇めるという信仰から、あるいはその温泉を発見したのが僧侶であったことなどから、各地の温泉地に「温泉寺」と呼ばれるお寺があります。
たとえば「城崎温泉寺」「日光湯元温泉寺」「有馬温泉温泉寺」など。メカニズム体験記で訪れた「龍神温泉」にも小さな温泉寺が地元の人々によって守られていました。
由来が「温泉」に対する感謝や信仰ということで「温泉寺」という名称は全国にちらばっていますが、宗派はそれぞれ違います。真言宗あり、天台宗あり。信仰と強く結びついていて、古式ゆかしい入浴方法を伝授してくださる寺院もあるようですから、体験してみてはいかがでしょう。
長~い足湯あちこち
鉄道の駅や道の駅、または温泉地の中心など気軽に利用できる足湯が一般的になってきました。最近ではその長さ!を競う傾向もあるようです。道の駅「たるみず」(鹿児島県)の足湯はなんと全長60メートル。桜島の景色も楽しめます。塩原温泉「湯っぽの里」の足湯は回廊形式で30メートルのものが2つ、全長は60メートル。そのほか湯村温泉(兵庫県)の足湯は全長7メートルのものが3つ並んで全部あわせれば21メートル。長さだけでなく周辺施設の充実や環境の整備などにも力を入れているようです。なかなか本格的な温泉まで出かけられない、という多忙な方も、ぜひお試しください。温泉ならではの温まりを実感できますよ。
Posted at 2009/06/12 22:02:30 | |
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