キャブレター調整

このキャブレターには矢鱈滅多に調整ネジが付いていて戸惑いますが、基本的にはいじることが出来るのは丸で囲んだ3箇所のみです。あとはキャブレターメーカーで調整してるので調整不要と整備要領書に記載されています。

写真は外したキャブレターです。緑色がSAS、スローアジャスタースクリュー（調濃スクリュー）で時計回りに締め込むと混合気が濃くなり、緩めれば薄くなる、排気ガスのCOの濃度調整に使います。調整は暖気後に一旦締めてから、吹け上がりを見ながら戻すらしい。現状は3回と3/4戻しだったのですが、3回転半にして様子をみます。

青はTAS（調速スクリュー）、スロットルアジャスタースクリュー？で暖気後のアイドリング回転数を決めます。今回は850rpmにしてみました。

赤がファーストアイドルスクリューで、冷間時のアイドリング回転数を決めます。緩めると回転数が上がります。現状は全く働いて無かったので、ネジを緩めて今回は1500rpmにしてみました。当然ですが、これは冷間時でないと調整できません。暖まると、冷却液が右側のサーモワックスが入ったピストンを押し下げるので回転数が下がる仕組み。良くできてますね！

調整不要のネジは写真のように樹脂で点付けしており、回らないようになっています。

今回も回転数はプラグコードに巻くタイプの簡易的タコメーターで図りました。これが暖気後のアイドリング回転数。

こちらは冷間時の回転数です。エンジンを掛けてから2分後が最大回転数になるので、その辺りが目安になります。

ファーストアイドルがきちんと上がって暖まると下がるようになりました。しばらく乗って様子を見ます。