
スパコン京の演算だと風洞実験との誤差が2%程度というから凄い世界ですね。
今回は、アライメント、ホイールバランス、ローターの歪み、タイヤの空気圧などに問題が無い前提での高速走行でのお話しです。
直進安定性や高速時の変なノイズや振動は空力以前の問題が多々あるので、まずは機械的な問題を疑いましょう。
あとは積載によって車が前後に傾いても空気の流れは大きく変わるので、いつも一人で乗る人や、常に車が水平を保つ機能でも無い限りは気にし過ぎても仕方がないですね。
空力をいくら頑張っても過積載してフロントが浮けば、空力以前の問題です。そんなんだと底面の揚力も上がりそうだし、かなり不安定になりそうですよね。
ストレーキが及ぼす効果
騒音軽減
直進安定性
燃費改善
がなんでそうなるの?と気になったので調べました。
騒音軽減
圧力の変化があると音が出ます。
風が巻いても音が出ます。
ストレーキを付けると
タイヤの前の正圧が下がる。>圧力変化が緩和される。>タイヤら辺からの騒音が減る。
タイヤ周りに流れ込む空気が少なくなる。>ホイール周りから横に流出する空気も減る。>横の乱流が弱まる。>乱流起因の騒音が減る。
圧力変化はシャンパンの栓を抜いた時やシリンジの先端を塞いで勢いよく抜いた時など身近に色々ありますね。
乱流はサイドバイザー付けると煩くなるのがそれですかね。
ルーフボックスからの騒音はどちらもも影響してそうですけど。
高速での直進安定性向上
揚力が強すぎたり、ボディー周りの乱流が強くても車が不安定になります。
騒音軽減で書いた通り乱流が減るので車が安定する傾向になります。
トラックが横を通過する時に不安定になるのもトラック起因の乱流による負圧でトラックに引き寄せられるからですね。
横風で不安定になるのは、下の絵参照。
風の流れが変わってヨーイングモーメントが生まれて不安定になる。
揚力はボディー形状や車底部の形状が主に効きます。ストレーキでタイヤに流れる空気が減る分、ボディー底に周り込みます。車によってはベンチュリ効果がアップするかも?まあ、車によりけりなので揚力への影響は?ですかね。
燃費改善
上記が軽減されると結果的に燃費が良くなる。可能性があります(笑)
とはいえV60はワンボックスや軽よりは余程空力考慮された設計してますし、劇的に変わる事は無いんでしょうけどね。
やっぱり可視化できないとオカルトよね。
というのも体感しかレビューがないから止むなしです。可視化できなくもないですが、個人でやるにはハードル高めな印象です。
油膜法
主にガラス面向けですが、風の影響で油膜が動き模様ができるのでそれを観察します。
自分の車に油を塗りたくる勇気はありません(笑)
タフト法
毛糸などを貼り付けて動きを観察します。
YouTubeでも時々見かけるアレです。
ボディー側面などは随伴車両から撮影してもらわないと分からないですね。
ミスト法
煙を筋状に当てて流れ方を観察します。
これは完全に風洞実験向けですね。
後部スポイラーの空力観察はできそうですけど、公道でやったら捕まりそうです(笑)
Posted at 2022/02/10 18:57:51 | |
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