【998】エンジンが掛からない①

毎年冬になるとエンジンが掛からないドゥカティ998。
元々始動性が悪いバイクなので仕方ないと思っていましたが、今年は暖かくなっても全く掛かる気配がない。
これはおかしいと思い、本格的にメンテナンスすることにしました。

プラグは真っ黒で完全にかぶっていて、2気筒とも火花が飛んでいない状態。
新品に替えれば直るだろうと軽く考えていましたが、交換しても火花が飛びません。

しかもかぶったプラグは、他のエンジンに付けると火花が飛ぶ。プラグではなく、もっと根本的な所に原因がありそうです。

念のため、エンジンの圧縮も測定。

サービスマニュアルによると、
「暖機後の測定値　標準値9～11bar。最低値8bar。2気筒間の差は2barまで」
とのこと。

バーティカルシリンダー


ホリゾンタルシリンダー


共に冷寒時の測定で約1000kPa≒10barなので、エンジン自体の状態は良いようです。


とりあえずエンジンのオーバーホールは必要無さそうで、その点では安心しました。
電気系統の不具合は原因が目に見える形で現れにくいから苦手です。
地道に点火系を調べていくしかないようです。