
ネット配信動画で映画を観ました。
タイトルは「トレーニング デイ」と言う2001年公開の米国映画。
新人刑事が麻薬取締課に転属して来た初日、麻薬取締刑事とは何ぞや?と教え込むベテラン刑事との「トレーニング デイ(訓練日)」と称した1日の出来事。
あらすじ『米国ロサンゼルスで交通課に所属していたジェイク・ホイト(イーサン・ホーク)は妻子に少しでも裕福な生活をさせたいと麻薬取締課へ転属を希望します。
ある朝、ロス市警の麻薬取締課のべテラン刑事アロンゾ・ハリス(デンゼル・ワシントン)から面接の為にカフェへ呼び出されます。
ジェイクの転属の願いは叶い、早速「今日はトレーニング デイだ」と言うアロンゾと麻薬の密売現場へ向かいます。
アロンゾは自分の情報屋から仕入れた麻薬の取引現場を押さえ、逮捕はせずに麻薬だけを押収します。
覆面パトカー(?)で移動中にアロンゾは取り上げた麻薬をジェイクに吸ってみろと言いますが、ジェイクは拒みます。
アロンゾに「もし、潜入捜査中に麻薬を勧められて拒んだら刑事だとバレてしまう。麻薬を知る事も仕事のうち」と言われたジェイクは仕方なしに麻薬を吸ってみます。
その後、アロンゾはロサンゼルス界隈での大物麻薬密売人であるロジャー(スコット・グレン)のところにジェイクを連れて行きます。
アロンゾはロジャーの常日頃の罪を見逃す代わりに麻薬の密売情報を得ていました。
アロンゾとロジャーの関係が刑事と犯罪者ではなく旧知の親友の様にジェイクの眼には映ります。
車での警邏中に路地裏で少女レティ(サマンサ・エステバン)がレイプされそうになっているのを発見したジェイクは助けます。
ジェイクは犯人達を結束バンドで両腕を拘束しますが、アロンゾは逮捕せずに見逃してやりました。
ジェイクは少女の立ち去った後、彼女の落とした学生証を拾います。
2人はスラム街へやって来ました。
そこにはアロンゾの愛人と息子が住んでいて、アロンゾは愛人と寝室に消え、残されたジェイクはアロンゾの息子とテレビを観て時間を潰します。
その後、2人は高級レストランへ向かい、アロンゾがロス市警の幹部達と会合を持ちます。
ジェイクは遠巻きに聞こえる話の内容からアロンゾ達が汚職に関わっている事を知ります。
先週にラスベガスでロシア人マフィアの重要人物を殺害したアロンゾが報復のターゲットになっていて、その件をアロンゾはお金で解決しようとしていると漏れ聞こえてきました。
アロンゾは金で手に入れた麻薬密売人ロジャーの逮捕状を持ってガサ入れします。
ロジャーの隠し財産を押収し、正当防衛に見せ掛けてロジャーを射殺してしまいました。
一部始終を目撃していたジェイクはアロンゾの行き過ぎた行動を非難します。
夕刻、2人はスマイリー(クリフ・カーティス)と言うギャングの住む家に行きます。
ジェイクはギャング達に拘束され、暴行を受けます。
ギャング達はアロンゾにジェイクを殺害してくれる様に依頼されていたのです。
ギャングがジェイクのポケットを漁るとレティの学生証が発見され、何故持っているのか?訊かれます。
レイプされそうだったレティを助けた件を告げると、ギャングのスマイリーは従妹のレティに電話で事実を確認します。
その礼としてスマイリーはジェイクを解放してくれました。
その足でジェイクはアロンゾの愚行を許せず、アロンゾの愛人宅へ向かいます。
ジェイクはアロンゾが今夜中にロシア人マフィアに100万ドル渡さなければ報復される事を知っており、その金を手に入れた手段が非合法であった事を公に暴露しようとしていました。
しかし、格闘力でジェイクはアロンゾに敵う筈もなく酷く痛めつけられてしまい、アロンゾは大金を持って車に乗り込みます。
ジェイクはその車にダイブして阻止しようとします。
アロンゾはボンネット上のジェイクを振り落とそうとしますが運転操作を誤り、交通事故を起こし怪我を負ってしまいました。
ジェイクは大金の入ったバッグを奪い、その場を後にします。
アロンゾはスラム街の不良達にジェイクを殺すよう命じますが、スラム街の嫌われ者アロンゾの言う事を聞く者は誰一人居ません。
アロンゾはロシア人マフィアから逃げる為に車を走らせますが、逃避途中に赤信号待ちの際にロシア人マフィア達に取り囲まれ銃殺されてしまいます。
ジェイクが自宅に帰り、TVを見ると麻薬捜査官アロンゾが殺害されたと言うニュースが流れました。』
刑事映画にありがちな新人とベテラン刑事の組み合わせのバディ物とは一線を画す異色の作品でした。
麻薬取締刑事アロンゾは悪徳刑事であり、罪人を手っ取り早く悪行を持って処罰しても構わないと思っていましたが、彼はその悪事が元で殺されてしまいました。
一方の新人刑事ジェイクは、あくまでも法律に則った正義感を貫いています。
その彼の義が絶体絶命のピンチを救う事にもなりました。
最後に正義は勝つって、当たり前の事で好いんじゃないですか?
今迄は善良な役どころが多かったデンゼル・ワシントンの悪徳刑事役は俳優としての奥行、幅の広さを知りました。
この作品で「アカデミー主演男優賞」受賞は納得です。
新人刑事役のイーサン・ホークも交通課警官と麻薬取締捜査官の役割のギャップに翻弄される機微の表現が上手だと思いました。
この2人も好きな俳優です。
緊急事態宣言中の現在、ステイホームでDVD、ネット配信動画の一人映画観賞をみんカラの皆さんにもお勧めします。
ブログ一覧 |
映画 | 音楽/映画/テレビ
Posted at
2021/01/24 17:18:41