DVDを借りて観ました。
タイトルは「モリのいる場所」と言う2018年公開の邦画。
タイトルの「モリ」と言うのは97歳で死去する迄現役の画家だった熊谷守一のニックネーム。
作品解説;公式サイトより
こんなにも人生は、豊かで愛おしい――
名優・山崎努と樹木希林
円熟の夫婦役に日本中が笑いと涙に包まれる
山崎努演じる画家モリ(熊谷守一)は94歳。猫、蟻、カマキリ、揚羽蝶、鬼百合…毎日、庭のちいさな生命たちを飽くことなく眺め、絵を描いてきました。50歳を過ぎてようやく認められ、近頃はどうにか暮らせるようにはなったけれど…相変わらず周囲の期待通りには筆が進みません。
樹木希林が演じる妻・秀子は76歳。生活のことなどどこ吹く風の夫と世間の間に立ち、時に光と影を包み込み、毎夜アトリエに送り出します。
子どもを亡くす経験もし、決して平坦な52年の結婚生活ではありませんでした。二人は、じかに優しい言葉をかけあうことはしませんが、ふと漏らす言葉に互いへの深い敬意と愛情がうかがえるのです。
山崎努と樹木希林という日本映画の至宝たる名優が演じる老夫婦のたたずまいには、長い歳月を経てきたものの深い絆が感じられます。ただ二人がいる、その姿だけで感動が心に広がるのです。
俊英・沖田修一監督が描く熊谷守一
モリ夫婦を取り巻く個性豊かなキャスト
監督・脚本は『南極料理人』『横道世之介』などの俊英・沖田修一。本作では、30年もの間ほとんど家の外にでることなく、庭に生きる虫、草木、猫などをひたすらみつめ、描き続けた実在の画家・熊谷守一のエピソードをもとに、モリ夫婦を取り巻く人々の魅力的な生き方を温かな視線で描き出したオリジナルストーリー。作中には、心にじんわり染みわたる名セリフがちりばめられ、観終わった後には、きっと家族や周囲の人たちを慈しむ気持ちが深くなることでしょう。また、加瀬亮(『硫黄島からの手紙』)、吉村界人(『ビジランテ』)、光石研(『あぜ道のダンディ』)、青木崇高(NHK大河ドラマ「西郷どん!」)、三上博史(『スワロウテイル』)、吹越満、池谷のぶえ、きたろう、林与一といった、これまでもこれからも日本映画を支えるあらゆる世代の実力派たちが集結して、熊谷家の1日を賑わせます。
物語:公式サイトより
昭和49年の東京。
30年間自宅のちっちゃな庭を探索し、草花や生きものたちを飽きもせずに観察し、時に絵に描く画家モリ(94歳)と、妻秀子(76歳)。
52年の結婚生活同様、味わいを増した生活道具に囲まれて暮らすふたりの日課は、ルール無視の碁。
暮らし上手な夫婦の毎日は、呼んでもいないのになぜか人がひっきりなしにやってきて大忙し。
そんな二人の生活にマンション建設の危機が忍び寄る。
陽がささなくなれば生き物たちは行き場を失う。
慈しんできた大切な庭を守るため、モリと秀子が選択したこととは――。
私見:
画家モリ(山崎努)の日課は自宅の庭で虫や猫や溜め池の魚、草木や石ころ等を観察する事。
モリの観察対象はミクロの世界の生き物であり、それらの棲むモリの庭は生き物にとっては広大な宇宙の様なマクロの世界、モリが30年も庭から外に出ないのは観察に忙しいからの様です。
モリの観察眼が凄いと思ったのは、蟻が歩き出す際には左の2番目の脚から動き出すと気付いた事。
本当か?確かめ様と、私は自宅の犬走りを往来する蟻を観察しましたが、蟻の歩行が速過ぎて肉眼では確かめられませんでした。
蛇足ですが、この映画を観て「超俗」と言う熟語を知りました。
正にモリは「超俗の人」でした。
唯一、妻の秀子(樹木希林)を思いやる心根は普通の御主人と変わらない様です。
みんカラの皆さんには、どう言う人が「超俗」なのか?映画「モリのいる場所」を観て確かめてみるのは如何でしょうか?
不要不急の外出を控えたお家時間にDVD、ネット配信動画の映画観賞をみんカラの皆さんにもお勧めします。
Posted at 2021/08/30 10:00:11 | |
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