映画「沈黙、愛」を観て…

ネット配信で映画を観ました。
映画タイトルは「沈黙、愛」と言う、中国映画「全民目撃」を韓国でリメイクした映画。
リーガルサスペンス物で、日本では2018年に劇場公開された様です。

イントロダクション：公式サイトより
チェ・ミンシク×パク・シネ×リュ・ジュンヨル競演！
“沈黙の愛”に隠された衝撃の真実とは・・・？
国民的俳優チェ・ミンシク、ナチュラルな女優パク・シネ、個性あふれる注目男優リュ・ジュンヨルがスリリングな心理戦を繰り広げる話題作。『ハッピーエンド』『ウンギョ 青い蜜』でセンセーションを巻き起こした監督が、巧妙なトリックを全編に張り巡らせ、観る者の鼓動を頂点まで高めていく。事件の結末に誰もが慟哭する、極上の傑作ミステリーサスペンスが誕生！

ストーリー：公式サイトより（キャストを加筆）
実業家イム・テサン（チェ・ミンシク）の恋人（イ・ハニ）が殺され、彼の娘ミラ（イ・スギョン）が殺人容疑で逮捕された。イムは娘の嫌疑を晴らすため女性弁護士ヘジュン（パク・シネ）を雇い、裁判が始まる。法廷闘争がヒートアップするなか、突然、「殺害時の盗撮映像を持っている」という青年（リュ・ジュンヨル）が現れ、事件は想像を超えた真相へと一気に加速していく!!

ストーリー補足＆私見：
実業家として権力や富を手にしたイム・テサン（チェ・ミンシク）は、有名歌手のユナ（イ・ハニ）との再婚を控えていました。
ところが、ユナは地下駐車場で車に轢かれて殺害されてしまいます。
殺人の容疑でイムの娘ミラ（イ・スギョン）が逮捕されてしまいました。
イムは娘ミラの為に、女性弁護士ヘジュン（パク・シネ）を雇います。
イムは財力と人脈を活用して独自に事件の調査を始めます。
すると、亡くなった歌手ユナの異常な程のファンであるキム・ドンミョン（リュ・ジュンヨル）が、防犯カメラからハッキングしたユナの殺害時の映像データを持っている事を知ります。
イムは映像データを手に入れてタイに飛びます。
後日、（偽装した）映像データが法廷で公開されました。
そこには、イムが運転していた車がユナ（実はユナ似のタイ女性）を轢き殺す様子（実は殺した様に演じているだけ）が映っていました。
イムは殺人容疑の真犯人として緊急逮捕されました。
イムは自分の弁護士に女性弁護士ヘジュンを要望します。
ヘジュンが了承すると、イムは弁護人には守秘義務がある事を確認してから、ヘジュンへ本物の映像データを渡します。
映像データには、イムの娘ミラがユナを車で轢き殺した様子がハッキリと映っていました。
イムが以前にタイへ行ったのは、大型倉庫内にユナの殺害現場となった地下駐車場を再現し、自分が車で轢いた様に偽装映像を撮影する為でした。
撮影後、イムは偽装映像を撮影する為に呼んだユナ似のタイ人女性を見送る際、ユナを思い出して涙します。
娘の代わりに刑務所へ収監されたイムの所へ、面会に来た娘ミラは父親に向かって「ごめんなさい」と泣き崩れるのでした。

映画タイトルが「沈黙、愛」と地味ですが、本編の内容はとても良いと思います。
父親イムの娘ミラに対する愛情は、自分も父親と言う立場から判らないでもないけれど、間違った愛の表し方だったと思いました。
いくら溺愛する娘でも、罪を犯したならば罪を償わせるのも、娘の為を考えた親の愛だと思います。
権力や富を手に入れる程の実業家でも、子育ては別の難しさがあると言う事なのでしょう。