
DVDを借りて映画を観ました。
タイトルは「梅切らぬバカ」と言う、監督の和島香太郎が脚本も手掛けた邦画。
老いた母親と自閉症の息子のヒューマンドラマ。
2021年に劇場公開されました。
イントロダクション:公式サイトより
一緒に笑って、たまに怒って涙して。
このありふれた毎日が宝物。
都会の古民家で寄り添って暮らす母と息子。ささやかな毎日を送っていたが、息子が50回目の誕生日を迎えた時に母はふと気づく。「このまま共倒れになっちゃうのかね?」
母親と自閉症を抱える息子が、社会の中で生きていく様を温かく誠実に描く本作。包容力あふれる母親を演じるのは、54年ぶりに主演を務める加賀まりこ。軽口を叩きながらも、小柄な身体で大きな息子の世話をする姿はとてもチャーミング。だからこそ、やがて訪れる“息子が1人で生きる未来”を案ずる横顔が、より一層切ない。息子役にはNHK連続テレビ小説「おちょやん」など俳優としても活躍中の塚地武雅(ドランクドラゴン)。地域コミュニティとの不和や偏見といった問題を取り入れながらも、親子の絆と深い愛を描き、あたたかな感動をもたらす。
ストーリー:公式サイトより(キャストを加筆)
父親代わりの梅の木が運んでくれた“小さな奇跡”とは・・・
山田珠子(加賀まりこ)は、息子・忠男(塚地武雅)と二人暮らし。毎朝決まった時間に起床して、朝食をとり、決まった時間に家を出る。庭にある梅の木の枝は伸び放題で、隣の里村家(渡辺いっけい、森口瑤子)からは苦情が届いていた。ある日、グループホームの案内を受けた珠子は、悩んだ末に忠男の入居を決める。しかし、初めて離れて暮らすことになった忠男は環境の変化に戸惑い、ホームを抜け出してしまう。そんな中、珠子は邪魔になる梅の木を切ることを決意するが・・・。
ことわざ「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」とは?
樹木の剪定には、それぞれの木の特性に従って対処する必要があるという戒め。転じて、人との関わりにおいても、相手の性格や特徴を理解しようと向き合うことが大事であることを指す。
私見:
映画タイトルの「梅切らぬバカ」由来している諺「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」について上記で触れていますが、もう一寸補足すると「樹木には、それぞれ特徴や特性があり、それらに合わせて世話をしないとうまく育たない」という戒めから転じて「人の教育においても、自由に個性を伸ばしてあげる事が必要な場合と手を掛けて育ててあげる事が必要な場合がある」という意味。
主人公の山田珠子(加賀まりこ)は、自閉症の息子の忠男(塚地武雅)を愛情注いで育てていますが、寄る年波には抗えずに忠男を自閉症のグループホームへ預けます。
ところが、自閉症者へ偏見を持つ近隣住民と協調性に欠ける忠男の間に不和が…。
忠男は珠子の許に帰り、以前の様に自分のルーティンに沿った生活へ戻りました。
私には他人事ですが、自然の摂理から言えば、母親である山田珠子の方が先に亡くなるでしょうし、その場合に息子である自閉症の忠男は自活出来ないでしょうから、どうやって生きて行くのだろう!?と心配になってしまいました。
忠男の事を行政が面倒見てくれるのでしょうか?
ブログ一覧 |
映画 | 音楽/映画/テレビ
Posted at
2023/12/19 09:58:08