ネット配信で映画を観ました。
タイトルは「泣き虫ピエロの結婚式」と言う、結婚後わずか50日で夫と死別した体験を描いた望月美由紀による同名ノンフィクション小説を原作にした邦画。
見習いピエロの女性と重病を患って余命僅かな男性とのラブストーリー。
2016年に劇場公開されました。
イントロダクション：関連サイトより
あなたに残された日が少なくても、あなたの前では涙をこらえました。
最後の一瞬まで笑っていてほしかったから・・・
切ない現実に立ち向かう主人公・佳奈美には、若くして、その演技力が高く評価される志田未来。恋に突き進む女性という新たな一面に挑戦している。もう一人の主人公・陽介には、出演作『orange-オレンジ‐』が大ヒットを記録し、注目されている若手俳優、竜星涼を起用。さらに、二人を温かく見守る親友・真紀役には、non-noモデルやゼクシィのCMで10代女子から絶大な人気を得て、女優としても期待される新木優子。主題歌には、新たな卒業ソングとして爆発的なDL数を記録したWHITE JAMの「咲かないで」が、本作のために歌詞を変えて提供されている。わたしたちが日常で忘れてしまったかも知れない、シンプルで強い思いが、何かを変えていく素敵な瞬間を目撃できる至極のラブストーリー。
ストーリー：
芹沢佳奈美（志田未来）はクラウン（：ピエロと同意味）になる為の修業をしていました。
ある日、佳奈美は親友の稲葉真紀（新木優子）とバーベキューに行きます。
そこで佳奈美は真紀の友人の秋山陽介（竜星涼）と知り合い、陽介に仕事を訊かれクラウンと応えます。
陽介に佳奈美はジャグリングなら出来るだろうと挑発され、佳奈美は披露しますが、上手く行かずにバーベキューコンロを倒してしまいます。
脚を痛めた佳奈美をおぶって陽介は彼女を送って行きます。
後日、真紀が佳奈美の家に遊びに来たので、佳奈美はさりげなく陽介の事を訊きます。
真紀は、陽介は顔が良いのでモテるけれど長続きした事がないので、やめた方が良いと忠告します。
ある日、佳奈美は公園でジャグリングの練習をしていると陽介が「全然上手くなんねぇな」と話し掛けてきました。
なんだかんだ佳奈美の練習に付き合う陽介でした。
そこで陽介は佳奈美に何故クラウンになりたいのか？訊きます。
クラウンのモットーが「All for you, it is my pleasure（貴方の喜びは私の喜び）」と応えます。
皆を笑顔にしたい為にクラウンと言う仕事に就いたのだと言います。
その後、佳奈美が電話しても陽介は出ず、連絡は付かなくなります。
陽介は病院で主治医に人工透析をサボった事で注意されていました。
彼は週3回の透析を受けなければならない病状でした。
陽介の仕事場に真紀が現れ、陽介に佳奈美が電話やメールしても連絡が着かないで心配していると言います。
佳奈美は陽介の病気の事は知っていますが、佳奈美には教えていません。
陽介は佳奈美の事が好きな為に自分の病気を打ち明けられないでいました。
そんな陽介に真紀は「佳奈美が病気の事を知ったなら、陽介の着信がゼロになると思う？むしろ、着信は倍になるよ！そういう子だよ」と言います。
陽介は病院で透析中に中年男性の勝俣忍（螢雪次朗）と知り合い、世間話をします。
勝俣は（北原白秋の「他ト我」を引用し）「二人で居たれどまだ淋し、一人になったらなお淋し、しんじつ二人やるせなし、しんじつ一人は堪えがたし。」と言い、自分の人生を振り返り自責の念に駆られている様です。
その夜、真紀に呼び出されて陽介は居酒屋へ行くと、真紀は酔い潰れた佳奈美を陽介に任せて帰ります。
突っ伏したままの佳奈美は陽介がいるとは知らず、陽介の事が好きだと告白します。
顔を上げた佳奈美は陽介がいたので驚きますが、陽介はどう思っているのか?応えて欲しいと催促します。
陽介は付き合えないと言い、自分の病気が腎臓病で人工透析を受けている事を説明します。
佳奈美はどうって事ないと言いますが、陽介は佳奈美に連絡して来るなと言います。
１ヶ月後、病院で透析していた陽介は前日に勝俣が劇症性心筋炎で他界した事を知り、ショックを受けます。
佳奈美は１ヶ月の間に自動車免許を取得し、車（日産キューブ）も購入しました。
これで、陽介と一緒にいながら病院へ送り迎えが出来る様になると考えたのです。
２人は付き合い始めます。
庭園の綺麗な場所にデートした時に、佳奈美はここで結婚式を挙げたいと言います。
それは気が早いよと言いながら、陽介は婚約指輪を出し、佳奈美にプロポーズします。
両家の両親への挨拶も無事に済みました。
挙式前日、大道芸で佳奈美のクラウンの頑張る姿を観に行った陽介は倒れてしまいます。
病院へ運ばれ意識は回復しましたが、結婚式は延期になります。
陽介は結婚届けにサインしようとしますが、指先の感覚がなく名前が書けません。
病気が進行していて、指先が血行障害で黒ずんでいました。
陽介は佳奈美を不幸にするだけだ、結婚は止めると言い出します。
入院中の陽介を真紀達は佳奈美が結婚式をしたいと言っていた庭園へ連れ出します。
そこにはウエディングドレスを来た佳奈美と親族、友人達が待ち構えていました。
佳奈美は、今度は自分が陽介にプロポーズすると言い、実行します。
観念した陽介はその場で結婚式を挙げる事に同意します。
その後、２人が夫婦でいられたのは僅か50日間でした。
陽介は臨終の際も佳奈美から貰っていたクラウンの赤い鼻を大事に握っていました。
それに気付いた佳奈美は号泣します。
佳奈美の住んでいる家を陽介の主治医が訪れ、昨日病院の陽介宛に届いた紙袋を置いて行きました。
中には、陽介が注文していた結婚指輪があり、内側には「All for you, it is my pleasure」と彫られていました。
佳奈美は涙を流しながら、微笑みました。
主人公の芹沢佳奈美の彼氏である秋山陽介は自分が難病の為に短命であり、結婚しても彼女を幸せに出来ない事を察しているので、結婚に踏み切れない、寧ろ、彼女の為を思って別れを告げたのは、とても理解出来る事。
医療、医学が発達したとは言え、まだまだ、病気で亡くなってしまう若者がいるのが現実。
私が年を取り涙脆くなった所為もあるでしょうが、涙腺崩壊が必至の感動映画です。
ネット配信で映画を観ました。
