
(2017年4月23日の試乗記なのでアーカイブとしました)
下記は当時の日記をコピペし、一部修正しています。
『今回の試乗記はトヨタC-HRについてです。
近年、欧州ではスタイリッシュSUV(スポーツユーティリティビークル)が人気で、今迄SUVを作っていなかったメーカー(メルセデス、BMW、ポルシェ、アウディ等々)でさえ挙ってSUVを作る様になって来ました。
日本の場合は、日産のジュークがスタイリッシュコンパクトSUVの先駆けですが、追う様に登場したホンダ ヴェゼル、マツダCX-3の完成度が高く、特にホンダ ヴェゼルはこのクラス№1の売れ行きです。
その流れを変えるべくトヨタが満を持して投入してきたモデルがC-HR。
そのC-HRとは聞きなれない名前は「コンパクト・ハイ・ライダー」を意味するそうです。
この車は80点主義のトヨタには珍しく、恰好良さと運転する楽しみに特化して作られた車。
その為に、他の要素は潔く排除して開発された車だとC-HRの開発者は断言しています。
確かに、コンパクトSUVの括りの割には車体サイズが大きめにも拘らず、居住性や収容性等はこのクラスそれなりレベルの実用性しか兼ねていません。
ホンダ ヴェゼルの場合は車体サイズが小さいにも拘らず、クラス最大の居住性、収容性を確保しているのとは対照的です。
但し、C-HRのフロントフェイス(私は嫌!)は好みの分かれるところですが、横からと後ろからのデザインは凄く好いと思います。
SUVと言うと、質実剛健なクロカンタイプを思い浮かべるかも?知れませんが、C-HRはアーバンクルーザーの趣でお洒落です。
車のデザインを左右するタイヤサイズが18~17インチと大型ホイールなのが、コンパクトカーの概念を払拭するのに功を奏している様です。
PU(パワーユニット)は過給ターボ付1.2LかプリウスベースのHV(ハイブリッド)1.8Lが選択出来ます。
但し、過給ターボ付1.2Lの場合は4WDのみ、HV1.8LはFF(前輪駆動)しか、駆動形式を選べません。
その選択幅が、トヨタの開発者が言う運転する楽しみに特化させたと言う事にどの様に影響しているのか?試乗して確認してみたかったのです。
と言っても、試乗予約出来たのはトヨタC-HR過給ターボ付1.2Lだけで、そもそもHV1.8Lは試乗用としては用意されていませんでした。
受注状況、販売状況をみますと、全体の20%が1.2L、80%がHV1.8Lでは、HV1.8Lを試乗車に用意するよりは販売に廻す方が優先されるのでしょう。
実際、私がトヨタカローラ栃木烏山店にお邪魔した4/23AM10:00過ぎには、C-HRのHV1.8Lがお客さんへ納車されていました。
さて、トヨタC-HR1.2LターボCVTの試乗記ですが、車内に乗り込むと思っていた以上に狭いと感じました。
コンパクトな車に乗り慣れている私は室内の狭さは平気ですが、気になったのがフロントガラスの面積による前方視界の狭さ、ルームミラーが大きく感じた程です。
エンジンはプッシュスタートで、サイドブレーキは電子制御で完全フリーの為に人為的操作が全く不要。
シフトレバーをDレンジMモードの1速に入れ、駐車場から公道へ出ます。
2速→3速→4速→5速とシフトアップしますが、特段胸の空く様な加速はありません。
車両重量が1.5tもあるのに、出力が116馬力しかないのでしかたありません。
走行モードはエコ、ノーマル、スポーツを選択出来るので、試乗途中にノーマルモード→スポーツモードに変更しました。
気持ち、若干加速が良くなりましたが、スポーツと呼ぶ程ではない気がしますが…!?
ハンドルは勿論パワステで、ステアリングを切った分だけ回頭しますが、ハンドルが軽すぎやしないか?
ハンドリングが良い=ハンドルが軽いではないんだけどなぁ・・・。
トヨタの技術者が言う程の操縦性が良い車だとは思いませんでした。
試乗して判った事は、C-HRはHV1.8L優先で設計している為に、HVシステムの付かない1.2Lターボだとリヤ周りが軽くなり車輌の前後バランスが悪くなる為、あえてリヤ周りに4WDシステムを搭載させてバランスを取ったという事の様です。
JC08モード燃費がHV1.8Lだと30.2㎞/Lに対し、1.2Lターボだと15.4㎞/L。
車両価格がHV1.8Lだと293~265万円に対し、1.2Lターボだと280~252万円。
この13万円の価格差は微妙で、エコカー減税の効果で購入時の乗り出し費用の差は殆どなくなります。
車を手放す時のリセールバリューや燃費という維持費を考えるとHV1.8Lの方が断然に買い得だと思います。
私のトヨタC-HRに対する結論はカッコが最優先の車。』
Posted at 2020/08/15 08:45:45 | |
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