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DVDで映画を観ました。
映画のタイトルは「小さな恋のうた」。
勘の鋭い方なら察したと思いますが、ミュージシャンの「MONGOL800」（略称：モンパチ）の楽曲「小さな恋のうた」と同名です。
それもその筈、「MONGOL800」の「小さな恋のうた」にインスパイアされて原作が出来たのだそうです。

あらすじは『沖縄でバンド活動をする高校生4人組がいました。
ギターと作曲を担当するのは譜久村慎司（眞栄田郷敦）。
ボーカルと作詞を担当するのは真栄城亮多（佐野勇斗）。
ベースは新里大輝（鈴木仁）でドラムは池原航太郎（森永悠希）が担当していました。
彼らが練習に使っているライブハウスのオーナー根間敏弘（世良公則）から東京の音楽レーベル関係者を紹介され、その音楽レーベル関係者から東京で活動してみないか?と誘われます。
その帰り道で慎司と亮多は信号無視の車に撥ねられてしまいます。
亮多は事故の後遺症で記憶喪失になってしまいました。
亮多の許へ慎司が現れて、亮多の記憶を取り戻そうと色々な思い出の場所へ連れて行きますが記憶は戻りません。
慎司が思いを寄せる米国国籍のリサ（トミコクレア）との間を隔てる米軍基地のフェンスがある場所へ亮多を連れて来ると、以前に慎司がはにかみながらフェンス越しのリサを紹介してくれた事を思い出しました。
同時に交通事故で慎司が死んでしまった事も思い出すのでした。
亮多の記憶が戻ると「じゃあな！」と言って慎司の幻は消えて行きました。
目覚めると亮多は元の病院のベッドにいました。
バンドは慎司を失った事で活動休止状態です。
慎司の妹の舞（山田杏奈）は兄のPCから未発表曲を見付け、亮多達のバンドで弾いて欲しいとお願いしますが断られてしまいます。
亮多は米軍基地のフェンスがある場所でリサに偶然会い、近々リサは家族と米国へ帰国すると知らされます。
慎司の事を悲しんでいるリサの為に亮多は学祭で慎司の作曲した楽曲を披露するので、聴きに来る様にと誘います。
別のバンドに行ってしまった大輝の抜けた代わりに亮多がベースを弾きながらボーカルを兼ねます。
慎司の代わりは妹の舞がギターを弾く事になりました。
心無い者がライブハウスで行っていた亮多達の演奏練習を動画に撮ってSNSで拡散させてしまいました。
SNSを視聴した人達から亮多達バンドに対するの学校側への問い合わせが多く、学祭のライブが混乱するのは必至と判断した学校側は亮多達バンドの出場を却下してしまいました。
バンドメンバーは抗議しますが認められる筈もなく、それではと校舎屋上でのゲリラライブを決行します。
学生達には大好評でしたが…。
リサは沖縄基地問題の影響で基地内から外出出来ず、亮多達バンドのライブを聴く事は叶いませんでした。
亮多達バンドはリサの家近くの米軍基地のフェンスがある場所でストリートライブを決行します。
楽曲は慎司の残してくれた曲「SAYONARA DOLL」。
リサも今度は聴いてくれました。
その後、亮多達バンドは小ホールでライブをしています。
その日の最後の曲「DON‛T WORRY BE HAPPY」を演奏していると会場の奥で慎司が聴いていました。
やがて、嬉しそうな表情を浮かべた慎司の幻は消えて行きました。』

映画監督なのか？脚本家の所為なのか？判りませんが、青春音楽物語だと思っていたら本編の導入部分ではミステリー感があり、途中に沖縄基地問題（オスプレイや米兵の不祥事を想起）の社会性もあり、親子関係や友情、恋愛等も含めたストーリー構成は幕の内弁当的な彩でチョット欲張りでは…。
但し、バックボーンは「MONGOL800」の楽曲だから、この物語が引き立つのでしょう。
「…やさしい歌は世界を変える
ほら　あなたにとって大事な人ほど　すぐそばにいるの
ただ　あなたにだけ届いて欲しい　響け恋の歌…」

ちょっと、本編中に身につまされる思いをした場面を紹介。
譜久村舞は兄の慎司が亡くなった事を機に両親へ内緒でバンド活動していました。
校舎屋上でのゲリラライブを決行し、舞達バンドメンバーは学校から停学を言い渡されます。
舞の父親は娘の行動に怒り、舞の使っていた慎司の形見のエレキギターを叩き壊してしまいます。
そのギターの破片を拾って抱き締める舞は父親に「音楽も他の大事な事も全て、父親ではなく、お兄ちゃんから教わった！」と泣きながら言います。
その後、舞の真意を汲み取った父親は改心します。
私の子供も兄妹で、娘は父親よりもお兄ちゃんの方が話し易そうで…。
緊急事態宣言のエリアが拡大しそうな現在、ステイホームで一人DVD観賞をみんカラの皆さんにもお勧めします。