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ネット配信動画で映画を観ました。
タイトルは「草原の椅子」と言う2013年公開の映画です。
宮本輝の新聞連載小説「草原の椅子」を原作に成島出監督が映画化。

あらすじ『カメラ製造会社に勤める遠間憲太郎（佐藤浩市）は50歳の中間管理職。
浮気していた妻に出て行かれ、現在は娘の弥生（黒木華）と二人暮らし。
ある日の夜、遠間の所に「カメラのトガシ」社長の富樫重蔵（西村雅彦）から電話が入ります。
富樫は浮気相手と一悶着遭って、助け舟を出して欲しいと言います。
遠間は相手がお得意先の社長故に無下にする事も出来ず、指定された場所へ富樫を迎えに行きます。
この一件から、同い年でもある二人は親友になります。
別の日、小雨の降る中、遠間がタクシーで帰宅途中に酒瓶を持って陶芸品店へ駆け込む着物姿の女性を見掛けます。
遠間は興味を惹かれ、タクシーを止めて降り、陶芸品店へ入ります。
陶芸品店は先程小走りしていた篠原貴志子（吉瀬美智子）が一人で経営する店でした。
遠間は目利きが出来ないくせに直感で良いと思った陶器を買う事にしますが、値段を訊いたら10万円と言われ引くに引けずカードで支払う破目になります。
遠間はその後ちょくちょく貴志子の店に通う様になります。
遠間の娘の弥生はバイト先の上司の喜多川秋春（中村靖日）の継息子の圭輔（貞光奏風）を預かる事になります。
圭輔は母親の喜多川祐未（小池栄子）から虐待され続け、心を閉ざしていました。
その圭輔を弥生の代わりに遠間が暫く預かる事になります。
その事を遠間が富樫に相談すると、富樫は自分の故郷の岡山県笠岡市白石島へ遠間と圭輔に気晴らしに行こうと誘います。
白石島で過ごす内に圭輔は遠間と富樫に心を開く様になります。
東京へ戻った遠間はパキスタン帰りの写真家の鍵山（AKIRA）からパキスタンのフンザを撮影した写真集を貰います。
写真集にはフンザの壮大な自然やそこに住む人々の飾らない笑顔が写し出されていて、遠間も圭輔も心奪われてしまいます。
圭輔が家に帰る日を迎えますが、義父の喜多川秋春も実母の祐未も何かしらの理由を着けて引き取りたがりません。
遠間は圭輔を養子に迎えようと考えますが、貴志子から「同情や思い付きで引き取ってはいけない」と忠告されます。
熟慮した遠間は圭輔を施設へ預ける事を決めます。
その頃、富樫は会社の業績不振でリストラを断行する事になりますが、その対象者の一人が自殺してしまい、富樫は自分の所為だと酷く失意しています。
貴志子は以前に結婚していましたが、不妊症の所為で夫から離婚されていました。
貴志子は陶芸品店で働く以外は生きる目標や意味を見出せずにいました。
遠間は富樫と貴志子、それに圭輔を連れて、自分達に必要としているものを見付ける為にパキスタンのフンザへ行く事にします。
遠間は、鍵山がフンザで出会い「貴方の瞳の中には三つの青い星がある。ひとつは潔癖であり、もうひとつは淫蕩であり、さらにもうひとつは使命である」と告げた老人に会ってみたいと思っていました。
遠間達は世界最後の桃源郷と言われるフンザの自然や人々や文化に触れて、身も心も洗われた様です。
フンザの老人から遠間達は「正しいやり方を続ける様に」と告げられました。
それで、遠間達はそれぞれに決意を新たにします。
富樫は「カメラのトガシ」の東京支店を畳み、大阪本社でイチからやり直す覚悟です。
遠間は貴志子の提案で、結婚して圭輔を引き取り、二人で育てる事を承知します。
幼い圭輔は遠間と貴志子の養子になる事を喜んでいます。』

冒頭で遠間の妻の道代（若村真由美）は浮気して出て行ったとされていますが、実は遠間（本人はバレていないと思っていた）が先に浮気していた事に腹を立てた妻の反抗だったと後に本編で紹介されていました。
優しい娘の弥生も父親が浮気をしていた事は知っていたが、知らないふりをして遠間の許に留まり、世話をしていました。
浮気はいけません！女性の勘と言うのでしょうか？男が思っている以上に妻も娘も勘は鋭いです!!

何故、映画タイトルが「草原の椅子」なのか？は映画本編で確認してみて下さい。

主役の佐藤浩市さんは好い役者さんだと思います。
役どころは全く異なりますが、佐藤浩市さん主演の三谷幸喜監督「ザ・マジックアワー」も私の好きな映画で久々に観たくなりました。
緊急事態宣言中の現在、ステイホームでDVD、ネット配信動画の一人映画観賞をみんカラの皆さんにもお勧めします。