
DVDを借りて映画を観ました。
タイトルは「人魚の眠る家」と言う2018年に公開されたミステリー映画。
東野圭吾の同名小説を原作に映画化された作品です。
私自身は2018年に観ていますが、再び観たくなり、観てしまいました。
あらすじ:
播磨薫子(篠原涼子)には、娘の瑞穂(稲垣来泉)と息子の生人(斎藤汰鷹)の二人の子供がいます。
夫の和昌(西島秀俊)の浮気が発覚し、離婚の協議中で夫婦は別居していました。
瑞穂の小学校お受験のリハーサルの日に事故は起きます。
仮面夫婦の和昌と薫子がお受験の為の親対象の講習リハーサル中、和昌のケータイに入電がありました。
瑞穂は祖母の千鶴子(松坂慶子)と生人と従妹の若葉(荒川梨杏)とでプールに行っていましたが、そこで瑞穂は溺れてしまったのです。
和昌への架電は義妹の美晴(山口紗弥加)で、瑞穂の搬送先の病院からでした。
夫婦は駆け付けた病院の進藤医師(田中哲司)から瑞穂について「娘さんは脳死状態で呼吸器の所為で心臓は動いています。しかし、医学的に脳死から意識が戻った事例はありません。脳死判定で脳死と認められれば死亡と判断されますが、判定を受けなければ生きていると判断されます。世界的に日本は特殊で脳死か?心臓死か?で死を選べるとも言えます」と知らされます。
そして、事務的に臓器提供の可否も問われました。
その後、病室に瑞穂の最後の姿をひと目見ようと集まった親族の前、脳死を受け入れて娘の臓器提供を覚悟した薫子は瑞穂の手を握り、別れを告げ様とします。
その時、瑞穂の指が軽く薫子の手を握り返しました。
進藤医師はラザロ徴候(脳死者の脊髄反射による動作)と思われると言いますが、一転、薫子は娘の臓器提供を拒否し、瑞穂は生きていると主張します。
和昌は最先端IT医療機器を提供する会社の社長で、人工呼吸器の代わりに横隔膜ペースメーカーを瑞穂に使用し自発呼吸が行えるようにします。
お蔭で病院ではなく自宅での介護が可能になりました。
研究者の星野祐也(坂口健太郎)は社内チームが研究しているANCと言う脳波の代替に人工的な電気信号を送る装置を使えば、瑞穂の手足を動かせると言います。
ANCの効果で瑞穂は筋肉量を維持し、眠ったままの状態ですが成長の兆しも見られます。
星野の研究は進み、瑞穂の手足は勿論の事、口角を上げて微笑む事も出来る様になりました。
それを見た和昌は、瑞穂が機械仕掛けで笑顔を作る事が果たして生きていると言えるのか?と疑問を持ちます。
その頃から、薫子は瑞穂を車椅子に乗せて散歩に連れ出す様になり、生人の入学式にも連れて行きました。
和昌は「薫子の行動を母の千鶴子も息子の生人も心配している」と言い、「世間の見世物になっている」と外出を止めさせようとします。
生人の誕生日会に親族が集まっています。
生人が呼んだと言う友達が来ないのは、実は生人は友達に声を掛けていなかったのです。
生人は「お姉ちゃんは生きていると言ったら、学校でイジメられるようになった」と告白し、「本当はお姉ちゃんは死んでいるのに、お母さんが生かしているんだ」と言います。
薫子は瑞穂がもう死んでいると皆が思っている事に怒り出し、包丁を取り出し瑞穂に刃先を向けます。
薫子がケータイで110番し、至急来るようにと警察を呼びます。
到着した警官(ミスターちん)達に向かって、薫子は「もし、瑞穂を殺したら殺人罪ですか?だったら、生きていると言う事で喜んで刑に服します。でも、死んでいるのなら、人は二度は死なないから殺人罪にはならないでしょ!?」と問います。
薫子が包丁を振り被った時に、和昌は瑞穂に覆い被さり「頼むから、瑞穂を殺さないでくれ」と哀願します。
正気に戻った薫子は包丁を床に落とし、瑞穂を中心に和昌、薫子、生人が抱き合います。
それから数日後、看病疲れか?瑞穂のベッドの傍で薫子がウトウトしていました。
瑞穂が目を覚まし、薫子に向かって「お母さん、今迄、ありがとう…」と話し掛け、薫子は頷き返します。
すると、瑞穂の容態の異変を知られるブザーが鳴って、薫子は夢から覚めます。
薫子と和昌は瑞穂の脳死判定を受ける事にし、娘の死を受け入れます。
瑞穂の告別式で和昌は参列した進藤医師から「貴方は何を持って死としますか?」と問われ、「心臓死かな!?」と応えます。
進藤医師は「じゃあ、死んでないですね、世界の何処かで誰かの心臓(提供者は瑞穂)が動いている限り…」と言います。
私見:
東野圭吾さんの小説を原作にした映画が私は好きです。
この映画のテーマは「人の死の基準は脳死か?心臓死か?」と「親子愛(母性愛と言った方が良いかも?)」が根幹にあった様に思いました。
人の絆を感じ難いコロナ禍だからこそ、人の命や愛情の尊さを、この映画を通して再認識して欲しいとも思います。
クライマックスのシーンを観る時は、ハンカチ要ると思います。
不要不急の外出を控えたお家時間にDVD、ネット配信動画の映画観賞をみんカラの皆さんにもお勧めします。
Posted at 2021/06/23 09:59:37 | |
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