
ネット配信で映画を観ました。
タイトルは「暗いところで待ち合わせ」と言う、2006年に公開されたミステリー邦画。
作家の乙一の同名小説を原作に映画化された。
あらすじ:
父子家庭の本間ミチル(田中麗奈)は過去に交通事故に遭っていて失明しています。
ミチルの優しい父親(岸部一徳)は突然の脳梗塞で亡くなってしまいました。
それからミチルの一人暮らしが始まります。
ある日、家のチャイムが鳴ったので、ミチルは対応しようと玄関を開けますが応答がありません。
チャイムを鳴らした大石アキヒロ(チェン・ボーリン)はミチルが盲目であると知り、物音を立てない様に忍び込みます。
ミチルはTVニュースで家の前にある駅で人身事故があった事を知ります。
その事故は転落事故の他に、誰かによる突き落とし殺人事件の可能性があると伝えていました。
ミチルが就寝すると、アキヒロはキッチンにあった食パンと牛乳で空腹を満たします。
アキヒロは日本人の父親と中国人の母親を両親に持つハーフで、それが基で勤めていた印刷工場でも嫌がらせを受けていました。
その嫌がらせを煽っていたのが、人身事故で死んでしまった松永トシオ(佐藤浩市)でした。
その嫌がらせが度を過ぎる様になり、アキヒロは駅のホームに居合わせた松永の背後に立ち、列車がホームに入って来た際に…。
TVニュースの続報では、行方不明の大石アキヒロを容疑者として捜査していると知らせていました。
ミチルの許を三島ハルミ(井川遥)が風で飛んだ洗濯物を届けに訪ねて来ます。
ハルミは最近、レストランを開店したので、ミチルに食事へ来て欲しいと言って帰って行きました。
翌日、ミチルは友人の二葉カズエ(宮地真緒)とハルミの店へ食事に行きました。
家に帰ったミチルは人の気配を感じ「誰か、居るの?」と声を掛けますが、誰の返事もありません。
数日後、ミチルは食器棚の上から土鍋を取ろうとしますが、椅子の上でバランスを崩し倒れてしまいます。
ミチルに落ちて来る土鍋をアキヒロは受け止め、ミチルに怪我はありませんでした。
ミチルは見えないアキヒロに感謝を述べます。
その晩、ミチルは2人分の食事を作り、アキヒロと共に食事します。
アキヒロは事件の日の事を思い出していました。
確かに、アキヒロは松永をホームから列車の来る線路へ突き落とそうと思っていたものの躊躇していました。
その時、急に現れた女性が松永をプラットホームから突き落とし、その場から逃げて行ったのです。
アキヒロは真犯人である女性が駅のホームにいずれ現れると思い、ミチルの家からホームを見張っていたのです。
アキヒロはミチルから借りたコートのポケットに入っていた写真を見ると、ミチルの隣に真犯人の女性が写っていました。
アキヒロは写真に写っている女性との関係をミチルに尋ねます。
ミチルはクリスマスイブを祝う為に家へ招いたハルミに事件の真相を訊きます。
ミチルは犯行のバレたハルミに首を絞められますが、察知したアキヒロと遅れて到着したカズエに助けられました。
痴話のもつれで松永を殺したハルミは警察に逮捕されました。
アキヒロは無実である事が証明出来ましたが、ハルミが殺していなければ、自分が松永を殺していたかも知れないとミチルに打ち明けます。
印刷工場の経営者は嫌疑の晴れたアキヒロに復職を勧めますが、アキヒロは依願退職しました。
必然的に印刷工場のアパートから追い出されました。
そんなアキヒロにミチルは「この家の部屋なら空いていますよ」と言います。
ミチルは「今日は良い天気ですか?」とアキヒロに訊き、「良い天気です」とアキヒロが応えます。
「なら、散歩に付き合って貰えませんか?」とミチルはアキヒロと散歩に出掛けます。
2人は青空を見上げながら、微笑むのでした。
私見:
興行収入等を調べていないので、この映画がどれ程ヒットしたのか?知りませんが、私的には好い映画でした。
潤沢な予算を使えば良い映画が作れる訳でもなくて、逆の言い方をすれば、潤沢な予算を必要としなくても良い映画は作れる事をこの映画は証明していると思います。
勿論、優れた原作と選りすぐりの俳優さんは必要です。
Posted at 2021/12/12 08:07:37 | |
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