
ネット配信で映画を観ました。
タイトルは「いつか読書する日」と言う邦画。
青春時代の彼氏を中年になっても思い続ける独身女性を主人公に、介護、認知症、ネグレクト等の問題も描かれたヒューマンドラマ。
2005年に公開されました。
ストーリー:ウィキペディアより
幼い頃に父と死別し青春時代に母も失った大場美奈子(田中裕子)は、未郷の町で未婚のまま50歳を迎え、早朝の牛乳配達と昼間のスーパーのレジ係で生計を立てている。彼女には親しく付き合っている亡母の友人(渡辺美佐子)がいるが、彼女の夫(上田耕一)は認知症の初期にあった。
一方、高校時代に美奈子と交際していた同級生の高梨槐多(岸部一徳)は、役所の児童課に勤務し親の虐待を受けている児童の保護にあたっている。彼には余命いくばくもない病床の妻の高梨容子(仁科亜季子)がおり昼はヘルパーを雇っているが 夜は彼自身が献身的に介護をしている。
二人は青春時代に運命のいたずらで仲を引き裂かれた暗い過去があった。美奈子の母親(鈴木砂羽)と高梨の父親(杉本哲太)が不慮の事故死をとげ不倫関係が世間の明るみに出てしまい、以降は互いの恋愛感情を封印するのが最善と考え相手を無視しつつ別々の人生を歩んで来た。しかし美奈子は50歳を迎えたいまになってその想いをラジオへ密かに投稿してしまう。
ある日に高梨宅に配達時、牛乳箱に自分宛のメモを見つける。容子からの手紙で「会いたい」と書かれていた。不信に思いつつ訪問する美奈子に容子は「夫は今でもあなたを慕っているので私が死んだら夫と一緒になってほしい。それが最期の願い」と告げる。容子には二人の感情が見えたのだ。
唐突な内容と頼みを受け激しく動転する美奈子。だが、容子は死期を迎えることになった。葬儀も終え一段落し高梨を誘い、お互いの親の事故現場を訪れた二人は今までの積年の想いを伝える。そして初めて結ばれたのだが…。
私見&ストーリー補足:
2005年の映画には思えない程の古めかしい雰囲気の映画でした。
大場美奈子の母親と高梨槐多の父親が不倫中に交通事故死してしまった事で、学生時代に交際していた美奈子と槐多は別れてしまいました。
その後、2人はそれぞれの人生を歩みます。
大場美奈子(田中裕子)は槐多を想い続け、50歳過ぎ迄一人のままでした。
高梨槐多(岸部一徳)は結婚していますが、妻の容子(仁科亜季子)は病魔に侵され余命僅かです。
容子は槐多が美奈子の事を現在も想っている事を悟り、槐多に自分が死んだら美奈子と一緒になってと言います。
別の日に容子は美奈子へも、槐多と幸せになって欲しいと告げます。
容子は間もなく亡くなってしまいます。
美奈子と槐多は雨の日の夜に結ばれました。
美奈子は翌朝、いつもの様に牛乳配達へ出掛けました。
槐多は美奈子の部屋から仕事へ向かいます。
その途中、川で溺れている少年を見掛けて、金槌であるにも関わらず助けます。
しかし、槐多は溺死してしまいましたが、死に顔は安らかな笑顔でした。
美奈子と槐多のベッドシーンがありましたが、その行為がぎこちないのは演じている田中裕子さんと岸部一徳さんの演技なのか?素なのか?は判りません。
本編中に美奈子が「カラマーゾフの兄弟」を読書しているシーンがありました。
映画タイトルを「いつか読書する日」にしたのは「カラマーゾフの兄弟」に対するリスペクトがあるのかも知れません。
Posted at 2022/02/11 10:00:12 | |
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