
ネット配信で映画を観ました。
タイトルは「この国の空」と言う、芥川賞作家の高井有一の同名小説を原作に映画化。
2015年に公開されました。
イントロダクション:公式サイトより
芥川賞作家・高井有一による同名小説は、1983年に出版され谷崎潤一郎賞を受賞。終戦間近、当時の東京の庶民の生活を細やかな感性と格調高い文章で丁寧に描写され、戦争という時代を戦場ではなく、庶民の暮らしを繊細に、そしてリアルかつ大胆に描く物語を、『ヴァイブレータ』『共喰い』など数々の作品で男と女のえぐ味とロマンチシズムを見事に表現した、日本を代表する脚本家・荒井晴彦が18年ぶりに監督に挑んだ渾身の一作。
主演の里子役に二階堂ふみ。戦争という極限状態のなか「結婚もできないまま、死んでいくのだろうか」という不安な想いと同時に覚悟を決め、傍にいた妻子ある男・市毛との許されぬ恋に突き進む心の葛藤を見事に体現し、圧倒的な存在感を放つ。市毛役には長谷川博己。妻子がいながら里子に惹かれ渇望する男を情熱的に演じきった。そして工藤夕貴、富田靖子、石橋蓮司、奥田瑛二ら豪華実力派俳優が脇をかため、戦時下の激しい空襲と飢餓が迫る恐怖のなかを生きる人々を丹念に描いた人間ドラマ。さらに里子が朗読するのは、戦後を代表する女流詩人茨木のり子の「わたしが一番きれいだったとき」。19歳で終戦を迎え、その時の経験を基に書かれたこの詩の世界観が、強くまっすぐな里子の心情と重なり、深い余韻を残している。
ストーリー:公式サイトより
私は愛も知らずに、空襲で死ぬのでしょうか——?
1945年、終戦間近の東京。
19歳の里子(二階堂ふみ)は母親(工藤夕貴)と杉並区の住宅地に暮らしている。
度重なる空襲に怯え、雨が降ると雨水が流れ込んでくる防空壕、
日に日に物価は高くなり、まともな食べ物も口には出来ないが、健気に生活している。
妻子を疎開させた銀行支店長の市毛(長谷川博己)が隣に住んでいる。
里子の周りでは日に日に戦況が悪化していく。
田舎へ疎開していく者、東京に残ろうとする者...。
戦争が終わると囁かれはするものの、すでに婚期を迎えた里子には、
この状況下では結婚などは望めそうもない。
自分は男性と結ばれることなく、死んでいくのだろうか。
その不安を抱えながら、市毛の身の回りの世話をすることがだんだんと喜びとなり、
そしていつしか里子の中の「女」が目覚めていくのだが──。
私見:
原作となった同名小説の内容を忠実に再現した映画なのかも知れません。
77年前の終戦直前の物語ですから、生活様式等は現在と多分に違うのですが、異性を慕い愛する事は時代が変遷しても変わらないのだなぁと、この映画を観て思いました。
里子(二階堂ふみ)は隣に住む市毛(長谷川博己)に恋慕しますが、市毛には戦時中の為に田舎に疎開している妻と子がいました。
しかし、市毛は里子の想いを受け止めて関係を持ってしまいます。
本編のクライマックスで終戦しますが、そうすると疎開していた市毛の妻子が東京杉並に帰京して来る筈。
里子自身の「私の戦争が、これから始まるのだと思った」と言うナレーションでエンディングでした。
Posted at 2022/02/23 09:59:40 | |
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