
DVDを借りて映画を観ました。
タイトルは「戦場からのラブレター」と言う、ヴェラ・ブリデンの自叙伝「Testament of youth」を原作に映画化された英国のヒューマンドラマ。
日本では劇場公開されず、2015年にDVDとして発売された作品です。
ストーリー:公式サイトより
イギリスの中流家庭に生まれた賢く活発な女の子ヴェラ(アリシア)は、家族愛、友人愛に包まれ、周りには弟のエドワード、親友のヴィクター、そして、ローランドがいた。ローランドとの間に恋が芽生え始めたころ、ヴェラは、家族の反対を乗り越え、オックスフォードのサマーヴィル・カレッジに合格した。だが、第一次世界大戦が勃発すると、エドワード、ローランドらは戦地へと旅立った。ヴェラも彼らの後を追うように、大学を休学し、救急看護奉仕隊に志願した。ロンドン、フランスの前線で看護の任務に当たり、戦争の壮絶さを目の当たりにする。そして、休暇で戻ったローランドと婚約をし、次のクリスマス休暇に結婚をすることになったが・・。
私見:
映画タイトルが「戦場からのラブレター」と言うので、ロマンス物か?と思って観たら、ヒューマンドラマであり反戦映画でした。
主人公ヴェラ・ブリデン(アリシア・ヴィキャンデル)のフィアンセのローランド・レイトン(キット・ハリントン)は、戦地で彼女宛てに手紙を書きますが出せないまま戦死してしまいます。
その手紙は彼の形見として彼女の手に渡り、ラブレターの体を成していたので映画タイトルが「戦場からのラブレター」になったのだろうと思います。
本編1時間56分過ぎの(第一次世界対戦の)戦争責任の是非を問うディスカッションの場面が心に残りました。
A氏:ドイツの外相は我々(英国)にも戦争責任があり、代償を払えと言った。彼に問おう“誰が戦争を始めた?”。皇帝には我が国を補償する力等はないが、責任はドイツ人にある。
B氏:やられたらやり返すという考えは危険だ。同じ事の繰り返しに…
・・・
ヴェラ:前線で看護を…。私はドイツ兵の看護もしました。…。彼の手を握ると恋人の名を口にし、許しを求めて死んでいった。私の弟は戦死、婚約者も…。私も理解出来ないけど、私が握ったドイツ兵の手は、私が愛する人の手でもあった。彼らの痛みも、血も、私達と同じだった。私達と同じように、大勢のドイツ人が悲しんでる。…。私達が戦争に反対しなければ、彼らの死に意味がなくなる。殺しも戦争も、もうたくさん。終わりのない復讐のし合いは、これ以上見たくない。もうイヤ!
ヴェラの発言から100年程経つ訳ですが、ロシア軍による軍事侵攻でウクライナが戦場になっている現在…。
戦争を始めるのも人間ならば、その過ちを終わらせる事も出来るのも人間。
戦争は誰も幸せにしないと誰もが思っているのだから、今直ぐやめて欲しい!
Posted at 2022/03/31 09:57:27 | |
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