Cafe-R41のブログ一覧

2022年2月10日に幻冬舎文庫から初版発行された「死という最後の未来」と言う、石原慎太郎さんと曽野綾子さんの対談集を読みました。
言わずと知れた石原慎太郎さんは、小説「太陽の季節」で芥川賞を受賞した作家であり、元東京都知事。
曽野綾子さんはクリスチャンであり、作家でもあり、2017年に亡くなった作家の三浦朱門さんの妻でした。
私は長い間勘違いしていたのですが、中学生の頃に読んだ「旧約聖書入門　光と愛を求めて」と「新約聖書入門　心の糧を求める人へ」を随筆した三浦綾子さんは曾野綾子さんと同一人物だと思っていたのですが、別人だった様です。
曽野さんの夫が三浦姓であった事や、曽野さん本人がクリスチャンだったので「旧約聖書入門＆新約聖書入門」を書いたものと思い込んでいました。
それはさて置き、書籍の紹介をします。
石原さんと曽野さん2人の「死」をメインテーマにした対話集でした。
第一章は「他人の死と自分の死」、第二章は「『死』をどう捉えるか」、第三章は「『老い』に希望はあるのか」の3つのパートからなります。
その各パートで私の心に残った話を掻い摘んで紹介します。
第一章では、石原さんが「若い人でやる事がないと言って、無気力でいるのを見ると勿体ないと思う。宝石を磨かないで捨てているようなものだ」と言う様な事を言っていました。
第二章では、曽野さんが煉獄について「男の人は女性と飲んで帰って、奥さんに“どうしたの？”と訊かれて、“仕事で遅くなった！”と言う様な嘘は吐くでしょう。その様な些細な罪の償いをするところ」と言うニュアンスを話されていました。
第三章では、曽野さんが聖句の「受けるよりは与える方が幸いである」について「人から与えられる事も嬉しいけれど、人に与えた時も嬉しい」と言っています。「しかし、最近は受ける事は権利で、与える事は損だと考える人が増えた」と憂いていました。
お二人は年齢が近い事と作家である事が共通点ですが、性別や宗教、生い立ちが大きく異なっていて死に対しての考え、思いも異なっている様です。
最後に、文庫本裏表紙のキャプションを紹介。
キリストの信仰を生きる曽野綾子90歳。法華経を哲学とする石原慎太郎89歳。対極の死生観をもつふたりが「老い」や「死」について赤裸々に語る――。「人は死んだらどうなるのか」「人間には死ぬべき時がある」「人間の死は永遠に向かっての新しい誕生日」「命の長さは神が決めること」等々、死に向き合うことで浮かび上がる人が生きる意味とは？

「小説は人生にとっては“毒”。教科書ではない。小説家として仕事出来た事は幸せだった」と言う意味の事を本書で語っていた石原慎太郎さん。
その石原さんが今年の2月に病気の為に「死という最後の未来」へ旅立たれました。
どうぞ安らかに…。

メーカー：明治
名称：明治チョコスナック　たけのこの里　いちご＆ショコラ
キャプション：ここらでひといき　〈チョコレート菓子〉
さわやかで甘酸っぱい
チョコレートとクッキーの絶妙なバランスで、とまらないおいしさを楽しめます。
カカオが香るミルクチョコレート
いちごたっぷりチョコレート
サクサクの口どけクッキー
分類：チョコレート菓子
内容量：61ｇ
エネルギー/1箱（61ｇ）当たり：340kcal
私のお勧め度：〇