
ネット配信で映画を観ました。
映画タイトルは「閉鎖病棟 ―それぞれの朝—」と言う、群像ヒューマンドラマ。
帚木蓬生の小説「閉鎖病棟」を原作にして映画化された作品は2001年に公開された「いのちの海Closed Ward」もありますが、私が鑑賞したのは2019年に劇場公開された「閉鎖病棟―それぞれの朝—」の方です。
イントロダクション:公式サイトより
「ディア・ドクター」笑福亭鶴瓶×「そこのみにて光輝く」綾野剛×「渇き。」小松菜奈
原作は精神科医・帚木蓬生の山本周五郎賞受賞作『閉鎖病棟』(身長文庫刊)。
丸善お茶の水店の「感動のあまりむせび泣きました…」というPOPが共感を呼んだ累計85万部を超える作品。『愛を乞うひと』『エヴェレスト 神々の山嶺』の平山秀幸監督が映画化を実現させた。
各世代を代表するキャストによる愛しき人間味溢れるアンサンブルと、日本映画を支える実力派、個性派が珠玉の人間ドラマを生む。
そして、主題歌は爽やかな歌声を響かせるK。「光るソラ蒼く」を書き下ろし、エンディングを温かく包み込む。
生きづらさを抱える人々に贈る「優しさ」が現代に一石を投じる。
ストーリー:公式サイトより
長野県のある精神科病院
死刑執行が失敗し生きながらえた秀丸(笑福亭鶴瓶)。
幻聴に苛まされるチュウさん(綾野剛)。
DVが原因で入院する由紀(小松菜奈)。
三人は家族や世間から遠ざけられながらも心を通いあわせる。
彼らの日常に影を落とす衝撃的な事件はなぜ起きたのか。
それでも「今」を生きていく理由とはなにか。
法廷で明かされる真実が、こわれそうな人生を夜明けへと導く——。
ストーリー補足&私見:
主人公の梶木秀丸(笑福亭鶴瓶)は妻の浮気現場を目撃してカッとなり、浮気相手と妻を包丁で刺殺してしまいます。
それで秀丸は死刑執行されますが、執行後に蘇生してしまい、精神科の六王子病院へ入所させられます。
その後、義父(山中崇)から性的DVを受けていた島崎由紀(小松菜奈)が入院しました。
大谷医師(高橋和也)から妊娠している事を知らされた由紀は、病院の屋上から飛び降り自殺を図り、奇跡的にかすり傷程度でしたが、お腹の子供は流れてしまいました。
由紀が病院に馴染める様に、塚本中弥(綾野剛)と梶木秀丸(笑福亭鶴瓶)は優しく接します。
患者の木野サナエ(木野花)が一時外泊していて亡くなったと患者達に知らせがありました。
患者達はサナエの為に送る会をしようとします。
秀丸は花を生ける花瓶を由紀に陶芸小屋迄取りに行って欲しいとお願いします。
陶芸小屋に由紀が着くと、薬中の重宗(渋川清彦)がやって来て、由紀を襲います。
異変を感じた口の利けないショウハチ(坂東龍汰)は重宗の後を付け、重宗の蛮行を持っていたデジカメで写真を撮りました。
由紀はその後、失踪してしまいました。
翌朝、ショウハチはデジカメの画像を中弥に見せ、中弥は秀丸に相談します。
由紀に関する画像データを消去する様に中弥に指示した秀丸は、重宗を呼び出して刃物で刺殺してしまいます。
秀丸が警察に連行される際、患者達から「皆の為にありがとう!」と感謝されます。
任意入院だった中弥は退院して、母親トミコ(根岸季衣)の面倒を見る事にします。
中弥は就職し働いている職場にあった新聞で秀丸の公判がある事を知り、秀丸に接見しました。
その後、秀丸の公判を傍聴する為に中弥は裁判所へ出向くと証人として訪れた由紀と再会します。
証言席の由紀は、重宗から暴行された事実を公に認め、自分が出来なかった報復を秀丸が代わりに行ってくれたのだろうと証言します。
ある日の朝、刑務所の中庭に車椅子に座った秀丸がいます。
長い事、車椅子生活だった秀丸は勇気を出し、自立する為に車椅子から立ち上がろうとします。
映画タイトルの「閉鎖病棟」は“精神科病院”を指す様です。
そこに患者さん達が入院しているのは、自らの心の弱さもあるのかも知れませんが、家族のケア不足や家族が原因で心が病んでしまっている場合もあるのだと、この映画を観て思いました。
Posted at 2022/05/07 09:56:37 | |
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