
DVDを借りて映画を観ました。
タイトルは「望み」と言う、作家の雫井脩介の同名小説を原作に映画化された作品。
2020年に劇場公開されました。
イントロダクション:公式サイトより
読者満足度100%!(ブクログ調べ) 衝撃と感動のベストセラーを堤真一×石田ゆり子×堤幸彦監督で遂に映画化!
愛する息子は、殺人犯か、被害者か。それとも──。父、母、妹──それぞれの〈望み〉が交錯するなか、家族がたどり着いた〈3つ目〉の答えとは?ラストの〈光〉に魂が慟哭する感動のサスペンス・エンタテインメント
読書家のためのブックレビューサイト「ブクログ」のアンケートで、驚異の読者満足度100%を獲得、2016年の「週刊文春ミステリーベスト10【国内部門】」にもランクイン。「犯人に告ぐ」、「検察側の罪人」でも知られる雫井脩介が、執筆時に最も苦しみ抜いたという、渾身の力作にして代表作。20万部超えのベストセラー小説の映画化が遂に実現!
たとえ被害者だとしても無実であってほしいと願う父の石川一登に扮するのは、あらゆるジャンルの様々な役を我が物にしてきた国民的俳優、堤真一。殺人犯でもいいから生きていてほしいと祈る母の貴代美には、今や日本のエンタテインメントに欠かせない存在となった石田ゆり子。ふとしたボタンのかけ違いから道を外れていく息子の規士には、次々と話題作に起用され、今観客が最も観たい逸材、岡田健史。兄のことは大好きだが、自分を待ち受けていたはずの輝く未来が壊されることを恐れる妹の雅には、突出した才能で観る者を魅了する清原果耶。監督は、娯楽大作から社会派作品まで幅広く手がけながらも、一貫して人間の真実を見つめてきた、『人魚の眠る家』『十二人の死にたい子供たち』の堤幸彦。
家族がたどり着いた、被害者でもない殺人犯でもない〈3つ目〉の答え、それこそが愛する息子の本当の〈望み〉だった──切ない真実が放つ暖かな光に魂がむせび泣く、サスペンス・エンタテインメント。
ストーリー:公式サイトより(キャストを加筆)
一級建築士の石川一登(堤真一)とフリー校正者の妻・貴代美(石田ゆり子)は、一登がデザインを手掛けた邸宅で、高一の息子・規士(岡田健史)と中三の娘・雅(清原果耶)と共に幸せに暮らしていた。規士は怪我でサッカー部を辞めて以来遊び仲間が増え、無断外泊が多くなっていた。高校受験を控えた雅は、一流校合格を目指し、毎日塾通いに励んでいた。冬休みのある晩、規士は家を出たきり帰らず、連絡すら途絶えてしまう。翌日、一登と貴代美が警察に通報すべきか心配していると、同級生が殺害されたというニュースが流れる。警察の調べによると、規士が事件へ関与している可能性が高いという。さらには、もう一人殺されているという噂が広がる。
父、母、妹――それぞれの<望み>が交錯する。
ストーリー補足&私見:
高校生の石川規士(岡田健史)はサッカー部で将来有望な選手だったが、妬んだ先輩に再起不能の怪我を負わせられる。
規士に断りもなく規士の3人の同級生達は先輩に報復してしまった。
規士は、すぐに戻るからと母の貴代美(石田ゆり子)に言い残して家を出るが、家に戻って来ない。
その後、規士の同級生が殺害されたと言うニュースが報道される。
警察が石川家を訪れ、規士が殺人事件に関与しているらしいので、探していると言う。
高校生2人が逃亡し、もう1人が殺害されている可能性があると説明して行く。
イントロダクションでも述べられていますが、例え被害者(死亡)だとしても無実であって欲しいと願う父の一登(堤真一)に対し、殺人犯でもいいから生きていて欲しいと祈る母の貴代美の感情(それぞれの「望み」)には齟齬が生じていました。
イントロダクションでは「家族が辿り着いた、被害者でもない殺人犯でもない〈3つ目〉の答え」と表記していますが、規士も同級生同様に殺害されていた訳ですから、被害者だと思います。
サスペンス・エンタテインメントとも表記されていて、確かにジャンルとしてはサスペンスかも知れませんが、私はヒューマンドラマ色が濃いと思いました。
規士が不本意な怪我をしてサッカー部を辞めてから、連んだ友達が良くなくて事件に巻き込まれたので、友達は選ぶべきだと言うのが教訓かも知れません。
それと、規士が行方知れずで加害者の可能性もあるとマスコミに報道され、関係ない市井の人々から規士の家族が誹謗中傷のバッシングになった事から、世間は加害者家族に厳しいと言う事。
ところが規士も殺害されていたと知るや市井の人達の掌返しの早い事早い事、人々はマスコミの恣意的な印象操作の餌食になり易く無責任だと言う事。
みんカラの皆さんが規士の親の立場だったなら、父の一登の様に「被害者(死亡)だとしても無実であって欲しい」と願うのか?母の貴代美の様に「殺人犯でもいいから生きていて欲しい」と祈るのか?どちらの感情(望み)を抱くのでしょうか?
Posted at 2022/05/14 07:30:42 | |
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