
DVDを借りて映画を観ました。
映画タイトルは「もみの家」と言う、2020年に公開されたヒューマンドラマの邦画。
自立支援施設「もみの家」は、実在する「Peaceful Houseはぐれ雲」がモデル。
キャプション:公式サイトより
人生に立ち止まってしまった人々を 手助けする場所「もみの家」。
春夏秋冬巡る季節とともに 少女の心も癒されてゆく――
イントロダクション:公式サイトより
「〔もみ〕というのは、脱穀前の稲の実のことで、まだ固い殻を被った米のことなんです。家族も、我々も、時間をかけて、その固い殻を破る手助けをするんです。」
緒形直人演じる〔もみの家〕主宰者・泰利の台詞より
めぐる季節の中で少女を成長させたのは、豊かな自然と生命の神秘。
心に不安を抱えた若者を受け入れる〔もみの家〕に、16歳の彩花がやってきた。不登校になって半年、心配する母親に促され俯きながらやってきた彩花を、もみの家を主宰する泰利は笑顔で招き入れる。慣れない環境に戸惑いながらも、周囲に暮らす人々との出会いや豊かな自然、日々過ごす穏やかな時間が、彩花の心を少しずつ満たしてゆく――。
人生に立ち止まってしまった時、次の一歩を踏み出すことが怖くなる。相手に気持ちを伝えたいのに、どう言葉にすればいいかわからない。そんな想いから、身動きが取れなくなってしまった人たちを、優しく受け止めてくれる場所が〔もみの家〕。毎日同じ時間に起き、みんなで食卓を囲み、農作業や地域の人々と交流する。当たり前の生活が、どれだけ尊さに溢れているのかを、雄大な自然とたくさんの命が教えてくれる。
春夏秋冬を経て、また新しい春がくるように、固い実も人の命も、時間をかけて育てることの大切さに改めて気付く、珠玉の人生讃歌が誕生した。
実際に1年をかけて撮影された美しい風景と人々のこの上なく優しい心。
演じるのは、若手実力派女優 南沙良、名優 緒形直人。
主人公の彩花を演じるのは『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(18/湯浅弘章監督)でブルーリボン賞、報知映画賞他、数々の新人賞を獲得し、今映画やCМに引っ張りだこの若手No.1実力派女優 南沙良。撮影当時主人公と同じ16歳だった南は、時間と共に変化する少女の繊細な心の機微を抜群のセンスで演じ抜いている。そして、もみの家の主宰者を緒形直人、その妻に田中美里が扮し、迷える若者たちを温かく見守る夫婦を熱演。そのほか、渡辺真起子、中村蒼、佐々木すみ江ら実力派俳優たちが脇を固めている。
メガホンを取ったのは、『真白の恋』(17)で鮮烈なデビューを果たした坂本欣弘。監督自身の生まれ育った富山県を舞台に、心を閉ざした彩花が、不登校やひきこもりなどの問題を抱える人々の自立を手助けする施設〔もみの家〕で成長していく様を描き出す。自然の中で土に触れ農作業すること、若者を見守り支える人々の存在を、農業と福祉、双方の目線から丁寧に物語の中に組み込んでいる。
ストーリー:公式サイトより(キャストを加筆)
心に不安を抱えた若者を受け入れる〔もみの家〕に、16歳の彩花(南沙良)がやってきた。不登校になって半年、心配する母親(渡辺真起子)に促され俯きながらやってきた彩花を、もみの家を主宰する泰利(緒形直人)は笑顔で招き入れる。
「うちの生活の基本は、早寝早起きと農作業。ご心配もあるかと思いますが、まずは腹を括ってじっくり見守って頂ければと」
娘を心配しながらも、母親は東京に戻っていく。
彩花のもみの家での生活が始まった。
朝。寮生たちはそれぞれが担当している当番をこなした後、食卓につく。
寝不足でごはんが喉を通らない彩花に泰利は自分たちで作った野菜を勧め、泰利の妻・恵(田中美里)もきゅうりのぬか漬けの乗った皿を差し出すが、匂いが苦手だと言って手をつけない。
昼。畑での作業中、お調子者の伴昭(上原一翔)がふざけて彩花を泥の中に突き飛ばす。伴昭が謝り、他の寮生も声をかけるが泥だらけのままその場を無言であとにする彩花。
その姿を見かけたハナエ(佐々木すみ江)は驚き、声をかけた。
「つらかったね。偉かったねぇ」
彩花は、堰を切ったように声をあげ泣き始める。
慣れない環境に戸惑いながらも、もみの家での生活に次第に慣れてゆく彩花は、周囲に暮らす人々との出会いや豊かな自然、日々過ごす穏やかな時間の中で少しずつ自分と向き合い始める――。
ストーリー補足&私見:
この映画に悪人は出てこないので、ハラハラドキドキはありませんが、安心して観ていられました。
主人公の本田彩花(南沙良)が不登校になったのは虐められていたからではなく、本人が内向的で友達付き合いが苦手なインキャラ(:陰気なキャラクター)だったからの様です。
その様な彼女が、両親の勧めで自立支援施設「もみの家」に入所しました。
そこには、親が居ないので入所した者や親が無理やりに入所させた者、虐めから逃れる為に入所した者と入所理由は様々でした。
ある日、「もみの家」のOBの梶原淳平(中村蒼)が暇を持て余している彩花を見晴らしの良い山頂へ連れ出します。
そこで、淳平は自分が虐められっ子で、教師の父親が「虐めは逃げるが勝ちだ!」と言って「もみの家」に入所させてくれたと言います。
淳平は入所後、虐めもなく進学して教員免許を取得しました。
近々、郷里の中学校へ赴任する事が決まっていました。
彩花は「もみの家」で行う農業や、関わる人々との交流を通し、人として成長して行きます。
「もみの家」から巣立って行く者、新たに入所して来る者、「もみの家」主宰者佐藤泰利(緒形直人)の妻の恵(田中美里)の出産に立ち会ったり、周りの移ろいに感化された彩花自身も変わろうと決意します。
彩花は転入した高校へ「もみの家」から通い始めました。
心に残ったのは本編開始36分過ぎに、淳平が虐められた過去を回想して彩花に語るシーン。
淳平「信じられない程、残酷な人もいるし、信じられない程、優しい人もいる…」
私の経験則からも淳平さんに同意します。
私自身は「信じられない程、優しい人」に区分される様に努力しています。
Posted at 2022/07/06 10:01:12 | |
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