ネット配信で映画を観ました。
映画タイトルは「罪の余白」と言う、作家の芦沢央の同名小説を原作にしたサスペンス映画。
2015年に劇場公開された邦画。
ストーリー：
安藤聡（内野聖陽）は行動心理学を教える大学講師をしていて、その日はダブルバインド（二重拘束）についての講義でした。
彼は妻を娘の出産した時に亡くしてしまい、娘の加奈（吉田美佳子）を男手ひとつで育てていましたが、父娘関係は至って良好でした。
その娘がミッション系の女子校の教室のベランダから転落したとの連絡が安藤の許に入ります。
彼が病院へ駆け付けるも、娘は還らぬ人になってしまいました。
加奈がベランダの手摺りに立ち、よろけて転落死した状況を多くのクラスメートが目撃していた為に警察には自殺扱いで処理されてしまいます。
安藤は娘の葬儀に参列した加奈の担任の女性教師岩崎からクラスメートのメッセージの書かれたノートを受け取ります。
安藤は行動心理学を教えているにも関わらず、娘の心理の異変に気付けなかった事を悔やみ、大学に辞表を提出しますが休職扱いにされます。
実は加奈の死は事故でしたが、そこにはダブルバインドの力が働いていました。
加奈のクラスメートで仲良しだった木場咲（吉本実憂）は容姿端麗で頭脳優秀な為に学校でも皆から一目置かれる存在でした。
咲はそれを自覚し、いつも話題の中心でいる事が快感で周囲の人々を翻弄する事に長けていました。
咲の仲良しグループに属していたのは新海真帆（宇野愛海）と加奈でした。
咲は始め加奈に優しく接しますが、その後、態度を急変させ冷たく接します。
すると加奈は咲に対して何か傷付ける態度を取ったのか？不安になります。
その後、咲は加奈に何事もなかった様に再び優しくなります。
その後の加奈は咲に嫌われない様な行動しか採れなくなります。
そして、咲は自分の事はさて置き他人の事を優先する加奈を操ってテストの成績が自分より悪かったら、自分の言う事を聞く様にと約束させます。
テスト結果が返って来て咲は点数の悪かった加奈に向かってベランダの手摺りに立ってと命令します。
加奈は本心では嫌なのですが、咲に嫌われたくない一心でベランダの手摺りに立ちますが、風に煽られ転落してしまったのでした。
安藤は加奈が何故亡くなってしまったのか？原因を知りたくて娘のパソコンのパスワードを解読し、娘の入力していた日記を読みます。
そこには、加奈と咲の交友の記録がありました。
4月には仲が良かった事。
7月頃から咲と真帆が冷たくなった事。
8月になって咲と以前の様な仲が復活した事。
しかし、9月になると誰の仕業か？判らないが、母の形見の財布がなくなったり、弁当に虫が入っていたりの嫌がらせが始まった事等が記されていました。
それを読んだ安藤は木場咲と新海真帆が加奈の事件の真相を知っていると思いコンタクトを取ります。
安藤は加奈が転落した時に壊れたスマホを修理して貰い使える様にします。
そのスマホを使って咲と真帆を自宅マンションへ呼び出します。
咲は会話を録音されたくないのでベランダで話したいと言い、3人はベランダに出ます。
安藤は加奈のスマホを取り出し、さもその中に咲に不利な情報が入っている素振りをします。
安藤は学校も警察も駄目ならば、マスコミに公表するしかないと電話するフリでスマホの録画ボタンを押します。
咲は女優になる夢があり、事件が明るみになると困る為に安藤に体当たりしベランダから安藤を突き落とします。（その際の咲の行動は安藤のスマホに撮られていました）
安藤を訪問しようとしていた大学の同僚の小沢早苗（谷村美月）の車に落下した安藤は大怪我をしたものの九死に一生を得ました。
安藤は完治していませんが、大学に復帰し講義をする迄になります。
咲は少年鑑別所に送致されていました。
私見：
本編前半部分の安藤聡（内野聖陽）は、いくら愛娘に先立たれたからと言う状況を差し引いてもダメ駄目オヤジです。
観ていて、じれったくなる事が多々ありました。
大学で行動心理学を教えている講師の設定ですが、彼の行動は短絡過ぎると思いました。
安藤聡よりも寧ろ、安藤加奈（吉田美佳子）を死に追い詰めたクラスメートの木場咲（吉本実憂）の方が、怜悧で心理戦に長けている様に感じました。
心に残ったのは、本編開始から1時間28分後の芸能プロダクション社長の高山満（加藤雅也）が映画女優になりたい木場咲との面接するシーン。
芸能人になりたい人は必見です。
谷村美月さんや葵わかなさん、今田美桜さんも出演されていました。
Posted at 2022/09/24 09:30:35 | |
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メーカー：コスモフーズ
ネット配信で映画を観ました。
