
DVDを借りて映画を観ました。
映画タイトルは「ハミングバード・プロジェクト0.001秒の男たち」と言う、1,600kmの通信回線の敷設に挑んだ男達の実話を映画化した作品。
カナダとベルギーによる合作映画で、日本では2019年に劇場公開されました。
イントロダクション:公式サイトより
アメリカ金融業界に衝撃を与えた、株取引勝率100%のプロジェクト!カンザス~ニューヨーク間1,600kmを一直線に貫く通信回線を敷設し【0.001秒の短縮】に熱狂した男たちの実話を描く。
ストーリー:ウィキペディアより(キャストを加筆))
ヴィンセント(ジェシー・アイゼンバーグ)とアントン(アレクサンダー・スカルスガルド)は従兄同士で、共に高頻度取引に携わっている。2011年、2人はある計画を実行に移すことにする。その計画とはカンザス州にあるデータセンターとニューヨーク証券取引所の間(約1600㎞)に、最短距離である直線で光ファイバーを敷設することである。これによって、従来より0.001秒早い注文が可能となり、ビジネス面で大きなアドバンテージを得られると考えたのである。
ところが、敷設に至るまでの道のりは決して平坦なものではなく、土地の権利保有者たちから光ファイバーを敷設する権利をやっとの思いで得た矢先、2人の計画を察知した元上司エヴァ(サルマ・ハエック)から執拗な妨害を受ける羽目になる。しかも、ヴィンセントが胃癌であることが判明する。
ストーリー補足&私見:
トレーダーで野心家のヴィンセント・ザレスキ(ジェシー・アイゼンバーグ)は、従兄弟で天才プログラマーのアントン・ザレスキ(アレクサンダー・スカルスガルド)をカンザス州とニューヨーク間の約1600㎞を光ファイバーで直線に結ぶプロジェクトに誘います。
ヴィンセントは投資家からの資金を基に光回線を敷設する為、土地保有者から借用する契約を結んで行きます。
その頃、ヴィンセントに胃癌が見付かり、医者からは命は数カ月から持って2年と告げられます。
2人が以前に勤めていた証券会社の上司エヴァ・トレス(サルマ・ハエック)が、新たな商売敵となったヴィンセントとアントンのプロジェクトの妨害工作を始めます。
アントンは光回線速度を17ミリ秒から16ミリ秒へ(要は0.001秒間)短縮する事に成功します。
ところが、エヴァは部下に14ミリ秒通信の可能なマイクロ波通信の実用化を推進させ、タワー建設を同時に進めていました。
エヴァは、ヴィンセント達のプロジェクトを潰す為に、アントンをFBIにあらぬ嫌疑で逮捕させます。
その後、エヴァは14ミリ秒通信可能なマイクロ波通信を実用化させました。
ヴィンセントとアントンの光回線プロジェクトの敷設も完了しましたが、通信速度16ミリ秒では太刀打ち出来ません。
ヴィンセントは多額の資金を提供してくれた投資家に詫びました。
アントンは拘置所の電話回線を使用し、エヴァのマイクロ波通信システムに悪戯を施して20ミリ秒へ通信速度を落とします。
エヴァはアントンのいる拘置所に面会に行き、マイクロ波通信システムの妨害をしないで欲しいとお願いします。
アントンは告訴を取り下げれば、応じると応えます。
釈放されたアントンはヴィンセントと共にいました。
そこで、アントンは9ミリ秒通信が見込めるニュートリノ通信のアイデアをヴィンセントに説明していますが、ヴィンセントには、もうトレーダーの仕事に興味はない様子。
ヴィンセントは人生とは何か?を悟った様でした。
この映画の観始めは、アメリカンドリームの成功者物語かと思っていたのですが、主人公達は仕事上では勝者ではなく敗者でした。
但し、ヴィンセントはクライマックスで人生の真に大切なものを知り得た様なので、それが救いかなぁ…。
映画タイトルに「ハミングバード」と表記されているのは、ハチドリの1羽ばたき分の通信速度を短縮する為のプロジェクトだったからの様です。
Posted at 2022/11/26 08:42:25 | |
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